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feed 【無線ネタなので毎度閲覧注意】医者ともあろうものが目的外通信を推奨してどうするんだよ? (2020/6/12 7:00:00)

言わせてもらうと、開いた口が塞がらないって感じですかね。いや、こんなニュースがツイッターで飛び込んできたんですよ。

 

三重県伊勢市「伊勢地区医師会」、医師自らがアマチュア無線技士の資格を取得して大規模災害に備える…と中日新聞が報道

 

いやね、災害対策としてアマチュア無線を利用して何が悪いっていう人の意見もわからなくはないですよ。恐らく20年前なら同じことを私は行ってたはずです。ただですね、時間が経って無線を取り巻く環境は随分変わったんですよと申し上げたいわけです。

 

とりあえず建前から行ってしまうと、アマチュア無線はアマチュア業務のためのもの、つまり、「個人的な無線技術の関心による自己訓練」のものであって、非常通信が主体ではないということです。タイトルにも書きました通り、これは目的外通信であって、非常事態にのみ認められているに過ぎないということです。ただそれでも、「非常事態に建前なんて硬いこと言ってんじゃねーよ!」と憤りすら感じられる方もいらっしゃるんでしょうね。だったら、

 

なぜ簡易無線を活用しないのか

 

という課題を検討してからにしていただきたいものです。簡易無線の中でも、ことデジタル簡易無線は最近様々な用途で気軽に使える無線として活用されています。こと登録局に関しては、総合通信局宛届け出をするだけで使用できるという気軽さがウケて、都市部では通話のためのチャンネルを探すのが難しいほどの賑わいを見せています。

 

デジタル簡易無線は複数ある簡易無線のカテゴリの中の1つで、351Mhz帯30ch+空用5ch、及び467Mhz帯65chを使用するデジタル音声変調の形式のものを差しますが、こと登録だけで使用可能な登録局である351Mhz帯のものが一般的にはデジタル簡易無線として認識されています。そもそも簡易無線とは、さまざまな用途に供することを前提とし、簡易な無線通信業務を行うためのものとなっています。あ、これはwiki見てもらったほうが早いですね。

 

簡易無線 定義

 

もう定義からして、アマチュア無線ときっぱり区別していますよね。まあここまで言っても、「非常通信は簡易な無線通信業務なのか?」と疑問を抱く方もいらっしゃるんでしょうね。簡易というのは、内容というよりはむしろその操作方法等総合的に鑑みて形容することである訳です。少なくとも、手に取ったその瞬間から無線機を使えることメリットというのは大きいですし、取り扱いが簡単であれば尚いいに決まってます。後は通信網をしっかり構築して、定期的に通信訓練すればいいだけの話です。で、アマチュア無線と比較してなぜ簡易無線を推すかというのを改めて比較してみます。

 

1.資格不要かつ限られた操作のみで済むので初心者でも操作が楽。

(アマチュア無線機は無線技術の興味に関する機能が付いていることが多く、操作が複雑になる。)

 

2.外部アンテナが許可されているので、仕様アンテナの種類を選択、通信網を想定しながらのインフラ構築をしやすい。(アマチュア無線も高利得アンテナが使用可だが、周波数帯を限定する必要があり波長の長い周波数帯は事実上不可能。)

 

3.グループコード及び秘話コードを使用することで通信対象を限定することができ、通信系統の区分けがしやすくなり情報の混乱を防ぐことができる。

(アマチュア無線は、基本的に秘話機能が使用できない。)

 

特に、1番目の条件って重要じゃないですか?無線機の取り扱いに慣れていなくても、何とか使用できるものでありまた無線従事者資格が不要というのですから。なぜそこでアマチュア無線に拘るのかが私には理解できないんですよ。行政側も変にボランティアに過剰機体ばっかりしてんじゃねーよと。行政側の甘えに気をよくして、無駄な方向に貼りきっちゃってるんじゃないのと思わざるを得ないんですよね。

 

で、それをお医者さんが勧めてるっていうんでしょ?ただただ幻滅ですよ。


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