無線ブログ集
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広帯域受信機活用シリーズ...マスコミで"新聞社"専用連絡無線を聞いてみよう. (2020/2/22 0:00:47)
法令を守れば誰でも持てる、広帯域受信機活用シリーズの続きです。
*
以前の記事をリブログしています。
これまで、色々な各種業務無線や簡易無線を広帯域受信機で
受信する記事を書いてきたが、今回は全国紙, 地方紙を含め
まだまだ使われる事の多い"新聞社"の専用無線について書いてみたい。
イラスト/イラストAC
イラスト/イラストAC
殆どの場合社用携帯電話を使用する為、静まり返っている新聞社専用連絡無線...
一度何かが起こると無線の信頼性からテレビ, ラジオ局が使う
放送事業者用V/UHF帯専用無線と同じ位慌ただしくなる。
* 割当原則.
・ 全国紙...60/150MHz帯, FM波
・ 地方紙...150MHz帯, FM波
(共同通信社の専用連絡無線は相当昔に廃局...また地方紙で廃局しているケースも有る。)
双方とも、総務省電波利用ページで一部非公表扱いの為
今回も具体的な周波数は掲載しない。参考の場合は
三才ブックスが発行している周波数帳やアプリを利用して欲しい。
さて、本題に入るが私が住む大分県の大手地方紙...専用連絡無線が多様される。
先日迄行われていた某駅伝大会でも、関係する内容の交信が相当数飛んでいた。
イラスト/イラストAC
* AR-DV10, コメットDS-3000ディスコーンアンテナで受信中の様子.
ここで、無線の仕組みについて少しだけ紹介したいと思う。
通常携帯型無線機(インカムと呼ばれる物と同じと考えて欲しい)は
そのままでは直線距離で届いても精々10km位...例えば県内全域をカバーしたい場合
標高の有る山や、高層ビルの天辺に"中継局"(レピータ)を設置して対応する。
* 中継局(レピータ)のイメージ.
イラスト/アイコム社
異なった2種類の周波数を使い、中継局を介して通信すれば
場合によって県内全域は元より近隣県迄届く様になる。
例えば...左側のAさんはX MHzの周波数で送信し、中継局は
右側BさんへY MHzの周波数で中継。
無線は通常、交互通信なのでBさんが話す場合は逆を辿ってAさんへと中継される。
地元紙の専用無線は150MHz帯に割当だが、私の場合は中継局側の300MHz帯を
敢えて受信し、聞き漏らしが無い様にした。
* 中継局にインターネット回線を繋いだケースも多い.
イラスト/アイコム社
今やこちらの方がメジャーで、警察/消防/防衛/放送事業者...
ありとあらゆる業種が使用している。
最後に、新聞社専用連絡無線は私が知りうる限り"デジタル化"は無い様子だし
全国紙レベルになると、専用ヘリコプター等を保有しているので聞き応えが有る。
私は地方紙のみならず、全国紙の専用無線を全てメモリしチェックしている程だ。
兎に角、ネット等よりも情報の新鮮さが違う。