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大山見晴台移動運用で430MHz8段ダウンチルトアンテナ試験を実施 (2020/8/11 16:42:38)
休みに入って手持ちのアンテナを整理していると見慣れない同軸コリニアが出てきた。
「19.12.31」「433.5 ダウン」??
これまでダウンチルトは16段以上しか製作してなかったが、昨年末に430MHzの8段ダウンチルト同軸コリニアも製作していたようだ。
この頃、アップチルトの同軸コリニアの製作依頼があったのでついでに8段を製作したのを思い出した。
箱に仕舞っていたので一度も使ったことがない。そしてこのアンテナはダウンチルト角を浅くしている。
(アップもダウンもチルト角のコントロールは行っている)
430MHzの8段ダウンチルト同軸コリニアの実験のために大山見晴台(765m)へ出かけた。
下記は運用地の全景。木の向こう側に関東平野が広がる。北西から南西はは大山山頂と尾根が塞いでいるロケだ。
本当は標準の同軸コリニアと比較する予定だったけれど、同軸切替器が不調で動かずダウンチルトアンテナだけでの試験となった。
最初は受信テストだ。全CHを丁寧にワッチしてみると福島が聞こえる。
福島、八溝山・・これ聞こえるのは当然
福島市の局が2局聞こえた。1局はモービル、もう1局は移動局
(700mの尾根筋にはよく出かけるが通常コリニアでは入感したことがない)
【ダウンチルト全開】
一通り受信をしてからCQに切り替えた。応答頂いた局から質問が来る
「今日は大山山頂からも局が出ているんですが、中腹の局の方が強いのはどうしてですか?」
出力の違いか?とも思いながら
「このアンテナはダウンチルトタイプと言って宇宙空間へ無駄な電波を出していません。水平線から下へ電波を放射しているので無駄な電波は出ないのです」
と答えた。
また面白いのはダウンチルトでは50km程度距離があっても1W ハンディ機のホイップアンテナで送信して59で受信できる
(この時期は暑いのでリビングからハンディ機が多い)
以上のことは標高150mの別の実験地で70km先のハンディ機の交信が受信できるので驚きはない。(このとき通常コリニアでは受信できなかった)
また福島市とも交信が成立しノンプリ55のレポートとなった
このダウンチルトタイプは前のブログ的に表現すれば水色が下を向いてかつ水平線から上に電波がほとんど出ていない。
ということだ。見通し距離外では津波のように山も街も飲み込むように電波が飛んでいるように思える。
この調子ならば宮城に電波は到達していると思う。
予想通り「ダウンチルト」は想定通りのパフォーマンスを発揮しているようだ。