無線ブログ集
メイン | 簡易ヘッドライン |
160m用 マグネチック・ループ・アンテナもどき - コンデンサ探し (2020/8/22 4:54:10)
同軸を使ったマグネチックループ用のコンデンサですが、
同軸自身のシールドと芯線間のキャパシタンスでは不足します。
バリコンを挟み込んで、所望の周波数(今回は1.840MHz)に同調させました。
その後、羽を動かさないように取り外して、値を測りました。
読み取った値は、およそ690pFでした。
廃棄リグや改造の際に外してため込んであったマイカコンデンサを探すと・・・
681J発見!
680pFが見つかりました。
◇にMのマークがあるので、松崎製ですね。
松崎電機製作所
https://www.matsuzakidenki.co.jp/product-details/
Jの辺りが焦げていますが、この写真はアンテナから取り外した後なので
先日の実験中に焼いてしまったようです。
治具に内蔵している約0.5uHのコイル(T50-6に10回巻)と直列共振させたときのディップは -35.71dBでした。
共振回路を構成する素子のQが高いほど、この減衰が大きく(深く)なります。
このコンデンサを使った時のSWR最良点は約1.2でした。
1W送信に耐えられなかったのは残念でした。
もう少しQROしたいと思って交換したのがこれです。
39pF 17個並列 + (39pF 2個直列) = 682.5pFを目指しました。
特性はこんな感じです。
雑な工作にもかかわらず -35.04dB
意外にもマイカに迫る善戦で、SWRも1.2まで落ちました。
某オクで入手しましたが、良い買い物でした。
一方、同じオクでも駄目だったのがこれです。
680pF 2個並列を2つ直列にしましたが、容量が足りず。
68pF 2個直列をパラにした、6個のクラスターです。
3KV耐圧の温度補償用との触れ込みでしたが・・・
-23.11dBで、SWRも同調点で7~8辺りまでしか下がりませんでした。
他の値も表示と実測のばらつきが多く、Qも低いものが大半でした。
この手のコンデンサ(中華製?メーカー不詳)、表示や売り文句を鵜呑みにして使うと酷い目にあいます。
で、失敗や錆などて弾いてあった片面の紙エボ生基板が目につきました。
12Cm x 12Cmくらいの片を重ねると、約100pFほどです。
「これだ!」と云うので作ったのがこれです。
4Cm x 12Cmを11枚重ねました。
さて、結果は?
-21.46dBで惨敗でした。此方もSWRは8辺りまでしか下がりませんでした。残念!
それでも、使い勝手は悪くありません。
基材や素性のはっきりした基板を使えば、一皮むけそうな気がします。
そう言えば、ずいぶん前に、銅箔テープとテフロンフィルムでBPF用コンデンサにチャレンジしたことを思い出しました。
パワーを入れると、たぶん気化した糊だと思うのですが、何かが噴き出してきてNGでした。
そうそう、某MLで話したところ、JH1KRC 渡辺OMに「ぶんぶく茶釜・・・」と評されたのは懐かしい思い出です。hi
いつか再挑戦したいと思います。