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ベランダHFホイップアンテナのアース方法 (2018/5/30 8:21:28)
[写真1]
私のシャックはマンションの8階(9階建て)で、南側にベランダが有ります。
ベランダの手すりに144/430MHzモービルホイップ、430MHz10エレ八木(シングル)、50MHzモービルホイップ、7MHzモービルホイップ、351MHzデジタル簡易無線用モービルホイップを取り付けています。
これらのアンテナで東~南~西方向をカバーしています。
北方向は全く駄目かと言うとそうではなく、144/430MHz帯は近所の建物などの反射で交信できる場合があります。
144/430MHz帯のアンテナはノンラジアルタイプですのでアースの心配はいりません。
しかしHF帯の場合は、そうはいきませんし、波長が長い為どうしてもアンテナが大きく(長く)なるので設置するのは非常に難しいものです。
アイコムAH-4などのATU(オートアンテナチューナー)+7m以上のロングワイヤーのセットでQRVしている局が多いと思いますが、私はATUを持っていないので、「センターローディングのモービルホイップ」+「カウンターポイズ」+「手動式アンテナチューナー」で7MHzなどのHF帯に出ています。
[写真1]は、ベランダの手すりに取り付けたアンテナ基台と、「ダイアモンドHF40CL」(7MHz用)(下側のアンテナ)と「コメットCA50F」(50MHz用)(上側のアンテナ)です。
どちらのSWRも1.0~1.2に落とせています。
基台は、「ダイアモンドDPK-CR」というルーフキャリア・サイドミラーのステーパイプ部取り付け用のものを使用しています。
写真に写っている手すりはアースとして利用できないことがわかったので、カウンターポイズ(10mの1.6mm単線のアース線x3本)によって容量結合させる方法をとっています。
1本は手すりと平行に、手すりの下を這わせる(ぶら下げる)方法で伸ばせるところまで伸ばしています。[写真2]参照
[写真2](左右に伸びている緑の線がアース線)
2本目は一旦ベランダの床に1m下ろし、更に床を1mほどはわせた線の残り8mを、部屋側の壁側に設置されている金属製の排水管にコイル状に巻きつけています。[写真3]参照
3本目は1と同様に、手すりの下を2m這わせ、その先は2本目同様に金属製の排水管にコイル状に巻きつけています。[写真4]参照
[写真4]
直接手すりなどにアースがとれるベランダの場合は、[写真5]の平型のメッシュアースケーブルの両端に16φと8φの銅線用圧着端子が付いたものを使って、手すりと導通させアースを取る方法をお勧めします。
16φの圧着端子は、M型コネクタにピッタリのサイズの優れ物です。
ちなみに、この16φの圧着端子は手に入りにくい事、このサイズの圧着端子を圧着させる工具は高価であり、他にはあまり使い道がないので、[写真5]のような出来合いのものを購入することをおすすめします。
長さもいろいろ揃っています。ただし、圧着端子が16φと8φの組合せのものを購入するようにしてください。
8φと8φの組合せのものでは、M型コネクターに合いません。
ちなみに私の場合は、2個のアンテナ基台「ダイアモンドDPK-CR」どうしをこの平型メッシュアースケーブルでつないだ上で、1.6mm単線のアース線をつないでいます。
[写真5]
ビニールコートの1.6mm単線のアース線は、緑色のもので長さ10mのものがホームセンターなどで買えますが、[写真6]のような300m巻きのものを1万円弱で買うほうがかなりお得です。(10mのパッケージ物は500円くらいします。)
[ 写真6]
緑色の1.6mm単線のアース線は目立つのでいやだ~という方には「黒」「グレー」などのビニールコートのものもあるので、お好みに合わせてお選びください。
ちなみにHF帯7MHzに「ダイアモンドHF40CL」+カウンターポイズ、50Wで日本全国とバッチリ交信で来ています。
ベランダアンテナ設置でお困りの方は、ぜひ一度お試しください♪
[ 写真7]夕景
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