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令和元年台風19号にかかる臨時災害放送局を開設 (2019/10/19 5:30:11)
令和元年台風19号被害にあわれた方へお見舞い申し上げます。
総務省関東総合通信局(以下関東局)は令和元年台風19号の被害を受けて、東京都狛江市と茨城県久慈郡大子町に超短波放送局の免許を付与しました。
免許人は狛江市が市長の松原敏雄氏、大子町が町長の高梨哲彦氏となっています。
関東局からのアナウンスです
関東局から10月17日に以下のようなアナウンスがありました。
内容は上記の通り、超短波放送局(コミュニティーFM局)の免許を付与したというものです。
狛江市の「こまえさいがいエフエム」の免許概要を見る限り、令和元年10月12日に開設されて、令和元年10月13日に平曲とあるように1日限りの開局だったようです。
それに対して大子町の「だいごさいがいエフエム」の免許概要は令和元年10月13日に開設して、10月17日現在も運用が続けられています。
しかも出力は100Wと一般的なコミュニティーFM局の20wと比べてもハイパワーでの運用となっています。
これはすでに開設されていたコミュニティーFM局「FMだいご」の代替設備のようで、使用されている周波数も同一であることが分かりました。
FMだいごの放送設備の一部が被災してしまい、FMだいごとして放送が継続できなくなったことを受けての対応のようです。
だいごさいがいエフエムの運用開始については「災害版大子町公式ホームページ」でも告知されていました。
だいごさいがいエフエムには茨城県水戸市の「FMぱるるん」が支援を行っているとのことです。
FMだいごさんが、スタジオ浸水で放送出来ない、と言う事でぱるるんスタッフと一緒に応援に行っています。
本日2日目夕方、やっとネット回線も繋がりました。
明日からサイマル放送出来るかも? pic.twitter.com/mCYHk4eZvT— 水田かおり (@mitakaori762) October 14, 2019
総務省が送信機の貸し出しもやってました
先日の台風15号では総務省が千葉県の自治体にデジ簡の無線機を貸出していることをお知らせしましたが、なんと総務省ではコミュニティーFM局で使用するラジオの送信機まで貸出していました。
以下は総務省中国総合通信局の資料から引用しました。
▲送信機はもちろんのこと、音声ミキサーやアンテナも貸してくれるようです。電源は自力で用意する必要がありそうですね。ラジオ受信機も最大10台貸出してるみたいですが、放送の状態をチェックするためのモニターとして使用するような台数ですね。
▲最近の災害などでは即応性が求められているので、臨時災害放送局の免許は口頭で申請して、その場で口頭で免許されることがあるようです。
▲上記の資料は若干古いようです。配備地方局に関東局が記載されていませんが対応していました。
▲埼玉県の「ちちぶFM」は送信所近くで大規模な土砂崩れのため送信できないという情報もあります。先日の台風15号でもニッポン放送の木更津送信所(100KW出力)が電源喪失によって、一時的に送信不能に陥ってました。