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MiniWhip用バイアス・ティーの検討 (2020/10/16 21:36:41)
週末のMakrothen RTTYにチョッカイを出してましたが、ぱっとしないコンディションでしたね。
ACAGに流れたのでしょうか? JAは1局だけでした。
結果、今回はのメインは受信用のアンテナでした。
と云うのは、スキマー用にナガラの5バンド・トラップ・バーチカルを使っていました。
が、下手にとったステーが仇になったようで、すっかり調子が悪くなりました。
そこで、代わりにならないかと思い、一度見放したミニホイップを
引っ張り出しました。
元ネタはこちらです
http://www.pa3fwm.nl/projects/miniwhip/
オランダのTwente大学の、WebSDRで使っているとの事。
こんなに見えるなら云うことはありません。
回路もシンプルです
が実際には、なかなか上手くいきませんでした。
騙されたつもりで、eBayで中華製の偽物PA0RDTも買ってみたのですが、やはりダメ。
と云う訳で、放っぽり出していたのでした。 2~3年前の話です。
さて、この初夏、50MHzの八木を作るためのバランをいじっていて思ったのは、
チョーク(RFC)やコモンモードフィルターが、実に難しいことです。
例えば、コイルのQに拘っても、実際の配線が50オームになることは無いので、絵にかいた餅に終わる事も良くあります。
そのために、CMCテスターのようなツールが工夫されたようです。
が、使い方がかなり難しくて、万事が面倒くさがりの私にはちょっと無理です。
何か安直な方法がないかと思案していました。
解説を斜め読みすると、自由空間のインピーダンス 377Ωでの効き方がミソのようです。
だったら、1:9のトランスを対向させて、
50:450 <--> [DUT] <--> 450:50
の通過特性を見れば、当たらずも遠からずでは?と思いつきました。
で、こんなものを作っていたのでした。
中華ミニホイップに付属のバイアスTを挟んでいます
特性はというと・・・
RFCの自己共振周波数で鋭く減衰していますが、上も下もダダ洩れですね。
トランスが今一つで、20MHz辺りから怪しくなりますが、ツボは外してない(考え方は大体合っている)ようです。
調子に乗って手元のものを幾つか当たってみました。
9.52mHのチョーク
面白かったのは、ハニカム巻の古い1000uHです。
先人の知恵ですね!
たぶんFT50-43のはず
低い方が今一つ
某オークションでおもしろいコアをみつけました。
きっとこんな用途の材質だと思うのですが、コイルとして見ると恐ろしくQが低いのです。
0.6mmくらいのエナメル線を巻いて、高い方を(こちらはQが高くなる)フェライトの芯でカバーしてみました。
良い感じです
アンテナ側も同じように替えてみました。
ペットボトルに押し込んで
釣り竿の先に括りつけました。
RedPitayaのRTTYスキマーに繋いだ結果は・・・
トータルの解読数は407で、意外に善戦してくれたようです。
何方かというと、低い方が少しだけ得意なようです。
供給している電圧は、約8Vです。
12Vくらいまで上げた方が感度もIMDも良くなるのですが、熱っちっちになります。
放熱が宿題です。
週末のJARTSまでに、ルーフタワーのステーにでも括り付けたいと思います。