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POTA実践編、いわゆる公園デビューの仕方ですかね (2020/10/18 0:23:19)
先日の「 で、POTA (Parks on the Air)って何なの?
」を見て日本でも多くの方にユーザ登録いただき始めたようで、今後が楽しみになってきたPOTA (Parks on the
Air)です。今日はユーザ登録が終わった方が次はどうすれば良いのかを簡単に説明したいと思います。
■ハンターとして活躍する場合
公園から運用している方(アクティベータ)を見つけて交信をするハンターは特に何もする必要はありません。交信記録を本部に送ってデータ登録してもらう責任はアクティベーターにあります。だから交信するだけです。アクティベーターを見つけるにはこちらの「 Active Spots/Today's Activations
」のページが便利です。某局さんは、ここを活用して米国の公園ハンティングを楽しんでらっしゃいます。
■アクティベーターとして活躍する場合
(1)
まず運用する公園を決める
まずは運用する公園を決めましょう。対象の公園は こちらの地図
から確認できます。黄色い丸がおおよその場所になります。現在、国立公園、国定公園、国営公園、県立公園(全部ではない)をリストアップしています。国立公園や国定公園は指定エリアが広く、また複数の場所に分散していますが、エリア内からの運用であれば問題ありません。正確なエリアは公式な情報をベースに確認してください。また、場所によっては国立公園と県立公園が同じほぼ同じ名前で公園を名乗っていたり、隣り合う県同士でそれぞれ同じ名前の公園を持っていたりします。どちらの公園から運用するかは間違わないようご注意ください。
地図上、ローマ字化されている公園が日本語だとどの公園に該当するかは気になるかと思います。 Slackの #activate-japanチャンネル
に対応のExcelを格納していますので、ぜひSlackにお越しください。Slackが使えない方はご連絡いただければと思います。
(2) 運用告知を行う
運用予定が決まったら、告知を行い、ハンターの皆さんに迎撃態勢を考えてもらいましょう。
POTAサイト にログインし、 POTA
Scheduler をクリックします。
すると、ページの一番下に予定を登録するフォームが出てきますので、ここから登録します。ログインしていないと出てきませんのでご注意ください。次のように入力します。英語サイトですので、日本語は入れないようにしましょう。
Activator: 自分のコールサイン
Reference: 公園番号(JA-xxxx)
Start Date(UTC):
運用開始日(UTC換算で)
Start Time(UTC): 運用開始時間(UTC換算で)
End Date(UTC): 運用終了日(UTC換算で)
End Time(UTC):
運用終了時間(UTC換算で)
Planned Frequencies: 運用予定周波数(例えば、40m、20m、70cm 等)
Comments:
何か伝えたいことがあれば記載(例えば、FT8 等)
これで運用当日になると、 Today's Activation一覧 に出てくるようになります。
(3) 運用開始を知らせる
運用当日、公園でのセットアップが完了したら、運用開始をお知らせしましょう。
Active
Spotsページ の右上にあるADD
SPOTを使用します。本来は、ハンターがアクティベーターを見つけた際に登録するページですが、アクティベータが自分で登録するのもOKのようです。次のように入力します。
Activator Callsign: 発見したアクティベータのコールサイン(ここでは自分のコールサイン)
Spotter Callsign: 発見した人のコールサイン(ここでは自分のコールサイン、もしくはSelf)
Frequency(kHz):
見つけた周波数をkHz表示で(ここでは、運用開始した周波数)
Park Reference: 公園番号(JA-xxxx)
Comments:
何かコメントがあれば記載
(4) 交信を楽しむ
運用開始がお知らせできたら、あとは交信を楽しみましょう。「CQ POTA」とか、「CQ Parks on the
Air」と言ってCQを出すよう言われていますが、恥ずかしければ最初は強要しません(笑)。ただ、せっかくであれば仲間が増えた方が楽しいと思いますので、会話の中で触れてみるのは良いかと思います。
交信中に気にすることは特にありませんが、もし相手もPOTAのアクティベーターだった場合は、公園番号を聞いておきましょう。Park-2-Park
として公園間交信を記録するためには、後述するログに記載する必要があります。
なお、運用した公園で10交信を達成すると、その公園のアクティベーションに成功です。
(5) ログを提出する
交信が終わって帰宅したら、なるべく日をあけずにログの提出を行いましょう。たとえ、10交信に満たず、その公園のアクティベーションに失敗したとしてもログの提出は必要です。なぜならば、アクティベーターが提出するログによってハンターのポイントは加算されていきますので。
ログの提出は公園毎にADIF形式のファイルで行います。アマチュア無線のロギングでは標準の形式ですね。LoTWやeQSLに提出するために使用している方も多いかと思います。POTAで必要な要素は下記になりますので、これだけは忘れずに含めるようにしてください。
<STATION_CALLSIGN> 自局のコールサイン(クラブ局だとOPERATORとは別)
<OPERATOR>
自局のコールサイン(通常はSTATIONと同じ)
<CALL> 交信相手のコールサイン
<QSO_DATE> 交信日YYYYMMDD(UTC)
<TIME_ON> 交信開始時間HHMM(UTC)
<BAMD> 周波数(40m,20m,70cm等)
<MODE> モード(SSB、FT8)
<MY_SIG_INFO>
公園番号(JA-xxxx)
<SIG_INFO> 相手も公園の場合は相手の公園番号(P2Pになるため)
公園同士の交信の場合は、<SIG_INFO> に相手の公園番号を記載するのをお忘れなく。
ファイル名に決まりはありませんが、多くの人からログが送られてくることを考えて下記のファイル名にして送る方が多いようです。
ファイル名: コールサイン@公園番号日付.adif
例えば、2020年10月17日にJO1LNKが所沢航空記念公園(JA-1180)で運用したログは、こんな感じ。
JO1LNK@JA-118020201017.adif
ログはメールで送ります。送り先は
公式サイトのトップページ にある「All Countries Regional Coordinators(for submitting
logs)」を参照してください。コールサインに0が含まれれば K0@parksontheair.com へ。8が含まれれば K8@parksontheair.com
へみたいな感じです。見ての通り、この後ファイルをデータベースにアップロードする処理はボランティアの方の対応になりますので、メール本文にも一言、添えてお送りするようにしたいですね。英語が苦手なら、機械翻訳でも良いと思います。気持ちが大事かと思います。
以上、思いつくままに書き並べましたが、皆さんのPOTA活動の参考になれば幸いです。
さて、あとは少しずつアクティベータ、ハンターとして楽しんでいきましょう。