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アイコム株式会社は2020年5月13日のプレスリリースで、KDDI株式会社のLTE回線を搭載したライセンスフリー無線機の開発を開始することを発表した。IP無線機による通信エリア拡大とライセンスフリー無線機の利便性を融合させた製品の市場投入で、多種多様な業態のユーザーに、より低コストで活用してもらうことを目指すという。製品の出荷時期や価格は未定。なお“ライセンスフリー無線”の具体的な種別は明らかになっていない。
アイコムのプレスリリースから抜粋で紹介する。
業界初 LTEを搭載したライセンスフリー無線機の開発開始のお知らせ
アイコム株式会社はKDDI株式会社のLTEを搭載した、ライセンスフリー無線機の開発を開始します。
アイコムはau 4G LTE回線を使用するIP無線機を2015年8月より販売を開始し、KDDIとの緊密な協力関係の下、順調に契約数を伸ばしております。IP無線機は従来の無線機の機能を保ちつつ、携帯電話網を利用することで、全国規模での通信が可能な利便性の高い製品です。一方、特定小電力無線機に代表されるライセンスフリー無線機は、低コストで導入でき、回線使用料も不要ではありますが、通信エリアが限定的なため、ご利用いただける業態が限られておりました。
IP無線機による通信エリア拡大とライセンスフリー無線機の利便性を融合させた製品を市場に投入し、多種多様な業態の方々に、より低コストで活用いただけることを目指します。なお、製品の出荷時期ならびに価格についは未定です。
KDDI株式会社 ビジネスIoT推進本部長 永井真澄様は次のように述べておられます。
「アイコムとはIP無線機に関して発売当初より協力をさせていただいており、現在に至るまで順調に契約数を伸ばしてまいりました。IP無線機の普及により、既存の無線機市場の変革をもたらすまでに成長しています。今回、LTE搭載ライセンスフリー無線機を開発するアイコムと我々の強みを生かし、より多くのユーザー様にご満足いただけるよう、無線機市場にさらなる変革をもたらしてまいります。」
なお、アイコムはすでにLTE回線とデジタル簡易無線(登録局/免許局)のハイブリッド無線機を発売している。2020年3月4日の下記記事を参考に。
<業界初! IPトランシーバーとデジタル簡易無線が一台に>アイコム、ハイブリッドIPトランシーバー「IP700」を新発売
●関連リンク:
・業界初LTEを搭載したライセンスフリー無線機の開発開始のお知らせ(アイコム)
・IP無線機導入事例(アイコム) 航空会社編 鉄道会社編
・アイコム