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アローライン エレメント交換 (2018/7/25 10:05:27)
栗駒山移動ではそこそこ手応えが感じられたアローライン(AL-144F)。エレメントを変更して使ったことは書いた通りです。このアンテナは数年前から主に里山運用で使ってきました。初めのころはバンド内フラット、中心は145.000で共振していたと思うのですが、その後なぜか共振点が上がり145.800あたりになっていました。SSBの周波数帯ではSWR2.0。同軸ケーブルや給電部に問題はなく、原因不明。先々週の熊野岳移動の際はこの状態で多くの局に交信いただいたものの、このままでは宜しくありません。ということで、ちょっとした改造をしてみた次第です。
給電部がボルト状になっており、5mm程エレメントの伸縮ができる構造にはなっているのですが、調整してもわずかな変化に留まります。さらに共振点を下げるにはエレメントを長くするしかありません。といっても、ステンレス製なので加工は難しいです。思いつきで、手持ちの銅パイプを給電部に入るか試したところ、6mmパイプがキツ目に挿入可能。それならと、エレメント自体を作り替えてしまうことにしました。
直径6mm、4mm、3mmの各銅パイプ。主要部は3mm銅パイプなので、それなりの強度は保てます。6mm銅パイプを給電部に差し込み、本体の土台部分にハンダ付け。防水を考慮し、パイプ接合部は隙間なくハンダで一体化しておきました。
はじめの長さ51cm。この状態の共振点143.500付近。アナライザーで測定しながら少しずつ切っていき、144.150〜250に調整。
改造エレメント48.5cm(純正エレメント46.0cm 調整ナット含む)
とりあえず、この寸法となりました。こうしてみると、純正エレメント46.0cmはそもそも短いのでは? 歴史のあるアンテナなので、理由はあると思いますが・・・。ちなみに3本のラジアルは49.5cm。
ロッドアンテナのような伸縮構造にすることも考えたものの、もともとシンプルなアンテナなのでいじり過ぎず、今回はこれで良しとしました。
エレメントの材質、長さを変えたことでどのように違うのか、再び共振点の変化はあるのか? などはこれからです。栗駒山の運用では、水滴付着によるSWRの悪化がなく、天候に左右されず安定して使えるとの感触がありました。性能的にも面白いアンテナで興味が湧きます。サブ的にしばらく使ってみます。
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