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feed JVCケンウッドソリューションフェア2019でみてきた業務機 (2019/8/7 11:43:53)

JVCケンウッドソリューションフェア2019で展示されていたデジ簡を使った位置情報のシステムは先日記事にしましたが、デジ簡以外の業務機や通信システムも展示提案されていたので紹介していきたいと思います。

先日開催されたJVCケンウッドソリューションフェア 2019に行って来ましたので早速報告します。 このイベントはJVCケンウッドが得意とす...
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2019-08-03 06:00

Bluetooth敷設型屋内位置管理システム(参考出品)

先日紹介しましたデジ簡を使用した屋内位置情報システムとは違った角度でシステム化したのが「Bluetooth敷設型屋内位置管理システム」(参考出品)となります。

▲使用されていた無線機はNX-3300です。そして肝心のBluetooth端末も展示されていました。


▲Bluetooth敷設型屋内位置管理システムの概要はこんな感じです。

上図をみて頂くと、このシステムの概要がわかりやすいかと思います。
NX-3300はBluetoothの電波を一定間隔で自動送信しながら屋内を移動しています。
Bluetooth受信機が取得した位置情報をWi-Fiなどで構成されたローカルエリアネットワーク経由でサーバーに送り、パソコンやタブレット端末からサーバーにアクセスしてNX-3300の位置を確認するというものです。
このシステムを使用すればGPSの電波が届かない場所でもユーザー端末の位置が把握できるというものです。


▲新しいシステムの提案だけに来場者の方からも熱心な質問がされていた。メーカーの方もシステムの特徴などの説明を熱くされています。


▲NX-3300はこんな感じのサイズ感です。


▲特殊コネクターはKENWOOD仕様とのことです。


▲NX-3300のトップパネルはこんな感じ。アンテナコネクターは「逆SMA(SMAプラグ)」タイプとなっています。

防爆形無線機って知ってる?

防爆形無線機ってご存じでしょうか。
一定の基準を満たしたものについては「本質安全防爆構造無線機」と名乗ることを許されています。
今回紹介するNX-330EXCTやNX-230EXFT/NX-330EXFTは基準を満たした防爆形無線機となります。
一定の基準とは防爆指令(ATEX/IECEx)と呼ばれ、石油プラント、鉱山、製粉所などで使用される装置や保護システムを対象にしています。
NX-330EXCTやNX-230EXFT/NX-330EXFTは規格の検定中ということですが、今回は参考出品として展示されています。


▲NX-330EXCTはARIB STD-98のコーデックを使用、NX-230EXFT/NX-330EXFTはARIB STD-T102のコーデックを採用している。


▲サイズ感はこんな感じ。


▲本体の色はグレーっぽいブルーのような色です。また液晶表示部の黄色いロゴは防爆規格に適合していることを示しています。本体の色と黄色いロゴは防爆仕様の無線機を表すために欧州の規格に準じているとのことです。


▲危険を伴う業務の世界では、無線機は命の次に大切なものと、オペレーターには業務に就く前に教育されます。筐体からも堅牢さが見て取れますね。

業務用のレピーターシステムが登場しました!

アマチュア無線や特小などでは知られたレピーターですが、業務用も登場しました。
業務用レピーターシステムはNEXEDGE(ネクスエッジ)と呼ばれるシステムです。
▲NEXEDGEで使用する無線機のラインナップです。


▲NEXEDGEの車載機TCM-D144は、142~162.0375MHzまでの周波数範囲を最大出力10Wで運用することができます。


▲NEXEDGEのレピーター本体です。


▲NEXEDGEのレピーターはIPネットワークに接続することも可能です。(IPネットワーク接続例)


▲TCP-D751FTは350~470MHzまでカバーするワイドバンド設計です。既存のシステムにTCP-D751FTを追加することは容易に可能かと思われます。


▲TCP-D143FTはVHF帯の周波数を使用します。

NEXEDGEは3つの周波数帯に対応しています。
・142~162.0375MHz
・400~470MHz
・350~400MHz
使用する周波数帯に応じて、携帯型無線機や車載型無線機、レピーターのモデルがラインナップされています。

いよいよIP無線アプリも開発を始めたようです

通信機メーカーとしては国内はもちろん、海外でも有名なケンウッドですが、今回驚いたのが、IP無線用のアプリ開発も始めたということです。
今回展示されたのが「BOUNDLESS(バウンドレス) PTT」(参考出品)というシステムです。
使用する端末は、Windows、iOS、Androidに対応しており、スマホユーザー向けに作られているシステムと言うことが理解できました。


▲BOUNDLESS PTTシステムの概要はこんな感じ。


▲システムはこんな機器で構成されます。BluetoothのPTTスイッチはイメージとして展示しているとメーカー担当者は強調していました。


▲司令室にて使用するディスパッチャーの画面です。携帯端末の位置情報が地図上に表示されています。

801KWはソフトバンク携帯網を使用したIP無線機だ

最後に紹介するのはIP無線機の801KWです。
すでに801KWはサービスインしています。

▲防塵防水がIP68規格をクリアーしているようです。

 

▲端末の設定はエアークローン対応とのことです。


▲もちろん端末の位置情報を地図上に表示することもできます。

KENWOODの通信機作りはここから始まった

JVCKENWOODの創業当時の会社名は春日無線工業です。
春日無線工業が昭和30年(1955年)発売したアマチュア無線用送信機キットが「TX-1」となります。
終段コイル、RFチョークコイルなどをハンダ付けするだけで完成するというものでした。
TX-1の運用できる周波数は3.5MCと7MCの2バンドで、終段部の真空管は807を採用していた送信機です。
出力は10W、当時の価格で13500円で、国家公務員の初任給が8700円の時代ですから大変高価な製品でした。
このTX-1が春日無線工業が初めて製品化した無線機となったのです。
春日氏は地元の長野県で「春日ラジオ兄弟商会」というラジオを製造販売する会社を兄の春日仲一氏と立ち上げたのが始まりです。
当時の春日二郎氏は10代前半という少年時代のことでした。


▲TX-1のコンソール部分です。

TX-1の発売前年の昭和29年(1954年)には受信機の9R-42が発売されており、こちらの販売価格は、TX-1の販売価格と同様の13500円でした。

▲写真のモデルは9R-42Jです。当時は受信機と送信機が別々のセットでアマチュア無線を運用していました。


▲春日無線工業創業者の春日二郎氏(JA1KJ)2007年1月11日に惜しまれつつもサイレントキーとなりました。(1995年撮影)

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