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feed 令和元年台風15号被害に伴う関東総通によるデジ簡機貸し出しについての情報 (2019/9/28 6:00:58)

令和元年の台風15号被害を受けて、総務省関東総合通信局(以下、関東局)では千葉県の自治体からの依頼を受けてデジタル簡易無線機の貸し出しを行いました。
今回は、関東局へ取材を行いましたのでその追加情報をお届けしたいと思います。

貸出機はデジ簡機でした

今回、関東局から各自治体へ貸与されたのはデジタル簡易無線機であることがわかりました。
デジタルはアナログと比べると秘匿性が高いと言うことで、アナログ方式の無線機ではなくてデジタル方式の無線機が選ばれました。
貸し出し台数や、貸出先の自治体名については下記の表で確認することができます。


▲上記にのようにかなりの台数が貸し出されていました。貸し出している無線機はデジタル簡易無線機となっています。

まず冒頭で、令和元年台風15号で被害に会われた方へは心よりお見舞い申し上げます。 今回は台風での被害を受けて関東総合通信局の取り組みをご紹...
www.freeradio.jp
2019-09-13 06:00

デジ簡機を総務省が備蓄しているらしい

令和元年台風15号の被害では、千葉県の自治体からの要請で、関東局にあった在庫のデジタル簡易無線機を貸し出しました。
上記の表を見て頂ければわかるとおり、かなりの貸し出し台数だったため、関東局にあった在庫の無線機が枯渇する可能性があったため急遽、大阪に備蓄してあった無線機の在庫を取り寄せ、貸し出し台数の増加に対応する処置を行ったようです。
ちなみに、総務省で備蓄している「簡易無線機(CR)」の台数は、トータルで約900台とのこと、この約900台をリスク分散するために、全国でいくつかの拠点に分けて在庫しています。
また、この約900台中「デジタル簡易無線機(DCR)」については約500台と言うことです。
これらの備蓄されている無線機については「災害対策用通信機器」とよばれています。


▲リスクを分散するために、全国のいくつかの拠点で分散して無線機を備蓄している。(写真はイメージです)

無線機は誰が「免許人または登録人」になってるんだ?

デジタル簡易無線機(DCR)といえば、フリラの方が使っているのが3R規格の登録局と呼ばれる無線機がほとんどだと思われます。
デジ簡には、そのほかの規格として免許局と呼ばれる3Aや3B規格がありますが、いずれにしても、登録人や免許人が存在するわけです。
今回貸し出されたのは災害対策用通信機器ということで、登録人または免許人については総務省となっています。
貸出期限については、期限に定めがなく、無線機の貸与を受けた自治体で必要が無くなった時点で返却すると言うことです。

貸し出しの手続きについては、自治体から関東局に対して「借受申請書」を提出して貸し出しを行いました。
また、登録人または免許人が総務省となっているので、総務省からは「運用証明書」が発行されています。
これは、登録人または免許人と使用者が異なるために発行しているようです。


▲関東局は千葉県庁に職員を2名派遣、災害時の手続きなどに備えて即応体制で臨んでいた。

無線機の規格については通信の秘密を守るためとの理由から不明

上記の文章は「登録人または免許人」という言葉を用いています。
これは、実際に使用されている無線システムについては通信の秘密があるため公開できないということです。
3A規格か、3B規格か、3R規格かは不明ですが、貸出先の自治体には、それぞれの自治体ごとに統一された規格の無線機が貸し出されているということです。(3S規格は除外します)
例えば、10台の無線機を貸し出している自治体があれば、すべて同じ規格の無線機と言うことです。

●3A規格(免許局)
150Mhz帯の28ch(VHF帯は既存のユーザーが多い?)
●3B規格(免許局)
460Mhz帯の65ch(チャンネル数が多いので3B規格の無線機の可能性が濃厚かも?)
●3R規格(登録局)
351Mhz帯の30ch(フリラが使うデジ簡規格。混信問題や秘匿性に疑問がある?)
●3S規格(登録局)
351Mhz帯の5ch(上空との通信用、スカイスポーツなど)

今回は「登録人または免許人」という言葉を多用しましたが、関東局の担当者からは「登録人」という言葉は実際には1回も出ていません。
取材中に、実際に使用された言葉については「免許人」という言葉だけでした。
この「免許人」という言葉には「登録人」という意味が含まれているかは不明ですが、総務省の役人が使う言葉なので、誤解が無いように言葉を選んで使用しているはずです。
編集部では、各自治体に貸し出されたデジ簡のシステムについては「免許局(3A・3B)」のシステムではないかと推測しています。
総務省の役人であれば、登録局(3R)のシステムでは、混信の問題や通信の秘密が保てないことは理解していると思われるからです。

▲防災行政無線(千葉県内ではパンザマストと呼んでいる地域があります)や携帯の基地局なども、バックアップ電源が切れてしまった後は電源喪失に伴って使えなくなってしまった。

台風15号の被害状況~千葉県市原市、デジタル簡易無線アンテナ350MVHは無事~

▲ちばSV547氏が、ご自宅のデジ簡用アンテナの350MVHの状況や、千葉県市原市の被害状況などをYoutubeにアップされています。


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