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feed 発売直前!アイコムIC-DRC1についてネホリハホリ聞いてきた (2018/10/14 6:00:27)

先日開催された「危機管理産業展2018」で発売直前であろうと思われるアイコムのIC-DRC1についてメーカー担当者の方に色々質問して得られた解答で新しい情報がありましたので報告したいと思います。
アイコムはIC-DRC1以外にも、爆発的にユーザーが増えているIP無線機や衛星電話、デジタルの防災行政用無線機などが展示されていました。

こんな製品がありました

まず注目のIP無線機です。
今ユーザー数が爆発的に増えている無線業界的には注目のアイテムです。
アイコムからは3機種リリースされています。


▲新型のIP502Hも展示されていました。


▲衛星を使ったイリジウム電話も今後リリースするようです。


▲防災用の260MHz帯を使った行政無線機です。


▲デジタル防災行政無線機の車載タイプです。


▲デジタル防災行政無線機のハンディータイプです。


▲デジタル防災行政無線機の家庭用受信機も開発中ということです。 デジタルの消防無線は聞こえません。

IC-DRC1の話題です

発売直前と思われるデジタル小電力コミュニティ無線機のIC-DRC1も展示されていたので、メーカーの担当者の方にネホリハホリ聞いてきました。
まずはMasacoさんにIC-DRC1を持ってポーズを取っていただいたので写真撮影です。


▲Masacoさんにはフリラjpの読者の方のためにIC-DRC1を持ってポーズを決めていただきました。ありがとうございます。フリラjpのサイトを「あー、見た事あるかもぉー」と大人の対応でした。

IC-DRC1の細部を見てみよう

ハムフェアの時は細部までよく見られませんでしたが、今回のイベントではじっくりと見ることができました。


▲アンテナを外すとこんな感じです。SMAコネクター採用です。


▲本体の右側には各種端子が並んでいます。


▲スピーカーマイクの端子です。2ピンタイプなので、アイコムの純正品はもちろん、お気に入りの社外スピーカーマイクも使用できそうです。


▲USBで充電できます。各種設定にも使うみたいですが詳しいことは不明です。

USB充電にも対応していますが、充電する場合の充電器には注意が必要です!
最近のスマホなどに使用されている高出力の充電器は使用できないということです。
充電には出力が1A以下の充電器を使用してほしいとのことでした。

IC-DRC1の付属アンテナの話です

IC-DRC1にはホイップアンテナが1本同梱されていますが、展示会では長さの違う2種類のアンテナを見ることができましたので見比べてみましょう。


▲長さはこんな感じです。飛びで選ぶか、取り回しで選ぶかが判断基準でしょうか?


▲本体全体が見えるように撮影すると2種類のアンテナの違いはこんな感じです。結構長さ違いますね。ちなみに本体の高さが 101.5mm なので、なんとなくアンテナの長さも想像できますね。

◆付属アンテナに関する重要なポイント!
IC-DRC1を購入すると同梱されてるのは以下のものということです。
・本体
・アンテナ(長いほう)
・リチウムイオン電池(BP-286)
・ACアダプター
・USBケーブル
・各種ドキュメント類

基本的にはこれらが1セットでIC-DRC1のパッケージとなっているようです。
ここで注意したいのが、付属アンテナは「長いほう」が付属しており「短いほう」は別売ということです。
長いアンテナのセットと、短いアンテナのセットと売り分けることはないようで、短いアンテナを希望される場合は、オプションで短いアンテナを購入する必要があるということです。
ちなみにオプションとして、 ショートタイプアンテナ ソフトケース スピーカーマイク 卓上充電台 とサイトからのダウンロードになりますが、Windows用のPCソフトが準備されているようです。


▲短いほうが、長い方と比べると若干太くなってます。飛びと受けのロングタイプか、無線機の取り回しのショートタイプか悩むところですね。今後は社外品のアンテナも登場という情報もあります。

IC-DRC1の表示部はどうなってる?

次に紹介するのはIC-DRC1の表示についてです。
電源を入れるとすぐにGPSも起動してきます。
初回起動時の「コールドスタート」で、どれくらいの時間が必要かはわかりませんが、最近のGPSユニットではそれほど起動時間は必要ないと思いますが、初回起動時は多少GPSの起動に時間が必要かもしれません。
それはさておき、早速IC-DRC1の表示を見ていきましょう。


▲表示部の左下にある「014-0000239」は、このID番号の個体からの信号を受信したということを表しています。ID番号を受信側に登録すると、誰からの呼び出しかがわかるようです。


▲何も受信しないとID番号も表示されません。バックライトはグリーン。Sメーター表示は携帯電話などのアンテナマークとして確認できました。

デモ機の技適番号もチェックしてみよう

チョット失礼しまして、電池ブタをはずして、デモ機の技適番号もチェックしてみましょう。
まずは写真からご覧いただきたいと思います。

 

お分かりいただけただろうか…

 

ある意味突っ込みどころ満載の表示です。
まず一番気になるのが「DX-4001-02」という表示です。
実はこれがデモ機の型番なんです。
この無線機は「 IC-DRC1のような無線機 」であって、実は IC-DRC1ではなく てDX-4001-02という型番の無線機だったんです!
技適の取得情報は開示されてしまうので、型番を秘匿する意味と本来の製品版の型番と被らないようにということが目的だと思います。
実は技適情報には型番も含まれるため、IC-DRC1でデモ機の技適を取得すると製品版で同じ型番のIC-DRC1が使えなくなるので、DX4001-02は便宜上つけられた型番のようです。


▲DX4001-02は2回に分けて製造された可能性があります。


▲今回撮影した個体はDX-4001-02の後期バージョンということでしょうか。

実際にDX-4001-02で技適の検索をかけてみると、表示される結果が上記の通りです。
どうやら、この個体は平成30年8月9日に技適を取得した個体のようです。

あとは技適番号ですが、少量生産のため工事設計認証ではなく、個別に技適証明を取得しているのが分かります。
あと気になるのが 「機器ID 014-0000234」 という表示です。
この番号が、この個体の持っている固有のID番号ということになります。
製品版ではどのような形式になるかわかりませんが、基本的には同じパターンのID番号のつけ方だと思われます。


▲試作筐体機ですが、本体横のスピーカーマイク端子とUSB端子にケーブルを接続するとこんな感じでゴムカバーが飛び出す。USB端子は我慢できるとしても、SPマイク端子は見た目がチョット…。SPマイクのゴムカバーはネジで外せそうな感じに見えます。ゴムがちぎれた時の交換は簡単そうです。

発売日はいつよ?

皆さん気になるIC-DRC1の発売日ですが、メーカー担当者に聞いたところ「今月末くらいには…」というなんともハッキリしない回答でした。
今回対応していただいたメーカー担当者の方は営業担当の方で「IC-DRC1の発売は、御社の今月の営業の〆には間に合いますか?」と質問してみたところ「できれば間に合わせたい」という営業マンとしては心の叫びのような声が聴こえてきました。
アイコムの営業マン的には10月発売になってほしいけど、もしかしたら11月という可能性もあるかもです。
また一部の販売店では、10月ではなくて、11月とアナウンスしているところもあるようです。

なんで発売日が遅れてるの?

発売日が遅れている理由に「音質の改善」に努力しているという回答がありました。
ここまでアッサリと言われてしまうと逆に突っ込むところがないんですが、製品としての最終調整に時間がかかっているようです。

IC-DRC1はアイコム独自のコーデックを採用しているので、今までのデジ簡のAMBEや、アマチュア無線のD-starと同じとは行かないようで、しかも業界初のコーデックですし、無線システムとしても全く新しい市場なので、石橋を叩いて渡るような慎重な対応ににならざるを得ないようです。
編集部としては電気的な部分ではなくて、ファームウエアのチューニングではないかと考えています。
いづれにしても、フリラユーザーとしてはなるべく早く手にしたいものですね。


▲アイコムのブース内イベントでは、Masacoさんがナレーションを務めていました。

販売ルートは2系統

段々どうでもいい話になってきましたが、アイコムとしてはIC-DRC1の流通を「業務機ルート」と「アマチュア機ルート」の二つを使って、全国の販売店に卸すとしています。
ユーザーにとっては、あまり重要でない話に聞こえますが、結構大切な話で、単純に扱い販売店の数が増えることは容易に想像できると思います。
無線機販売店といっても、業務機を扱う販売店と、アマチュア機を扱い販売店、業務機とアマチュア機の両方を扱う販売店があります。


アイコムでは、業務機を扱う営業マンと、アマチュア機を扱う営業マンが異なります。
業務ルートの営業マンはアマチュア機を扱うことができませんし、アマチュアルートの営業マンは業務機を扱うことができません。
ちなみにデジ簡用無線機(免許局・登録局)は実は業務ルートなので、アマチュア無線ショップによってはデジ簡を扱っていないという販売店も存在しています。
ただし、以前からアイコムと取引がある販売店などは、柔軟に対応しているようなので、アマチュア機の専売店だからと言ってデジ簡の無線機が手に入らないというわけでもなさそうです。
今回のIC-DRC1については「業務機ルート」と「アマチュア機ルート」の両脳の営業マンが扱うことができるようなので、メーカーとしても気合いを入れてIC-DRC1の拡販に努めているようです。

この記事は10月13日現在の情報で書いてます。

動画版はこちらです

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