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link JL7KHN/ミヤギKI529のブログ JL7KHN/ミヤギKI529のブログ (2024/11/22 13:35:29)

feed 【IC-705】進行波アンテナ(無調整式 超広帯域アンテナ) (2020/9/28 8:16:47)

■KIWANT(GAWANT)よりも手軽に出来ないか?プロジェクト

もはやプロジェクトが乱立過ぎてとっ散らかっていますが、IC-705に組み合わせるアンテナを研究中です。

 

以前、FT-818NDのときには、7MHz~50MHzまで使えるGAWANTの拡張版を自作し使っていましたが、IC-705になってからはすっかり使わなくなってしまっています。

理由は「(IC-705は)忙しいから」。

何言ってるんだ?って感じですが、IC-705は多機能なので色々と操作をして遊んでしまうから始まり、リグの形状が四角で微妙に”見づらい”事もあり、支えたり角度を変えたりもあります。そして以前使っていたアンテナを指しても、コネクタがBNCなのでクルクルと回ってしまい使いづらくて仕方ありません。

 

「もう面倒見きれない!」と。

 

 

■目指したのは、「ほっといてもできる子」

同調型アンテナの、SWRがバチッと落ちてくれるのは気持ちがいいものですが、SWRが1.0だろうと2.0だろうと飛び受けにさほど差が出るわけではありません。だったらそこそこ使えりゃいいだろう・・・という事で、作ったのは進行波アンテナ。

上級資格の問題には出題があるものの、アマチュア無線界ではほとんど見られないマイナーなアンテナ。しかもそれを持って歩ける形にしなければなりません。ちょっと、いや結構工夫が必要です。

 

まず手始めに参考にしたのが、ブロードバンドアンテナHA-750BLです。フルサイズと比較し6dB~10dBほど低下する様ですが、たった2.4mのエレメントですから実効面積比で考えると健闘している方かと。

幸いな事にコレを分解解析されたOMがいらっしゃったので、ややこしい動作原理を考えながら小さく作る方法を実験しました。

 

目標の仕様は、 1.9MHz~50MHz までの超広帯域です。

 

■小さくし過ぎた(笑)

仕事が終わってから夜な夜な小さな小さなシャックにこもり試作を重ね、大きく言えば4回目の試作品となった今回は結構小さく出来ました。小さく出来た理由は high-μ材を使った事とQRP用としたから。

で、気合を入れて小さく作ったのは良いですが、手持ちのケースではブカブカになってしまいました(笑)

穴を開けるのはもったいないので、その内、小さなケースを買ってきてそれに組み込む事にします。

 

 

■実特性/実使用

まず、自宅の2階ベランダから、超適当な状態で測ったSWRが下。

100kHz位~60MHzでコレくらいのSWRです。下が辛いのは、建物やベランダ(金属)に近すぎる為かもしれません。他はまぁまぁです。

 

ちなみに、屋外で、しかも車の中からピロっと出したワイヤーですと(給電部が見えませんが、ちゃんとついてます(笑)小さすぎてリグの影になってしまっています)

思いの外、落ちてますし、バンドによってはベタベタです。

 

じゃぁ、という事で、車体にガッツリ取り付けた2m弱のモービルホイップとのガチ対決をしてみることに。

カツカツの局を探して聴き比べるも、ほとんど同じ明瞭度/Sです。

 

ただ、不思議なのは、”Sが強い局は差が出てくる”という事。具体的にはS5以上くらいから差が出始め、S9くらいまで来るとモビホのほうがS2ほど良い時があります。

この現象は理由は分からなかったものの複数回起きているので、ほぼ間違いはなさそうです。

 

 

■あとちょっとな気がする

このアンテナ、自宅でテストしている分には非常に耳良く聴こえます。むしろ、色んな帯域が一気にリグのフロントエンドにかかるので、同調型のアンテナと比べS/Nが悪い気もするくらいです。

とは言え、無調整式の超広帯域アンテナの魅力は”圧倒的な手軽さ”にあります。何とか実用域まで持っていきたい所です


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