無線ブログ集
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所有するCB機をちゃんと比較対象するの巻+新技適は技術的に可能? (2018/9/11 16:53:44)
得意の本題前のやつですが、北海道胆振東部地震は特に札幌方面の人間にとっては完全に初体験な出来事で、他地域で災害時にテレビで見るような光景になっておりましたねぇ。
皆さんが多々今回の件を語られている事と思いますので、具体的な事を記載するつもりはありませんが、日頃の備えはやはり必要なんだと改めて実感致しました。
また、マンションに住むものとしての弱点を良く理解出来ました(自宅周辺は断水ではなかったが、マンションは停電に伴い断水状態)。水を運んで9Fまで何回もやってられん!&子供のことを考え、水は出るよという知人宅に家族を避難させ、私はCMで各所の指揮にあたっておりました。
その避難をする迄の過程で、携帯電話は基地局がダウンし通信が出来ない状態になっておりましたが、停電&断水状態が続くようなら避難させてね~とお願いをしに知人宅へ行った際に預けておいたDCRで、Xと連絡を取り避難時に持ってきてほしい物(食料やら電池やら)の連絡、避難時の車両到着連絡等していたようです。
また特小の電源も自宅では入れて置き、会社で業務中の私との連絡に使用しておりました。
札幌南RPTの電源選定の時点でアレコレ入手していたバッテリーやらソーラーパネルも役に立ち、バッテリーは12Vで5Ahのモノが2個、100Ahのディープサイクルバッテリがそれぞれ概ねフル充電状態であり、ソーラーパネルも持ち出して、避難先で携帯の充電とタブレットを用いて地上波テレビを見る事も電気復旧まで可能でした。
電池も単一から単三までエネループ祭りだったので、寝室等でラジオも電灯も確保出来た事はとても有用でした。
Xから、無線関連の機器を買う度にパワハラ(笑)を受けておりましたが、今回だけは心底無線&電源があってホントに良かったねーと言われました(笑)
発電機も一応持って行ってたのですが、静まり返った住宅街で充電器を稼働させると滅茶苦茶うるさいであろうことと、燃料の事もあるからバッテリーが切れるまでは使わないでおこうとなりまして。
DCRにしても、日頃からCMの慣習から予備バッテリーは数個常に満充電状態ですので、こんな時も不自由なく使えましたしね。
フリラ各局の中では非常通信的な物は行われなかったかと思いますが、札幌南RPTもソーラー稼働の為にずっと稼働していた事も、何かあった際にはとても有用なんじゃないかな?と思えました。今後更なる改良も視野に入れたく思うところであります。
むしろ、こんな時にデジタルコミュニティ小電力無線があったら、もっと有用だったかもしれませんね。
一応無線やらその他付随する物品の重要性を、普段家庭内で「無線ばっかりやって!」と虐げられている皆様に「こんな事例があったんだぞ!」と主張する材料となれば幸いかと存じます(笑)
さて本題です。
twitterでも簡単に記載しましたが、本日の昼休みに、部下に弁当1個で所有しているCB機の性能比較試験を行いました。むしろICB-707はちゃんと使えるのかテストです。
部下にRJ-570Dを固定状態で使用させました。
そして、私がRJ-410を持って移動しSメータが5くらいになる地点まで離れて試験を実施しました。
比較対象機は、ICB-87R,ICB-870T,ICB-707,RJ-410の4機となります。
同箇所からの送信で、Sメータがどんだけ振るかを確認、その逆で受信っぷりも確認、それぞれの変調の深さを確認してもらいました。
業務無線しか使う事が無いヤツですから、無駄な先入観や贔屓目も無いでしょう。
まず送信能力ですが、Sメーターの数値と共に波が強かった順に
① S6 ICB-87R
② S6 ICB-707
③ S5 ICB-870T
④ S4~5 RJ-410
①と②はほぼ差が無いけど、ピークで87Rのが強いっぽいとの事でした。
受信時も同じような数字ではありました。
無線機は全て「手に持って」通信を行った結果です。
しかしながら、車の上に機体を載せてみると(よく言われるシールド効果)、ICB-707はS7との連絡。また車の側面にRJ-410を密着させるとS6のレポートがありました。RJ-410はアンテナの向きを可変出来ないので(笑)
87Rと870TはSが上がる場合と下がる場合が微妙にあり、上がってもそんなに劇的ではない一方、下がる時はがこーんとSが2,3は下がります。しかも概ね下がります(笑)
こんなイチかバチか的な事をやるくらいなら、本体下部を両手でしっかり持ってやった方がよろしそうです。そういう設計でしょうしね~
とりあえず、車の上やらまぁぶっちゃけ「アース」を間接的に取る事で、ポータブル機の強みが出る結果となりましたね。
取らなきゃ87R、取れば707って感じでしょうか。
また変調の深さですが
① RJ-410
② ICB-870T
③ ICB-87R
④ ICB-707
実際は、①>>>②>>③>④ くらいらしく、①は「クソうるさいくらいでした」と。これは予想通りというか、一般説通りです。
FM変調しか聞いていない部下の感覚だと、聞こえやすさは④>②>③>>>>①との事でした。
弱電界の中で、ガツンとくるAM変調の方が良いとされているCB業界ですが、強電界の中ですと確かにそうでしょうねぇ~
過変調同士の違法CBやらFMでもVUあたりのダンプのおっさん同士って、実際すげー聞き取りにくいと思うんですが、「深い変調じゃなきゃかっこ悪い」くらいな文化になってんのかも知れませんな(笑)
余談ですが、あまり最近やっとりませんが7MHzあたりでCQを出すと、アホみたいに絶叫してくる局がいるんですが、私は意地でもピックアップしません(笑)
端的にうるさくて気分を害するからなんですけどね~♪
あと、どう考えてもアホみたいなオーバーパワーの7エリアな局で「えこ~・・・」とかもそうですがね(笑)
比較的近隣で、30mH、4エレ、1kwな局がS9ギリギリで、そちらのが+40dbとか普通ですからねぇ(汗)
そちらの局も「ロケとかそんなレベルじゃないですよ~」と、ハッキリは言わずともな話をされておりましたわ。
他局で400w局が、59のレポート貰ってこっちはフルスケだったわ~とかザラですしなぁ。なんであんなに頻繁にやっとる人が検挙されんのか疑問ですわ(苦笑)
話を戻しまして、
変調が浅いとされるICB-707ですが、絶叫までせずとも風防でもつけてマイクを近づけて、ちょっと大きい声で話す事で、そこそこな変調になるとは思います。
もしくは技適の内容がわからないのでアレですが、外部マイクの接続でしょうかね?あとはハイソニックテクニカルでもそこら辺は対応可能って事ですし。
ともかくここら辺がクリアになれば、思いっきり実用的な機体とは思えます。
確たる理由も無く何となく「欲しかった」だけのリグですが、実戦投入が満足に出来そうな代物ですね。ヤフオク等で値段が下がらない理由もわかります。
現在世の中に出回っているリグでCB界最強とされるのは、SR-01でしょうけどデカイ・重いってのがデメリットっぽいですもんね~。
小型で飛び・受けもそこそこ良いとなれば、これは良リグでしょうな。
おかげ様でRJ-580D欲しい欲が吹っ飛びました(笑)RJ-580Dの欲はSR-01で存分に果たせるでしょうしね♪
といってもですが、もう平成31年です。
SR-01が今年の年末か来年には届くわけで、恐らく車に載せっぱなしになるであろうSR-01の運搬は何もしんどさを感じさせず、性能の差を一度経験した後に、そのまま平成34年を迎えICB-707の技適は失効してしまうんでしょうねぇ(苦笑)
そうなると、以前言ってた新技適をやっぱり頑張っちゃおうか、んー?なんて思うわけですね。
実際自らの予想通り、SR-01を注文した時点で新技適改造熱は急降下しました(笑)
しかしながら、「こんな感じでこーしてあーするとスプリアスは基準内でしょ?」と話をし、測定機器を使わせてくれつつ酒も振舞ってくれ、実験を阻止する友人(無線機の定期検査とかやる仕事の人。2技)が、ICB-87Hにおけるスプリアスの範囲が新規定内に収めれたわ~と。
測定機器を持っている方であれば、ちょっとやってみる価値があるかもですが
①本体基板でスプリアス調整
・L12、L13でまず最もスプリアスが出ないように調整
・L18で第2高長波を下げれるだけ下げる
ここはサービスマニュアルの通りです。どうもここだけで、そこそこいいスプリアス的な数字になるそうですが、ちょっと足りないそうです。
②LPF・BPFを突っ込む
送信回路にLPF→BPFの順で突っ込みます。パターンを切って同軸でそれぞれ接続します。やれそうな人は具体的な箇所を書かなくても出来るでしょうから書きません(不正改造等防止の為)
私達は、QRP.comの28MHzのLPFとBPFを用いてコイルの巻き数を机上計算で28MHz設定時の+3回としましたが、4回だとビンゴっぽい友人談。まぁコンデンサの容量調整で変わるかもだけどと。ここら辺はスペアナを接続しっぱなしで何度もトライする必要があると思います。これが出来なかったので、私は先に進みませんでした(笑)
③出力調整
この段階で、基本的にスプリアス測定値はクリアとなりますが、出力が0.5wを下回るので出力調整もL○○を3箇所、調整しスプリアスを再測定して、、と。
あと、変調調整も多少は出来ますが、上げ過ぎると当然スプリアスがアレするので適度に上げる程度しか出来んとの事でございます。スペース的にアンプを内蔵させるとか出来ない事は無いけど、とは言ってました。
プロの検査員(といってもCMでCBなんぞ測定した事も無いそうですが)的に、基準内と認める結果となりましたが、至って普通の措置(フィルタを入れる)だそうで、そりゃ収まるだろ(笑)と。
今回の件で、友人もCBな件を色々とネット等で調べたようですが、純粋にスプリアスだけをどうにかして技適を取得するならこれだけでいい。ただ、きっと+αとなるとちょいと面倒かなぁ~と。ようは変調を深くするとか、アンテナを付け替えて技適を通すとかになると調整が面倒くさい(アンテナはローディングコイルをいじるだけだけど)とな。大量にやるとなると、ホントに高級な測定機器全部集めてやらなきゃ時間も労力もバカにならんから、すげー金かかるぞ?スペアナだけでまともなので100万近くするし、パワー系だってこれでも15万くらいよ?って。
えぇ~(汗)
ってか、個人的に実際技適さえ通ってくれればいいんだけど。
むしろスペアナくれ(笑)
今回の使用機器は、スペアナ・オシロ・パワー計・周波数測定器だったそうですが、実際は受信っぷりも調整する必要があるでしょうから標準信号発生器で受信感度も測定せにゃならんでしょうし、SSGも必要やらもー考えたら破産します(汗)
ま、持ってる人がやってくれたら嬉しいなって所でございます。
というかそうじゃないと無理ですわ、こんなん。
逆に持ってる人なら、こんな技術提供されなくてもわかってるわいって感じでしょうしねぇ~
更に朗報でも何でもありませんが、RJ-310に関しては「ものすごく簡単に出来た」とのお話し。
前に出力を下げるだけでスプリアスが収まる的なお話しを頂いたわけですが、実際ホントにそうだったとの事。
という事で、私もテキトーに言ってました「送信系統をパターンじゃなく同軸で繋げばどうにかなるんじゃね?」というものを真に受け、ちょっとやってみたら「ほぼ基準値ギリまで下がるけどちょっと足りない」との事。
んで、ここからは問題なんですが一般的な無線機の様に送信系統をシールド(金属で囲う、今回は銅テープ)事で基準内には入るそうです。
しかし、本体の蓋を閉めるとアンテナと基板の間は数ミリしか間隔は無く、どちらとも絶縁するのに何かうまい事しないとダメだなーと。
銅テープの接着面が絶縁体なら基板ぐるぐる巻きでイケるっぽいわ~と、テキトーな回答がありましたが、確かにそうかも知れませんね。シールの剥離紙を先に巻いて、その上に銅テープ等を巻けばいいのかもですわ。
むしろ他もそうなんじゃねぇのか?なんて思えましたが(笑)
ともかく文章にすると、すごーく簡単な話になっちゃいましたが、人の楽しみを全部持っていかれた感じで(ガンプラを組み立ててる最中、仕事から帰ったら全部汲み上げられていた状態みたいなもん)、若干イラっともしておりますが、本人曰く
「だから、測定器とサービスマニュアル、あと基本知識あれば誰でも出来るわ、こんなもん」
とな。
まームカつく(笑)
測定器だってお前が仕事で使うから車に載せっぱなしになってるだけだろうがよ!w
ともかく、出来る事はわかりました。
そして財力的に出来ない事もわかりました(苦笑)
友人も道内各所を回っているので、いつも札幌にいるわけでも無い為にそんな都合よく機材を使えるわけでもなく。むしろ地方出張の時持ち帰ってそのまま朝早くに家を出る時のみ持出可能だそうですからねぇ。
やっぱ測定器を持っている方が、それなりの金額でまとめてやって頂くしかないんですねぇ~って改めて納得。
餅は餅屋なんですよ。
という事で、簡易型でもいいのでスペアナをお持ちの方。
RJ-410兄弟の基板をぐるぐる巻きでスプリアスの測定してみてください(笑)
この結果が一番気になりますw
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