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第一電波工業のSRH140DHを使ってみて (2018/12/26 21:15:39)
本日、デジタル小電力コミュニティ無線LCRの社外品アンテナが販売されました。第一電波工業から出たSRH140DHです。早速、秋葉原の山本無線さんで購入してきました。ねりまTN39局さんの共同購入団に入ってて良かったです。店頭に掲げられたたくさんのアンテナには既に行先のお名前が書かれてました。単独だったら今日手に入れることは難しかったでしょう。
少し前にネット上で情報が出回っていましたが、1/4λ
単一型のアンテナで利得は2.14dBiとのこと。IC-DRC1で使用してよい外部アンテナの規格をクリアした商品になります。
初めて見た人はこのへにょへにょ感にビックリするかもしれません。もう少し固い材質にしてくれても良いのに。2週間前に、SRH140DHとほぼ同じ形状で同じ長さの144MHz/430MHz用のアンテナSRH36を目にした時には私もそう思いました。スイタIN046局さんが「ほぼこれと同じになるはず」と見せてくれていたのでした。今日、SRH140DHを手にしてみたところ、まさにその通りでした。
ただ、スイタIN046局さんによれば、SRH350DHのような固いアンテナよりも、むしろこの超弾性合金エレメント(へにょへにょのアンテナ)の方が良いとのこと。山に行く際にザック等に無線機を括り付けることが良くありますが、固いアンテナだと顔に当たった時に痛いのだそうです。その点、この超弾性合金エレメントだと心地よいらしいです。なるほど、そんなものでしたか。
我々レジャー用途でデジタル小電力コミュニティ無線LCRを楽しむ者にとっては、要は付属のアンテナよりも送受信の向上があれば、このSRH140DHを買う意義はあるのかと思っています。せっかくなので、今晩、秋葉原にいらした各局さんに協力いただき、少しだけ交信実験をしてみました。
こちらは神田明神に陣取り、アンテナを付属とSRH140DHとで取り換えながら秋葉原各局と交信してみました。距離にして500mくらいしか離れていないため、こちら神田明神側ではそれほど大きな違いは感じられませんでしたが、秋葉原側では違いが感じられたそうです。まつどDA100局さん側にてアンテナを付属からSRH140DHに変えたところ、こちらの電波の受信強度がアンテナバー1本から2本へ増え、途切れ途切れもなくなったそうです。「その差は歴然」とのコメントをいただきました。ノイズの多い都市部で効果が見られたと言えるかと思います。
FMラジオへの受信性能への効果についても確認してみました。スキャン選局で何局見つけられるのか、付属とSRH140DHで比較してみました。神田明神の境内では付属が8局であったのに対してSRH140DHが10局でした。自宅室内では付属が3局に対してSRH140DHが6局でした。FMラジオ受信については客観的に評価できる形での差が出てきました。
短時間の検証ではありましたが、以上の結果からSRH140DHは使っても良いかなと考えています。IC-DRC1の場合、付属のアンテナでは手持ちするよりも本体をどこかに固定して手を離した方が通信距離の向上が見られますが、SRH140DHではどうなるか等、今後のさらなる検証が楽しみなところです。
IC-DRC1に使用できる社外品のアンテナについてはメーカーや関係機関への問い合わせをしてくれた方々の結果を総合し、144MHzのアンテナでも利用できるという解釈が一般的になりつつあります。とはいえ、144MHzで利得2.15dBiと記載されているアンテナを利用していいのか等、SNS等では炎上しそうな材料が揃っている状況でもあります。そんな中、SRH140DHはアンテナメーカーがデジタル小電力コミュニティ無線用として1/4λ単一型の利得2.14dBiとして発売を開始した商品です。Twitter等のSNSへの写真掲載にも気を遣う必要がまったくありません。正直なところ、個人的にはこの堂々と使える点が一番嬉しかったりします(笑)。
【秋葉原 和泉橋】
1212 サイタマFT727局 秋葉原 M5/M5 LCR18ch
【神田明神】
トウキョウTK814局 (フリラ芸人さんとはEBもあり)
まつどDA100局
トウキョウEH101局
→ 各局様、検証へのご協力ありがとうございました。
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