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<アンテナユニットをLANケーブルで接続>アイコム、屋内(地下)・車載を選ばず利用可能な衛星通信トランシーバー「IC-SAT100M」発売 (2020/7/15 14:10:13)
2020年7月15日、アイコム株式会社はイリジウム社の通信ネットワークを利用して、世界中とリアルタイムな同報通信を実現する衛星通信トランシーバー(SATELLITE PTT)「IC-SAT100M」(オープン価格)を2020年7月末(予定)から発売すると発表した。本機は専用のアンテナユニットを建物の屋上などに設置することで、屋内や車内、地下など衛星に直接電波が届かない場所からでも衛星通信が行える。すでにアイコムでは、2019年4月からハンディタイプの衛星通信トランシーバー「IC-SAT100」を発売している( 2019年2月29日記事 )。
衛星通信トランシーバー「IC-SAT100M」と専用のアンテナユニット
アイコムのプレスリリースを抜粋で紹介しよう。
アイコム株式会社は、アンテナユニットを屋外に設置することで、屋内や車内からでも衛星通信が可能な衛星通信トランシーバー IC-SAT100Mを発売いたします。
アイコムの衛星通信トランシーバー(SATELLITE PTT)は、イリジウム社の衛星通信ネットワークを利用し、送信ボタンを押すだけで世界中※1とリアルタイムな同報通信を実現します。IC-SAT100Mは、アンテナユニットを建物の屋上などに設置することで、屋内や車内、地下など衛星に直接電波が届かない場所からでも衛星通信が可能です。アンテナユニットと本体はLANケーブルで接続でき、給電もPoEにより同じLANケーブル経由でアンテナユニットへ供給されるため施工が簡単です。
本機は本体が薄く小型で、操作は付属の多機能マイクで行うため、省スペースでも柔軟に設置できます。入力電源はDC12/24Vに両対応し、大型車にも取り付け可能です。BluetoothR機能搭載でヘッドセットを使ったハンズフリー運用に対応する他、防塵・防水仕様、音声録再機能、1500mWの大音量、ショートデータメッセージ機能、暗号化(AES256bit)による通話の保護など、IC-SAT100(携帯機)と同等の機能を備えています。
災害や天候の影響を受けにくい屋内・車内から衛星通信が可能なIC-SAT100Mは、企業や自治体のBCP対策や非常通信、災害救助、僻地や海上での通信など、幅広い分野に向けて販売してまいります。
品名/型名: 衛星通信トランシーバー(SATELLITE PTT)/ IC-SAT100M
希望小売価格: オープン価格
発売日: 2020年7月(予定)
年間販売予定台数: 500台
<おもな特長>
●イリジウム衛星を利用しているため、遅延の少ないリアルタイムな同報通信が可能。
●アンテナユニットを屋外に設置することで、屋内や車内から安定した衛星通信が可能。
●アンテナユニットと本体はLANケーブルで接続、PoEにより電源もLANケーブルから供給されるため施工が簡単。
●防塵・防水仕様(アンテナユニット:IP67、メインユニット:IP55、多機能マイク:IP54)※2。
●入力電源は、DC12V、DC24Vのどちらにも対応。
●Bluetooth機能、音声録再機能、1500mWの大音量、ショートデータメッセージ、秘話機能などに対応。
※1:国・地域によっては、持ち込みや使用を禁止されている場合があります。
※2:バッテリーハ゜ック、アンテナ、保護カバーを正しく装着した状態で、試験用粉塵を1立法mあたり2kgの割合で浮遊させた中に8時間放置したのちに取り出して、無線機の内部に粉塵の浸入がないこと。また、水深1mの静水(常温の水道水)に静かに沈め、30分間放置したのちに取り出して、無線機として動作することです。また、一定の条件下における水滴や噴流、粉塵によっても無線機として動作することを表します。
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●関連リンク:
・ビルなどの屋内や車内でも安定した衛星通信を実現する、屋内・車載向け衛星通信トランシーバー、IC-SAT100Mを発売(アイコム
プレスリリース)
・Iridium Communications Inc.
・アイコム株式会社