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feed ラジックス問題(今井文書0901を受けて識者に聞いてみた) ※追記あり (2016/9/3 14:31:12)
今井文書0901を受けて、以前にも登場していただいたベテランエンジニアのA氏に改めて感想を聞いてみました。(本ブログへの転載についても快諾頂いています。)
ぜひ、皆さんのご感想をお聞かせください。

一応おさらいのため、 A氏とは・・・
 
私が日ごろからアマチュア無線やSNSで懇意にしていただいている知り合いのベテランエンジニアです。
氏は某大手電機メーカーの現職エンジニアで、自ら回路設計の初期段階から製品化、出荷後の製品のフォローまで携わっているプロフェッショナルのエンジニアです。
社名は出せませんが、聞けばだれでも分かるところで永年実績を積まれてきている方です。
なお、氏は私がこの話を持ち掛けるまで本件騒動のことは全く知らず、また、判断材料もラジックスが自ら公開している資料などしか見ていないので、変な下知識やバイアスは全くかかっていない、いわば素の状態で出た率直な意見です。
それを踏まえて以下の問答を読んでみてください。

なお、氏は自らが新技適対応CB機を開発しようというお考えは全くありませんので念のため申し添えます。
本業が大変多忙ですし、何より本騒動を見て大変呆れていらっしゃいます。
今後この世界に関わることはまずないだろうと思います。
==================================

例の話ですが、出資者向けにこんな文書が
送付されて来たようです(´・_・`)何だかなぁです。

A氏
頑固な技術屋が何とかですか?
エンジニアとしては失格ですよ。擁護する輩の頭はおかしいです。
仕様を再変更する事で更にロスを吐き出します。
まあ二年経ってマトモな物作れない人が完成形なんか作れるわけがありません。
とっとと企画止めて全額金返しておしまいが相応しいです。
うちの業界でやらかしたらペナルティ確定ですよ。

「頑固者ゆえ誤解も多いと感じておりますが技術に対しては誰よりも正直で真摯であると断言いたします」ですかねぇ。
あんな回路何十年前の設計だろう?です。 自分ならSiLabsのシリコンチューナー使います。
これだけでサイエンテックスの受信部のSDRと同じです。中華ラジオと同じです。
正直開発のど素人同士がろくに設計仕様も作らず工程管理も基礎評価もせずに金を巻き上げてドブに捨てたのと同じです。

仰る通りだと思います。
それに、私に言わせりゃ、なんかここまで引っ張った割に叙情的な話ばかりグダグダ書いて、客観的な中身がある話が全然ないと感じますね。
結局この後は田中社長に丸投げ?
そのうえ、これで今井氏が無罪放免になるのかといえば、それは解せないです。
田中社長と今井氏が喧嘩別れするのは勝手にすりゃ良いですが、俺はもう知らないとは言わせねーよって感じですかね。
自分だけを安全圏に置こうとするスタンスが好かんです。

A氏
技術屋として凄いかどうかは大した事ではありません。
希望仕様を大した技術でも無いのに具現化する事が出来ないのなら開発止めた方が良いです。
今井さんが少なくとも手を引くのは責任逃れとしか思えませんね。
私なんて1人で設備込みで9桁オーダーの仕事やってますから物凄く気を使いますよ。
ウイークリーレポート出すし場合によっては機能変更もします。
結局技術屋として何一つ基本的な事が出来てませんね。
単二電池8本?自分なら3.6Vのリチウムイオン電池二本にしますよ。ベース設計5Vでやれば余裕です。

イメージ 1

A氏
これで充分です。AM/SW/FMも聴けますのでICB-R5の様な芸当もワンチップで出来ます。ANLも標準装備です(=゚ω゚)ノ

これにAM送信部を加えればいけるということですか?

A氏
そうです。帯域が広いのを除けば使えますよ。TECSUNのラジオも同じですから。
中華の小型ラジオもトランシーバーも大体同じです。受信部はSDRで送信部は別枠です。
スプリアスが気になるならシールドケースに入れればおしまいです。

なるほどですね。

イメージ 2

A氏
こんなサイズにも収まります( ̄▽ ̄)

あらま!

A氏
これが実態です。技術屋は基本的に最適な素材を選ぶことも大事です。
送信時の電流抑えるならファイナルより前段までは電流絞る必要ありますしね。
個人的には受信部は既存の回路を流用した方が楽ですね。
ちなみにこのモジュールだと490円です( ̄▽ ̄)

筐体とかアンテナ等々の事ははあるにせよ、相当なことができますね。

イメージ 3

A氏
これなんですよね( ̄▽ ̄) Si4734です(=゚ω゚)ノ

素人目ですが、これに操作部のインターフェースと、オーディオ出力の増幅用アンプとスピーカー、電源をつけりゃ、受信機の一丁上がりですか?

A氏
その通りですバス制御です。
中華ハンディや中華ラジオをこき下ろす傾向にありますが中華系に学ぶこともありますね。

なるほどー。
だとすると、あの基板のお化けみたいな奴は全く不要だと?

A氏
要らないです(=゚ω゚)ノ

バッサリ(笑)

A氏
事実ですね。

実に明快過ぎて、何だかなぁ(苦笑)

A氏
DDSに直接AM変調かける手もあります
自分も高密度実装やってますから( ̄▽ ̄)

今までの3年間は何だったんだ(笑)

A氏
まあお金ケチりたかったらチップ部品は使わない事です。

A氏
しかし、中々面白い文書ですね。

>昨年末の認証用実機の測定データを拝見した際、光明が見えました。今まで見たことの無い様な送受信のスプリアスの低さ。
>過剰とも思える技術を追求してしまった結果この様な状況になってしまったのだと。
>そしてその基板を使用した受信プロトを手にした際、疑問が確信に変わりました。これはきっと素晴らしい無線機が出来上がると。

私ならそこまで言えるのであれば実際の測定データの提示を要求しますね。
回路設計と評価は感性ではダメです。規定スペック内に入っているかどうかが全てです。
技術屋で量産化するのであればRepeatability(再現性)が必要です。おそらくあの回路では同じ特性は引き出せません。
私たちに要求される品質も全て数値で判定します。設計仕様が全てです。
あと初期からの回路見てますがCAD使ってませんね、回路図手書きなんて時代遅れもいい所ですね。
修正したら何修正したか分からないですよ。

まあ何かとありそうですがまあこの段階でさらに修正掛けるのは無理でしょう。
イニシャル設計まで遡れば新規並みの費用がかかります。
一旦リセットして基礎評価やってから新たに開発するのが宜しいかと(=゚ω゚)ノ
まだ6年もあるから間に合うとは思います。
まあお金は返金せんといかんでしょうけど。

(追記1)
 個人的には職人気質がどうこうでは無く、如何にして安置に開発出来るからが勝負だとは思います。一人の力では限界がありますからね。
自分の場合はある程度過去の実績のある回路を流用するのは常套手段です。

結構理想論は良いのですがまずい時は安置な手で対処するしかありません。
ここまでやると収拾が付かなくなると思います。職人気質を以ってしてもお金無い場合は限界があります。
やはり一旦お金を返金してそこでゼロレベルから開発してから出資するのが一番だと思いますけど。


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