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JVCケンウッドソリューションフェアで新型デジ簡システムを出展 (2019/8/3 6:00:17)
先日開催されたJVCケンウッドソリューションフェア 2019に行って来ましたので早速報告します。
このイベントはJVCケンウッドが得意とする「映像」「音響」「無線」技術を生かし、顧客の様々な課題を解決するソリューションを紹介するための展示会となっていました。
フェアではセミナーなども開催され非常に中身の濃いものとなっていました。
新型デジ簡システムが展示されてた!
フリラjpとして気になったのが新型のデジ簡システムでした。
すでに無線機単体としては今年の2月に発表されていましたが、今回はシステムとしての提案がケンウッドからありました。
規格は3Rと3Bのデジ簡機なので一般向けではありませんが、3R(登録局)との交信ができるのがポイントです。
3R規格も搭載していますが、基本的には法人や団体向けの業務用システムとなりますので、個人での導入は想定されていない無線機となっています。
▲無線機のモデル名はTCP-D751CTです。デジタル簡易無線の3R規格(登録局)と3B規格(免許局)の両方のシステムに対応しています。
TCP-D751CTの特徴はBLEビーコンによる屋内位置管理
TCP-D751CTの最大の特徴はBLEビーコンによる屋内位置管理という機能です。
屋外での位置管理はGPSを使用することで解決できますが、GPSの電波が届かない屋内での位置管理にTCP-D751CTは威力を発揮します。
BLEビーコンとはBluetoothビーコンのことで、あらかじめ位置を登録したビーコンから発信され電波を受信すると、TCP-D751CTはその位置情報をデジ簡の電波に乗せて送信。
基地局では位置情報を解析して地図上に、ユーザーの位置を表示するというものです。
▲円形のBLEビーコンの発信器です。直径は5cmくらいでしょうか。外部電源を必要とせず単独で動作します。写真のBLEビーコンは緯度経度の情報が記載されていました。
▲基地局側の位置表示システム。ユーザー端末の位置情報が地図上に表示されます。
▲もちろん基地局側の無線機も提供されます。TCM-D244CRというモデルを使用するようです。こちらは3B規格のみの対応です。
ちなみにTCP-D751CTは電源投入時のオープニング画面がカスタマイズできる機能も搭載されていますが、カスタマイズに関しては販売店に相談してください。