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山岳用軽量マスト その2 (2019/10/13 15:58:49)
前回の試作では、ペグが地面に刺さりにくい、ペグとマストの固定が外れやすい、という問題がありました。応急処置ではありますが、アルミペグ先端をヤスリで削り鋭利にしました。ペグとマストの固定は瞬間接着剤ではなく、金属用ボンドに変更し、結束バンドの上からも塗り固めました。また応力が分散するようペグ上部にも結束バンドを追加しました。直径9mmのアルミパイプを連結した構造のため、先端にアンテナを取り付けると多少しなります。約200gの3/4λホイップが限界といったところです。
高さはなくとも良いので、八木系も取り付けられるものを、ということで別のポールを1本購入してみました。タープ用で長さ1.5mと短いですが、下部は2cm程の太さがあってしならず、先端にカメラ固定用のネジが付いています(三脚のネジと同じ)。これがあると様々なアンテナ取付けに対応できます。重量210g。この手のポールはネットで検索するといくらでも出てきます。でも、長さや重量、連結のしやすさなど、ちょうど良いのがなかなか見当たりません。材質的にはアルミやカーボンでなく、グラスファイバーが理想ではあるものの、極端に細かったりします。
さっそく、近くの大年寺山で使ってみました。自作マスト(長さ2m)にはクリップベースでRH770やハンディダイポール、1.5mのマストの方は48cmのプラスティックペグにゴムバンドで固定の上、430MHzの3エレ八木を取り付けました。雨上がりということもあり、どちらも造作なく地面に刺さってくれました。手で押し込み、足で体重をかける。コツさえつかめば三脚より素早く設置できるかもしれません。今日は台風通過直後とあって、ときどき突風が吹く状況でしたが、ペグとマストの固定も問題なく耐えてくれました。
三脚の利点は、どんな地面でも設置でき、様々なアンテナに対応できるところかと思います。デメリットは重いこと、設置面積(場所)を取ること。一方、ペグ固定式のメリットは、軽いこと(ペグとマスト合わせて1セット200g~300g)、面積を取らず目立たないこと。デメリットは、軽いアンテナに限られること。設営は土でなくとも、石を積み上げて固定するとか、雪面に踏み固めるとか、たいてい対応できそうですが、この点は実戦を重ねてみないと何とも言えません。
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