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Blackbirdの価格設定から派生する市民ラジオの嫌気問題 (2018/7/4 22:24:20)
長らくベールに包まれてきたポラリスプレシジョンの新市民ラジオ無線機「Blackbird」が発表されました。みんなどの位の価格なら買うのでしょう。Twitterでアンケートを実施してみました。
設問は「話題のポラリス Blackbird
いくらまでなら買いますか?」とし、選択肢は「5万円」「10万円」「15万円」「いくらでも」の4つ。24時間のアンケート期間で回答してくださった方は208人で、結果はご覧の通りとなりました。
アンケート実施中に価格は18万円(税抜)との発表があり、これに対して「高すぎる」の声が相次ぎました。そんな人たちの反感が反映されたのか、一番多かった回答は5万円までの50%に。正直、この手の無線機が5万円では作れないのは身をもって知っている人間ですが、そんな私でも18万円は高すぎると感じました。
ちょっと困ったことは、この価格設定への反発が結構ラジカルな意見に発展してしまっている方も見受けられることです。「もう市民無線は終わった」とか「セレブの趣味になってしまった」とか・・・。
おそらくBlackbirdに対する期待が大きかったのでしょう。大きかった方ほど反発も大きくなっているのかと思います。私もSR-01、JCBT-17Aと下がってきた価格の延長で勝手に10万円前後の価格設定を期待していたことに気づきました。だから、反発したくなる気持ちも良くわかります。
でも、一晩経ったら少し冷静に考えられるようになりました。高いとは言え今回のBlackbirdが200台売れれば、新技適対応の市民無線機が200台増えることになります。市民ラジオバンドを守る方向に作用こそすれ、破壊する方向には進まないということです。
サイエンテックスが出て来てくれたおかげで、市民無線機もメーカーが提供してくれるという考えが一般的になってきていましたが、メーカーがすべてではありません。サイエンテックスが出てくる前は、バンド防衛と称して技術力のあるパイオニアの皆さんが既存の無線機をベースに新技適を取得してくれていました。
平成34年問題が各種ミーティングの話題に挙げられるようになった頃を思い出すと、まさか無線機を市販してくれるメーカーが新たに出てくることは想像すらできませんでした。それが、高いとは言えポラリスプレシジョンのBlackbirdが無事販売された暁には、メーカーが2つになるわけですから、むしろ喜ばしいことと考えるべきなのでしょう。
では、高すぎて市販の新技適無線機が買えない人はどうすれば良いのでしょうか。平成34年まではまだ期限がありますから、何かしら解決策が出てくるのではないかと考えています。そんな楽観視できるような盛り上がりが今の市民ラジオの世界には感じられます。
一番怖いのは、みんなが「もう終わり」とあきらめてしまうことです。今回のBlackbirdは高すぎて手が出ない方も、今後の廉価版の開発につなげてもらうべく、前向きに見守って行こうではありませんか。
【品川区 大井北埠頭橋歩道橋】
1811 ねやがわCZ18局 墨田区 M5/51 CB8ch
1814 チバIT405局 佃大橋 M5/56 CB8ch
1815 ちゅうおうM88局 佃大橋 M5/55 CB8ch
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