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feed 生粋なアマチュア無線家から見たライセンスフリーラジオ (2018/8/16 14:38:23)

ライセンスフリーラジオの元祖でもあります市民ラジオは、以前であればアマチュア無線を始める前の入門編的のような存在で、アマチュア無線の資格を取得すると卒業して止めるのが一般的でした。それが今やライセンスフリーラジオはアマチュア無線とは別ジャンルの無線の楽しみ方として確立するくらい愛好家も増えてます。

この状況に対し「生粋な」アマチュア無線家はどう思われているのでしょうか?8月上旬に仕事でとある団体の会合の懇親会に出席しました際、たまたまお隣に座られた会員の方と無線の話題になりまして、(スタンダードのネックストラップをしてたら声を掛けられました)ライセンスフリーラジオについてお伺いする機会が有りましたので紹介します。



お相手頂いたのはXXさん(55歳)基板実装会社の役員で都内にお住まいです。市民ラジオもライセンスフリーラジオに一切関わった事が無いという「生粋な」現役アマチュア家です。無線歴の方は40年で2級無線技士を所有されており 7/10/14/18/21/144/430Hzに開局されてます。







自分:ライセンスフリーラジオは知ってますか?

XXさん:CQ誌にライセンスフリーの紹介が有るので存在は知っている。



自分:ライセンスフリーラジオにどんな印象を感じます?

XXさん:若い人が中心で活気が有るみたいだね。でも、なんでアマチュア無線で同じ事やらないのか不思議で仕方がないよ。業務で無線を使う人に迷惑にならない?



自分:活気が有りますよ。市民ラジオでもEs通信が楽しむ方も多いです。法的にも人命に関わる用途でなければ不特定多数との通信も容認されていますし、先に業務で使用している方がいらっしゃれば遠慮するのが通常です。ちなみに市民ラジオが業務に使用される事は今や稀です。

XXさん:CQ誌で記事は読んだけど500mWでEs交信なんて信じられないよ。だいたい500mWじゃE層まで電波届かないはずだけど。



自分:いや、届きますよ。自分も市民ラジオで南鳥島と交信した実績有りますから。デジタル簡易無線に至っては5W出力とアンテナ交換が容認されていて、144/430MHzのハンディ機の代用になります。

XXさん:へーそうなの?それじゃ、アマチュア無線の資格を取る必要が薄れてしまうね。でもね、AMモードで交信したいならパワーを絞って6mでやれば良いよ。わざわざ市民ラジオなんかでやる事は無いじゃないの?



自分:ライセンスフリーラジオはそもそも規制された条件下で運用する事で「平等」なルール感が有ります。

XXさん:だったらアマチュア無線で通信環境を同じにしたクラブでも作って同志で楽しめば良いだけじゃないの?



自分:動的条件(可変可能)じゃ意味が無いですよ。静的条件(固定)だから平等なルール感が生まれます。アマチュア無線だと結局、JARLに入ってQSLカード交換というアナログな方向になっちゃうし。

XXさん:アナログとは言うけど物理的なQSLカード交換はアマチュア無線家の社交上は必要だよ。



自分:さすがに法的条件が違いますから市民ラジオで海外交信する方はいません。交信証明についてはクラスター風にインターネット掲示板に書き込んだり、自分で開設したブログに公開しています。なのでQSLカードの必要性が皆無なんです。

XXさん:ライセンスフリーラジオの運用はインターネットの利用が前提じゃ、ご年配の局には楽しめないね。



自分:ご年配でもライセンスフリーラジオを楽しまれている方はいらっしゃいますよ。柔軟に受け入れて頂けるならば年齢は無関係だと思います。

XXさん:その柔軟さを求める所がハードルだね。歳を取ってくると若い頃に存在しなかった事が受け入れられなくなるから。逆に柔軟どころか我が強くなっちゃうんだよ。



自分:確かにそうですね。ライセンスフリーラジオをメインにしてしまうアマチュア無線の免許保持者も、移行した理由の中にOM局からの「理不尽な言いがかり」って言うのも有るんですよ。極めて一部の人だけでしょうけど、どこの地域にも有力局として扱われるご年配のOM局さんとい言うのが必ずいらっしゃるみたいで、新規開局した方や若い局のヤル気を損なわせる原因になってます。

XXさん:え?そのご年配のOM局って自分たちの事?



自分:いやいや、XXさんや自分なんてまだ若手ですよ。お話を聞くと共通して問題視されるのは60代後半以後の団塊世代と言われる年金暮らしの局長さんです。

XXさん:それって暇に任せて人におせっかい焼くタイプだな。そういう局は自分のローカルにも数名いるよ。



自分:自分も歳を取ってもウザったいOM局と言われないように注意しています。若い局の開局を応援したいですから。

XXさん:携帯電話が普及した現在、新規に開局する方は粋に無線を楽しみたい人だから開局した人が続けられるような雰囲気にしていかないと、無線人口は減る一方だね。



自分:そんな訳で自分もブログ開設して新規開局される方を応援していますので、良かったら見て下さいね。

XXさん:見させてもらいますね。



この後はアマチュア無線の話題にシフトして盛り上がりました。

今回このような会話を行うにあたり、XXさん個人の意見をお伺いしたに過ぎず、全ての「生粋な」アマチュア無線家の総意ではございません。また、XXさんもフリーライセンスラジオの事を否定されているのではありませんから、論破するような会話も行っておりません。(ご本人もブログをご覧になっております)



なお、今回の会話に出てきたOM局の「理不尽な言いがかり」ですが、実際にどんな内容が有るかTwitterやFacebookなどSNSからOM局が絡むクレームをリストアップしてみました。



・QSLカード交換しないなら無線やるな!

・1年以内に交信歴が有るんだから呼ぶな!

・固定開局している局に対してハンディ機からの応答は無礼だ!

・最低でも10Wは出しなさい!

・誰のお蔭で電波が出せるようになったと思ってるんだ!

・59を「ごじゅーきゅー」と言うな!



上記以外にも「上から目線による会話が不愉快」「コンテストやQSLカードが目当ての交信を無理やり迫られた」「薄学だと馬鹿にされた」「交信してないのに交信した事にされていた」など問題行動も諸々です。不幸にもこんなOM局と関わってしまっては、せっかく開局したアマチュア無線もヤル気が失せてしまいます。ライセンスフリーラジオの世界にもこのようなOM局が出現しない事を望みます。



■8月14日の運用記録



運用場所:天竜川堤防

1325 カナガワCE64局/7 CB5ch 54/54

1341 アオモリTK828局 CB1ch 54/57



交信ありがとうございました。







当方が使用するブログシステムは記述した文面の検索機能が有ります。交信記録はWEBログ帳の代用となりますので、過去の交信実績の確認に役立っています。





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