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feed ノンラジアルアンテナ実験ボード フィールドテスト (2019/11/17 15:45:03)



 ミノムシクリップ配線なので安定性、再現性に難があります。良好にマッチングが取れ、そのままの状態で翌朝測定すると変わっていたります。1ヶ所のみ固定配線に替えましたが、他もそうしてしまうと回路の変更ができなくなってしまうので、良い方法が思いつきません。とりあえず、この状態で大小いくつかのコイルを巻き、数種類のコンデンサーを組み合わせてマッチングを試したところ、コンデンサーは10pF直列、コイルは太さ2mm銅線を直径1.5cm、3回巻きとし、中間タップを取らずに接続することで、安定して動作するようになりました。といっても相変わらずクリティカルで、バリコンは慎重に回す必要があります。10pF+10pF直列なので、バリコンを回して5pFを前後する感じになります。






 ベランダで調整を終え、フィールドテストを実施してみました。いつもの大年寺山。JP7IEL局にお相手いただき、RH770と比較したり、交信中にマッチングが変わってしまわないか注意しながら試してみました。

<装備>
リグ ID-51(145MHz 5W)
アンテナの状態  エレメント104cm(1/2λ)
         コイル 2mm銅線を直径1.5cm、3回巻き
         コンデンサー10pF(直列追加)
3D2V 2m  三脚設置 地上高1.2m






 距離約40km。IEL局のアンテナはベランダに80cm程のモービルホイップ。双方ハンディ機5Wでいつも限界ぎりぎりに近い交信となる位置関係です。はじめにRH770でお呼びし52-52。この状態でホットスポットを探り、こちらの受信は55くらいまで上がりました。IEL局の方は安定しないようですが、交信に支障はない様子。位置決めしたポイントに三脚を置き、さっそく実験ボードに切り替えました。こちらには41~51で入感するも明らかに信号が弱くなった感じ。IEL局からは信号は確認できるが何を話しているかほとんど聞き取れないとのこと。「・・・・・いまいち?」 もしかしてマッチングが動いてしまっているのでは? いったん中断し、アナライザーで測定したところ、やはりベランダとは違います。勘を働かしてバリコンを回し、145.000付近でSWR1.2前後に設定し直しました。






 交信再開。RH770でお呼びした後、再度実験ボードに切り替えたところ、今度は信号が上がり、54-55で良好に交信できました。ID-51のSメーターで6個振れ、RH770より良いくらいです。確認のためもう一度RH770に戻し比較したところ、「実験ボードの方が変調に太さが感じられる」とのレポートをいただきました。少なくとも同等の性能は出ているとの感触です。マッチングが動いて交信中に不安定にならないか心配でしたが、そういうことはなく、約2時間近くこの状態で安定して交信を続けました。




 終了後バンド内をワッチしたところ、山岳移動局のCQが聞こえ、応答しました。20km程の見通しに近い位置関係ではあるものの、相手局0.5W、当局0.1Wで59-59で交信できました。

 ということでフィールドテストはまずまずの結果でした。1/2λロッドエレメントにそのまま給電しても飛ばないわけですが、整合回路を通して給電すればラジアルなしで効率よく電波は飛んでいく、ということが身をもって実感できたように思います。




<今後の課題>
 1/2λと違い、もともと共振するわけでない5/8λ、6/8λの長さにロッドを伸ばした場合はどうなのか、整合自体は取れたとして、性能的には果たしてどうなのか。また、市販のモービルホイップのように、バリコンを使わずコンデンサー単体でうまくマッチングは取れるのか、その場合、周りの環境で変化しないのか(変化すると調整のしようがないのでは?)。などなど、考えをめぐらせています。






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