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feed デジタル簡易無線のおかしな慣例にツッコミ (2019/5/1 21:23:52)


令和も引き続きよろしくお願いします。

さて、古いシステムを対象としたルールがハードウェアも利用周波数も全く異なる新しいシステムに慣例として引き継がれるものなのか?と疑問に感じる事案がありましたので紹介します。







某月某日、出張先からの帰宅途中に某所にてデジタル簡易無線でCQを出した際、応答を頂きましたご年配局(初交信)からデジタル簡易無線の運用について次のご指導を頂きました。



(1)レジャー用途は1~14チャンネルを使用する事。

(2)業務用途は16~30チャンネルを使用する事。

(3)防災関連の使用が有ればこちらを優先する事。



相手局の方は10年前に定年退職されて防災関連のボランティアを務められているとの事で、私の仲間にも指導に合致した運用を行う事を広めて欲しいと要塞を頂きました。が、しかしです。(3)は当然として、(1)(2)の指導内容は今まで聞いた事も見た事もありません。ですので相手局に「この指導はいつ誰が決めて適用を始めたのか?」「どこで条文が参照可能なのか?」と質問をしたところ回答を頂いたので箇条書きにします。



・これはルールやマナーではなく慣例である。

・慣例なので、どこにも明文化されてはいない。

・慣例の基となるルールは、1982年に特小トランシーバー創案メンバーが作った。

・ルールは、1~9chはレジャー用途、1~11chは業務用途という区分である。

・デジタル簡易無線も無資格で使えるの点では同じなので、同様の区分が適用される。

・区分のルールは現在も通じるので、デジタル簡易無線の利用者にぜひ広げてほしい。

・特小トランシーバーの創案メンバーは自分の古い仲間である。敬意を払って欲しい。



すでにお気づきの方もいらっしゃると思いますが、1982年はデジタル簡易無線が認可される40年前の話です。さらに 20chの特小トランシーバー(9ch+11ch)が認可された時点でレジャーと業務という区分自体も撤廃されています。(便宜上、トランシーバーの表示チャンネルの名称としてのみ存在)現在、適用されてない特小トランシーバーの古い区分ルールを慣例と称して現在のデジタル簡易無線に適用するなど論外ですし、特小トランシーバーが創案された時代には呼び出しチャンネルが存在しなかった訳ですから 指導にある15chを前後してレジャー用途と業務用途に区分した理由も見つかりません。そもそもデジタル簡易無線のチャンネルが不足する現在、用途による区分などチャンネル不足に拍車を掛けてしまうだけです。



本件について勝手に結論付けますが、 指導を頂いた慣例はあくまで相手局の個人的な思い込みであり、存在しません 。相手局もデジタル簡易無線に対し誤った認識をお持ちで、UC(ユーザーコード)と秘話を通話グループ毎に設定すれば複数グループで同一チャンネルの共有が可能と思い込んでました。(そんな利用を行ったらキャリアセンスが機能して別グループの通信中は送信が強制停止されてしまう事を説明してあげました)



インターネット上には正確な情報も有れば、悪意が無い誤情報も有ります。さらに営利を目的とした誘導的な情報、悪意に満ちたフェイクな情報等々、自分自身のフィルター能力が問われます。一つの情報だけで判断せず、複数の情報を集めて判断を行うようにしましょう。無線の運用方法には地域性が有ります。特に無線の初心者は有名局の動画など鵜呑みにせず地元局の運用場所に出向いて先輩方に教えてもらいましょう。



当方が使用するブログシステムは記述した文面の検索機能が有ります。交信記録はWEBログ帳の代用となりますので、過去の交信実績の確認に役立っています。





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