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<JARLほか提出意見85件、パブコメ結果と考え方を公表>総務省、「速やかに1.8MHz帯における音声系モードに関する一括記載コードを変更(増加)」と表明 (2020/7/31 15:00:22)
2020年4月21日に即日施行された電波法改正により、1.8/1.9MHz帯(本記事では「1.8MHz帯」と記載)においてバンドが拡張され、初めて「全電波型式」という使用区別が設けられた。そこで総務省では、無線局免許状にある一括記載コードの「3MA」と「4MA」に含まれる電波型式(現状では「4MA」はF1B、F1D、G1B、G1Dの4モード。これにA1Aを加えた5モードで「3MA」となる)を変更(増加)することにより、J3E(SSB)などの音声系モードの運用が申請手続きを行わなくてもオンエアーできるように、4月25日から5月29日まで「アマチュア局において使用する電波の型式を表示する記号を定める告示の一部改正案に対する意見募集」というパブリックコメント募集を実施した( 2020年4月24日記事 )。そしてきょう7月31日(金)に、集まった意見(85件:法人1件、個人84件)と、意見に対する総務省の考え方を公表。総務省は「意見募集の結果を踏まえ、速やかにアマチュア局において使用する電波の型式を表示する記号を定める件(平成23年総務省告示第127号)の改正を行う予定です」と、アマチュア局における免許手続簡素化の推進を表明した。
総務省が2020年7月31日(金)14時過ぎに公表した「アマチュア局において使用する電波の型式を表示する記号を定める告示の一部改正案に対する意見募集の結果」
総務省総合通信基盤局電波部移動通信課が公表した「アマチュア局において使用する電波の型式を表示する記号を定める告示の一部改正案に対する意見募集の結果」は以下のとおり(一部抜粋)。
アマチュア局において使用する電波の型式を表示する記号を定める告示の一部改正案に対する意見募集の結果
総務省は、アマチュア無線に関する免許手続の簡素化を行うため、電波法関係告示の一部改正案について、令和2年4月25日(土)から同年5月29日(金)までの間、意見募集を実施したところ、86件の意見の提出がありましたので、提出された意見及びそれらに対する総務省の考え方と併せて公表します。
1.背景及び概要
令和元年9月に公表された「周波数再編アクションプラン(令和元年改定版)」に基づき、アマチュア局の一部の周波数帯について、周波数割当計画の一部(平成24年総務省告示第471号)を変更する告示案及び関連告示を改正するため、令和2年1月18日(土)から同年2月17日(月)までの間、意見募集を行ったところです。
本件は、当該意見募集において提出された意見等を踏まえ、1.9MHz帯において新たに音声通信等を行う際の免許手続の簡素化に係る告示の改正を行うものです。
2.意見募集の結果
提出された意見及びそれに対する総務省の考え方は、別紙PDFのとおりです。
3.今後の予定
総務省は、意見募集の結果を踏まえ、速やかにアマチュア局において使用する電波の型式を表示する記号を定める件(平成23年総務省告示第127号)の改正を行う予定です。
公表された「『アマチュア局において使用する電波の型式を表示する記号を定める告示の一部改正案に係る意見募集』に対して提出された意見と総務省の考え方」には、一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)を含めて85件(法人1件、個人84件)の提出された意見がまとめられ、それぞれの意見に対して総務省の考え方が記されている。
当然のことながら、そのほとんどは賛成意見だが、1件だけ「改正案に反対します」という個人からの意見もあり興味深い。
提出された意見と総務省の意見に対する考え方(一部抜粋)
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●関連リンク:
・総務省
アマチュア局において使用する電波の型式を表示する記号を定める告示の一部改正案に対する意見募集の結果
・総務省
「アマチュア局において使用する電波の型式を表示する記号を定める告示の一部改正案に係る意見募集」に対して提出された意見と総務省の考え方(令和2年4月25日~同年年5月29日意見募集)(PDF形式)