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<IC-DRC1との“違い”に注目!>アルインコのデジタル小電力コミュニティ無線機「DJ-PV1D」開封リポート (2019/11/3 17:00:40)
アルインコ株式会社は142/146MHz帯を使用した、免許・資格不要でGPSレシーバーを搭載したデジタル小電力コミュニティ無線の新製品「DJ-PV1D」の出荷を2019年11月2日に開始した。その開封リポートを速報で紹介しよう。
アルインコのDJ-PV1Dは2019年8月に開発発表が行われた同社初のデジタル小電力コミュニティ無線用のハンディ機で、このほど11月2日に販売店への出荷が始まった。標準価格は29,800円(税別)となっている。
月刊誌「ラジオライフ」2019年12月号の記事「DJ-PV1D開発秘話」によると、DJ-PV1Dはデジタル小電力コミュニティ無線で先行するアイコム株式会社と、この分野をより普及発展させるために協業(共同開発プロジェクト)したことで生まれた機種という。そのためアイコムの「IC-DRC1」と似たデザインとなっているが、さまざまなアルインコ独自の機能を搭載しているという。
そこでIC-DRC1との違いに着目しながら、hamlife.jpスタッフが入手したDJ-PV1Dの開封リポートを速報でお届けする。ぜひIC-DRC1登場時の開封リポート記事と比較しながらお読みいただきたい。
2018年11月21日掲載の記事↓
<いよいよ発売!!
新規格“デジタル小電力コミュニティ無線”>アイコム「IC-DRC1」開封リポート
DJ-PV1D付属のリチウムイオンバッテリーパック(EBP-180)と、本体のバッテリーパック装着スペース。リチウムイオン電池の容量はIC-DRC1と同一で供給メーカーも同じようだ。技適(工事設計認証)番号は001-P01413。IDが034-から始まる7桁だった
付属してくるUSBタイプの充電器(EDC-300。入力:AC100~240V、出力:DC5V 2.0A)は実測で36W×36H×22Dmmという超小型サイズ。コンセント部分は折りたたみ収納が可能で持ち運びに便利そうだ
設定モードにある「音声受信レベル」の項目。これを「弱い」に設定すると、より弱い電波でも受信するようになる。同社は「声が崩れたり、音になっていなくても信号の存在が分かると要救助者の発見などに有利になります。レジャーや業務用途には標準設定をおすすめします」と説明している
なお、GPS位置情報機能を使った交信中に表示される「交信相手局との距離表示」だが、遠距離になると信号が弱くなり、表示が消えたり不正確になることがあるため、IC-DRC1では“上限表示を99kmまで”としているが、DJ-PV1Dはこの制限を解除。100kmを超える距離表示も出ることが購入したユーザーの受信リポートで確認できている。
ただしアルインコでは「(遠距離で信号が弱くなると、表示が消えたり不正確になることがあるという)副作用を承知の上でお使いいただくことになります」と、ラジオライフ誌12月号の記事で説明している。
●関連リンク: DJ-PV1D(アルインコ)