無線ブログ集
メイン | 簡易ヘッドライン |
RF用 HiQコンデンサ DIY (2020/8/24 0:51:35)
高周波用の特性の良いコンデンサですが、
業界ではATCのチップコンが重用されているようです。
例えば、中華通販サイトのAliexpresなどでもUsedが一種のセールスポイントになっています。(このあいだの3kVじゃないけど、新品は危なくて使えない?)
それにしても、「PICKED FOR
YOU」とは言い得て妙。
思わずポチッてしまいそうです。
私の物欲や貧乏を見透かされているようで、恐ろしいです。
勿論、Mouserなどには正規品がリストされていますが、お値段の桁が違う上に、最小ロットが多すぎます。
と云う訳で、送信用のバンドパスフィルターなどは、回路図は簡単に書けても、実現できるかどうかは部品調達に左右されるのが実態です。
しばらく前、友人とそんな遣り取りをしていたこともあり、なにか良い方法が無いかと思案していました。
ハルちゃんが居た頃の癖で、夜中に目を覚ますと、つまらない(楽しい?)ことばかり頭に浮かんで、寝つけなくなります。
構造としては、一皮むけるのではないかと思った、先日のPCBコンデンサ方式でも何とかなりそうです。
となると、適当な素材が手に入るか?という問題です。
(実際、そんなことは分かり切っているので堂々巡りなのですが・・・ hi)
先ずは、必要な知識のにわか仕込みです。
検索していると、素晴らしい情報に行き当たりました。
『ポリエステルフィルムとその応用
--- 伝統産業から最新技術周辺まで ---
(元)
鳥取大学 工学部 大内 伊助
科学カフェ京都 2008.3.1 (京大吉田南総合館)』
この資料は素晴らしいです。
織物には興味を持ったこともなく、まったく知りませんでしたが、京都や近畿圏に電子部品の先端企業が存在する背景は、こう云うことだったのですね。
ついつい、朝まで読んでいました。
また、雑な工作しかできない私は、素材の特性に頼るしかありません。
このページに記載されているように、ポリスチレンが一択となりそうです。
確かに、「PSt」を使ったスチコン(ポリスチロールフィルムコンデンサ)は、マイカに劣らずQが高いことで知られています。
検索してみると、北九州の「大石産業(株)」でポリスチレンフィルムの製品を展開しているようです。
が、身近なところでは見かけた事がありません。
何はともあれ、ホームセンターに行って探してみました。
入手したのは、この二つです。
0.2mmはオーバースペック。本当は0.1mmくらいで良いのですが・・・、欲は言いますまい。
途中は端折って・・・
バラックでコンデンサを構成してみました。
形態は先日のPCB TVC(半固定コンデンサ)と同じです。
試作したスチコン、電極のサイズは5Cm x 5Cmです。
DIYスチコンTVCの特性
ジャンクのスチコン(510pF)と比較してみました。
スチコンの特性
ビギナーズラックで、どうやらスチコンをわずかに凌ぎました。
耐電圧は、使用したポりスチレンシートが0.2mm厚なので、
工作に問題なければ、10kVはOKでしょう。(本当かね?)
実装方法(ケーシング)は・・・、追い追い思いつくでしょう。、
それにしても、このPStフィルムの重量感や手触り、光の透け具合などの質感は、マイカと良く似ています。(騙されやすい人間です
hi)
問題は、耐電力というか流せる電流の大きさです。
が、どうやって測るのでしょうね? hi
美味い晩酌でした。
execution time : 0.020 sec