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430MHz10段コリニアは15eleスタックと同等!!の受信能力?2/2 (2020/8/19 21:01:15)
最近は同軸コリニアの伝搬特性や性能に関して解説してきた。
このBlogを読んだ方々は「Sメータの振れはアンテナの性能に直接関係ない」というごく普通の事に気づいたと思う。
X7000等、10エレ以下のループまたは10エレ以下の八木との信号比較は下図のようになる。
つまりゲインが高いGP(青線)は、他形式のゲインの低いアンテナ(赤線)と比べると見通し距離内では理論的には信号強度が低くなる。
(ロケ、アンテナ、コンディションにもよるので簡単ではないが)
真価を発揮してくるのは見通し外距離に入ってからだ。見通し内にじゃまするものがなければ標高300mでは50km、30mでは20kmだ。
先のBlogで「430MHz10段コリニアは15eleスタックと同等!!」と書いたが・・信号強度的には下図のようになる。
青線が同軸コリニア
ビームアンテナと同等のゲインを持つ同軸コリニアだが、圧倒的にビームアンテナの方が信号が強いに決まっている。
片側の狭い範囲にエネルギーを集中させているからビームアンテナと呼ぶ。ただ距離が遠くなればなるほどその差は小さくなる。
同軸コリニアの恐ろしさは・・この受信距離を360°で維持していることだ!!分かりやすく書くならば12エレスタックの耳が360°を睨んでいるわけだ。
「エネルギー保存則」(エネルギー総量は変わらない)に従っているだけ。
前回の内容を12エレスタックと同じ信号強度!!!なんて思ってないよね??
最後に・・気になっている迷信を
「3エレ4エレループ」を無線機に直付するのが当然のように宣伝されているが・・・
実験された方はいるのだろうか?実験データは??
勿論、私は同軸コリニアで実験済!!
430MHzでハンディ機直付の同軸コリニアをはずして
ロスの大きい20m5D2V(途中に変換コネクタあり)で給電し展望台に上げた方が圧倒的に飛んだ!!
直付のメリットも少しは分かるが・・・デメリットの方が大きいと思うのだが!
私もかつてループアンテナを使っていた。