無線ブログ集
メイン | 簡易ヘッドライン |
無線交信での「ブレイクタイム」とは? (2020/9/19 12:18:05)
今回はブレイクタイムについてのお話しです。
ブレイクタイムというと、アマチュア無線のHF帯をメインで運用されている方にとっては、あまり良い響きではないという方も少なからずいらっしゃるようです。
しかしフリラの場合はブレイクタイムを効率よく使えばスムーズなQSOができるので今回はご紹介していきます。
アマチュア無線でブレイクタイムが嫌われてきた理由
ブレイクタイムが存在するのは、その多くが、FMの交信で取り入れられている仕組みであり、ベテランのアマチュア無線家にとっては、FMモード=144Mhzのモービル運用という構図を想像させるからだと思います。
モービル運用がブームだった頃の144Mhz帯のFMモードは運用する隙間がないほど大盛況だったようで、中には免許されている以上の出力で運用する人や、グループで特定の周波数(クラブチャンネル)に留守番をおいてグループ以外の人に周波数を使わせない、といった「マナーとしてはいかがなものか?」という運用が問題視されていました。
そんなFM運用者の交信のしかたに「ブレイクタイム」という手法が存在していたのです。
HF帯メインで運用していたガチ勢からみると、ブレイクタイム=144MhzのFM運用者=あまりよろしくない運用、というイメージができあがってしまったようですが、現在ではそんなイメージすらなくなってしまって、ブレイクタイムの存在すら薄れているようです。
ブレイクタイムは第三者に対する配慮から
ブレイクタイムはQSOをしている場合に、第三者が、そのQSOに割り込んで参加したい場合に意思表示を行う「ブレイク」を掛けるタイミングを意図的に設けることです。
FM通信の場合は、電波の特性上、混信してしまった場合に、受信する人から見て電波の強力な人が優位になってしまうと言うことがあります。
弱肉強食と表現されることがあります。
▲AさんとBさんが交信中にCさんが交信に加わりたくて「ブレイク」を掛けるも、BさんからみるとAさんの電波の方がCさんの電波よりも強力なため、CさんのブレイクはAさんの出す信号によってBさんに届かない。もちろんAさんとCさんの電波の強さが逆転した場合は、Aさんの電波がBさんに届かないことになります。
上図のように、FM電波の特性である弱肉強食の原理から言えば、CさんはQSOに参加する機会がありません。
そこで意図的に会話に隙間を作って、第三者が会話に加われるように配慮してできたのが「ブレイクタイム」です。
実際のブレイクタイムの取り方
すぐに話し始めず、PTTを離し一個呼吸開け、誰かが割り込んで(ブレイクを掛けてこないか)こないか一瞬受信状態にして確認する(これがブレイクタイム)
ここでブレイクタイム
ここでブレイクタイム
The post 無線交信での「ブレイクタイム」とは? first appeared on フリラjp .