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アルインコから画期的なデジ簡ビジネス機DJ-DPX1が発表! (2018/12/10 23:29:46)
アルインコから今までのデジ簡機とは一線を画す、業務用に特化したビジネスモデルのDJ-DPX1が発表になりました。
DJ-DPX1はデジ簡の登録局(3R)規格を採用しており、今までのデジ簡にはない画期的なコンセプトを採用しています。
価格は42800円(税別)発売は2018年12月下旬とのことです。
概念を覆した斬新なコンセプト!
DJ-DPX1は外部のスピーカーマイクの使用を前提として製品開発が進められたようで、DJ-DPX1にはあって当然と思われていたものがありません。
業務機などではすでに、これらの物がない機種もありますが、デジ簡では初めてではないでしょうか。
●表示部がなく音声ガイダンス
VHF帯やUHF帯の業務用無線機などでは表示部がない無線機というのは珍しくありませんが、DJ-DPX1はデジ簡機で表示部を廃止しました。
無線機の操作や状態、設定などはすべて音声ガイダンスとなります。
液晶表示がないと操作が面倒と思えますが、日本語の音声でガイダンスするためかえって容易で直感的に操作できます。
●常用PTTボタンがない
DJ-PX1ではハンディートランシーバーであればあって当たり前と思われていた常用PTTボタンがありません。
外部マイクの使用を基本としているため、本体にPTTボタンは必要ないという判断からのようです。
※セットモードで十字キーの1つをPTT機能に割り当てることができます。
● 内蔵スピーカーは音量が低い非常用のみ
音声の出力についてもPTTボタンと同様に、外部のスピーカーマイクを使用を前提に設計されているので、非常時に使用できる音量の低いスピーカーを備えるにとどまっています。
外部スピーカーマイクが故障した場合の非常用という考え方でついています。
▲DJ-DPX1のルビーレッドモデル。今までのデジ簡よりも更にスタイリッシュなカリーリング
新しい機能も満載!
DJ-DPX1は今まであって当然という固定概念があったものがありませんでしたが、機能をそぎ落としたというだけではありませんでした。
新機能や、新しい発想で搭載された機能もありました。
●プリセットモード搭載
通常の30ch(チャンネルモード)のほかに、あらかじめチャンネル番号、ユーザーコード、秘話、VOXの設定をプログラムしたプリセットモードを搭載しました。
工場出荷時で30個、パソコンで編集すると50個の間で増減できます。
DJ-DPX1同士で使用するときは、好みのプリセット状態に設定されている番号に合わせれば、すぐにUC(ユーザーコード)や秘話を使った通話が可能になります。
このプリセットデータはリセットしても消えません。
●ACSHやエアクローン機能がデジ簡にも搭載された
特小機では搭載されているACSH機能がDJ-DPX1にも搭載されました。
すでにデジ簡機が導入されている現場であっても、DJ-DPX1であれば自動でチャンネルとユーザーコードをサーチして設定し、キーロックしてくれます。
もちろんエアクローン機能を使えば、多数の無線機のセットアップも容易に行えます。
●外郭保護性能はもちろんバッチリ!
IP65/IP66/IP67の対塵(ほこりがはいらない)、対暴噴流防水(全方向からの強い放水に耐える)、防浸(水につける)試験に合格、振動と衝撃は米軍規格のMIL-810相当で、ハードな現場にも対応します。
▲DJ-DPX1のカーボンブランクモデルと、カナル型イヤホンマイクEME-32Aを組み合わせた場合の写真です。
DJ-DPX1の主な定格
◆送受信周波数:351.2000MHz~351.38125MHz(30ch 3R専用)3S規格は受信のみ可能
◆変調方式/電波形式:4値FSK(電波形式 F1C F1D F1E F1F)
◆送信出力:5W/2W/1W
◆定格寸法:55.8 × 95.8 × 27.8mm(EBP-98装着時、幅×高さ×厚さ)
◆重量:約218g
◆付属品:充電式電池(EBP-98)充電スタンド、ミドルサイズのアンテナ(EA-247 全長約100mm)、ベルトクリップ ※スピーカーマイクは別売
動画版はこちらです