無線ブログ集
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入門講座 特小レピーター (2014/7/25 6:03:31)
本編は、アマチュア無線家が特小を運用してみようと思っている方向けの記事です。
始めに、
携帯電話が有るし、アマチュア無線でバリバリDX出来るし、今更わざわざパワーの無い基本飛ばないQRPpな無線は興味無いとおっしゃる方は、それはそれでその方のお考えなので仕方なく。
ここでは、限られた土俵の中で10mwと言う無線を楽しもうと言う方向けです。
---
特小、特定小電力無線には、レピーター機能が有ります。
アマチュア無線、特に439MHz帯には多くの山岳レピーターが有り稼動しているのは周知の事。最近はネットワークと接続したD-STAR 等で家にいながらに、全国と交信が出来ます。
アマチュア無線では、このレピーターを使うと本当に便利で楽に遠方の局と交信出来る素晴らしい機能だと思っています。
特小も、レピーター対応機種なら、ほぼ同じ機能を使う事が出来ます。
しかし、そのシステムを構築するのは、多少ハンダ付けの必要や回路構成を理解出来る中級者向けになりますので、ここでは割愛させて頂きます。
さて、シンプルなレピーター
実は特小は出力10mwと言う基本限られた範囲内にしか飛ばない(様にしている)無線の為、例えば工場内の連絡や、学校の校内、ビルのフロアが異なる場所への電波の伝達には少しパワー不足で隅から隅迄は飛ばない場合が有ります。
なので、特に業務利用の場合は、ビルや工場内にレピーターを設置し、数百m離れた場所との連絡にこのレピーター機能を使う場合が多く有ります。
アマチュア無線は、パワーが出せますし、アンテナも自由なのでレピーターは基本要らないでも遠くへ飛びます。
しかし、特小は内蔵アンテナしか使えませんので、遠くに飛ばす場合は、レピーター機能が有効になっているのです。
勿論単信で山岳移動すれば良く飛びますが。
尚、先に申しますが、一部の特小レピーターに、アマチュア無線機を使いオフバンド使用で妨害を与える局がチラホラおります。
指定された周波数以外でのアマチュア無線機を使った運用は、まさに業務利用に迷惑をかけます。お辞め頂ければと存じます。
では、実際、特小レピーターを設置すると、どの位飛ぶか?ですが、あくまで参考値としてですが、私の実例として、
現在、自宅に上げている特小レピーターの場合、(二階の屋根より低い、地上約6m位)
住宅地では半径500m程度、見通しの良い方向には最大2kmが普通に会話出来る範囲内。
3エリアに居た時は、お陰様で非常に良い眺望だった為、(標高約40m位)
足もとの住宅地へは半径約3km、近隣の山に登り、そこからアクセスすると半径20-30kmにて場所にもよりますが交信可能でした。
最長は、四国の山に移動されていた局と100km超えで交信出来た事が有ります。(但しかなり会話に難儀する状態)
UHFの特性上、見通し範囲には良く飛びました。
一方、ビルの影の部分は数百mしか届かなかったです。
この様に、微弱電波ゆえ、ロケーションに非常に左右されやすく、飛ぶ場所と飛ばない場合が顕著に差が出ました。
それだけしか飛ばないなら、何も特小にチャレンジする必要は無いな。と、思われる方も多いのは事実です。
しかし、これがハイキングや登山で山岳移動すると、ガラリと変わります。
レピーターとして使える特小機をお持ちの場合、山頂にて、ピッポッパッ!とレピーターモードにするだけで、その特小機がレピーターになります。
(ですから、自身が今設置したレピーターをアクセスする為にはもう一台、レピーターにアクセス出来るタイプの特小機が必要になります)
レピーターとなった特小機を木に引っ掛けて置くだけで、標高にもよりますし、可視範囲にもよりますが、半径30-100km位飛ぶレピーターになるのです。
業務との混信を避けてチャンネルを設定する配慮が必要ですが、これで10mwで交信出来る範囲が格段に広がりました。
あとは、下界にいる特小運用者がアクセスしてくれるかとなります。
下界からアクセスする方にしてみれば、普段の交信範囲外の局とレピーターを介して交信出来るまたと無いチャンスになります。
また、山岳移動の場合は、レピーター機能を使わなくても、単信にて、数十km離れた局と交信出来る場合もあります。
ライセンスフリーの愛好家は、特小の場合は、基本的にアルインコ表示なら、レジャー3chを多用していますので、まずは単信であればL3 にアクセスしてみて下さい。
尚、山岳移動した際に設置した臨時のレピーターへアクセスしてくれる相手がいなければ何もなりませんので、事前に告知などされた方が良いです。
そもそも人口が少ない地方都市では、特小運用者自体がいない場合が有りますので、ボウズも十分に有り得ますので、その点は事前に交信に協力してくれる相手を見つけておかないと、有効な成果は得られないかもしれません。
不定期に続く
始めに、
携帯電話が有るし、アマチュア無線でバリバリDX出来るし、今更わざわざパワーの無い基本飛ばないQRPpな無線は興味無いとおっしゃる方は、それはそれでその方のお考えなので仕方なく。
ここでは、限られた土俵の中で10mwと言う無線を楽しもうと言う方向けです。
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特小、特定小電力無線には、レピーター機能が有ります。
アマチュア無線、特に439MHz帯には多くの山岳レピーターが有り稼動しているのは周知の事。最近はネットワークと接続したD-STAR 等で家にいながらに、全国と交信が出来ます。
アマチュア無線では、このレピーターを使うと本当に便利で楽に遠方の局と交信出来る素晴らしい機能だと思っています。
特小も、レピーター対応機種なら、ほぼ同じ機能を使う事が出来ます。
しかし、そのシステムを構築するのは、多少ハンダ付けの必要や回路構成を理解出来る中級者向けになりますので、ここでは割愛させて頂きます。
さて、シンプルなレピーター
実は特小は出力10mwと言う基本限られた範囲内にしか飛ばない(様にしている)無線の為、例えば工場内の連絡や、学校の校内、ビルのフロアが異なる場所への電波の伝達には少しパワー不足で隅から隅迄は飛ばない場合が有ります。
なので、特に業務利用の場合は、ビルや工場内にレピーターを設置し、数百m離れた場所との連絡にこのレピーター機能を使う場合が多く有ります。
アマチュア無線は、パワーが出せますし、アンテナも自由なのでレピーターは基本要らないでも遠くへ飛びます。
しかし、特小は内蔵アンテナしか使えませんので、遠くに飛ばす場合は、レピーター機能が有効になっているのです。
勿論単信で山岳移動すれば良く飛びますが。
尚、先に申しますが、一部の特小レピーターに、アマチュア無線機を使いオフバンド使用で妨害を与える局がチラホラおります。
指定された周波数以外でのアマチュア無線機を使った運用は、まさに業務利用に迷惑をかけます。お辞め頂ければと存じます。
では、実際、特小レピーターを設置すると、どの位飛ぶか?ですが、あくまで参考値としてですが、私の実例として、
現在、自宅に上げている特小レピーターの場合、(二階の屋根より低い、地上約6m位)
住宅地では半径500m程度、見通しの良い方向には最大2kmが普通に会話出来る範囲内。
3エリアに居た時は、お陰様で非常に良い眺望だった為、(標高約40m位)
足もとの住宅地へは半径約3km、近隣の山に登り、そこからアクセスすると半径20-30kmにて場所にもよりますが交信可能でした。
最長は、四国の山に移動されていた局と100km超えで交信出来た事が有ります。(但しかなり会話に難儀する状態)
UHFの特性上、見通し範囲には良く飛びました。
一方、ビルの影の部分は数百mしか届かなかったです。
この様に、微弱電波ゆえ、ロケーションに非常に左右されやすく、飛ぶ場所と飛ばない場合が顕著に差が出ました。
それだけしか飛ばないなら、何も特小にチャレンジする必要は無いな。と、思われる方も多いのは事実です。
しかし、これがハイキングや登山で山岳移動すると、ガラリと変わります。
レピーターとして使える特小機をお持ちの場合、山頂にて、ピッポッパッ!とレピーターモードにするだけで、その特小機がレピーターになります。
(ですから、自身が今設置したレピーターをアクセスする為にはもう一台、レピーターにアクセス出来るタイプの特小機が必要になります)
レピーターとなった特小機を木に引っ掛けて置くだけで、標高にもよりますし、可視範囲にもよりますが、半径30-100km位飛ぶレピーターになるのです。
業務との混信を避けてチャンネルを設定する配慮が必要ですが、これで10mwで交信出来る範囲が格段に広がりました。
あとは、下界にいる特小運用者がアクセスしてくれるかとなります。
下界からアクセスする方にしてみれば、普段の交信範囲外の局とレピーターを介して交信出来るまたと無いチャンスになります。
また、山岳移動の場合は、レピーター機能を使わなくても、単信にて、数十km離れた局と交信出来る場合もあります。
ライセンスフリーの愛好家は、特小の場合は、基本的にアルインコ表示なら、レジャー3chを多用していますので、まずは単信であればL3 にアクセスしてみて下さい。
尚、山岳移動した際に設置した臨時のレピーターへアクセスしてくれる相手がいなければ何もなりませんので、事前に告知などされた方が良いです。
そもそも人口が少ない地方都市では、特小運用者自体がいない場合が有りますので、ボウズも十分に有り得ますので、その点は事前に交信に協力してくれる相手を見つけておかないと、有効な成果は得られないかもしれません。
不定期に続く
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