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<438MHz帯アマチュア無線10chの受信も可能>アルインコ、デジタル簡易無線戸別受信機(特定小電力トランシーバー機能つき)「XEAL30D」「XEAL40D」を発表 (2019/5/6 19:00:54)
アルインコ株式会社は2019年4月26日、デジタル簡易無線戸別受信機の「XEAL30D(351MHz帯登録局用)」「XEAL40D(467MHz帯免許局用)」を6月から発売すると発表した。同製品は町内会や自治会、会社や工場といった小規模コミュニティにおいて、デジタル簡易無線(351MHz帯の登録局または467MHz帯の免許局)から送信した内容を戸別で受信するための据置型受信機だが、47chの特定小電力無線トランシーバーも内蔵し、録音したメッセージを特小で送信する「録音送信」機能のほか、別のユーザーとの交信も可能。また438MHz帯のアマチュア無線周波数(100kHzステップで10ch)やAM/FMラジオ放送の受信にも対応している。両モデルとも価格はオープン。
アルインコの発表から抜粋で紹介する。
デジタル簡易無線戸別受信機 XEAL30D / XEAL40D
~町内会や自治会、会社や工場など小さなコミュニティで簡単に情報発信ができる戸別放送システム用の端末です~
登録局用のXEAL30Dと免許局用のXEAL40Dは、デジタル簡易無線機をマイク代わりにして行う戸別放送を受信するレシーバー兼特定小電力無線トランシーバーです。
厨房、事務所、工場など環境音が大きい場所ではハンディ機の音が小さくて聞き取れない、デジ簡ハンディ機は外部電源端子が無いから常時受信しづらい…そんなシーンで、大きなスピーカーと1Wの大音量で受信できるモニターとして使えます。本格的な戸別受信機は多機能ですが高価で設置も複雑。小さなコミュニティでは導入が難しいですが、アルインコのXEALシリーズなら価格がリーズナブルで設置も簡単です。
<主な機能>
・誰でも開設できる免許・資格不要の登録局用XEAL30Dは地域コミュニティ向け、免許局用XEAL40Dは会社、工場、各種施設など法人向けです(免許局は法人に限り使用可能。無線局免許が必要で、送信機を操作できるのは免許人だけに限られます)。
・設置は電波が受信できるところに壁掛けか据え置きして、ACアダプターをコンセントにつなぐだけです。
・マイク代わりの送信機は携帯型トランシーバーや車載型トランシーバーが使えるので場所にとらわれず運用でき、非常時でも柔軟に対応できます。屋上など高い場所に設置した高性能アンテナを使えば放送エリアはさらに広がります。
・操作は日本語の音声ガイドがアシスト。ACSHモードとスマホアプリで簡単に初期設定を済ませることができ、台数が多くてもエアクローンで一度にその設定を無線でコピーします。
・最長5分の放送メッセージを8件まで録音可能。録音したメッセージを特小無線周波数で送信する「録音送信」機能を搭載しました。
・停電でACアダプターが使えないときは内蔵の単三乾電池(別売・4本)に自動切り替え。外に持ち出して受信するのに便利な折り畳み式ハンドルが付いています。
・対応する弊社製デジタル簡易無線機を使えば特定のグループだけに向けた放送をする「選択放送」もできます。
・ただ数字や短い単語を読み上げるのではなく、文章で説明する和文音声ガイダンスを採用しました。
・特定小電力無線のチャンネルを登録すると、そのチャンネルで別のユーザーと通話ができます。管理者用の「拡張各種設定機能」で切り替えると交互中継対応、VOXその他の機能も搭載する47chの特定小電力トランシーバーとして使えます(特小トランシーバーモード時は、戸別受信機能は一切動作しなくなります)。
<アマチュア無線の受信について>
昨今の防災意識の高まりから、一部の自治体で地元のアマチュア無線家と非常時の通信ネットワークを構築されているところがあります。東日本大震災の時も、日本アマチュア無線連盟の要請で弊社を含むアマチュア無線機メーカーが被災地に寄贈した430MHz帯のアマチュア無線機が連絡通信に使われた実績もあります。
本機のアマチュア無線受信機能は、このようなときに地元であらかじめ決めておいた周波数で行う防災・減災のための通信を受信していただく目的で採用したものです。438MHz帯を100kHzステップで10chプログラムしてあるうちの1chを予め登録して使うもので、任意の周波数を登録することはできません。
●関連リンク: デジタル簡易無線戸別受信機 XEAL30D / XEAL40D(アルインコ)