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デジタル小電力コミュニティ無線でメテオスキャッター(流星散乱)通信 (2020/10/22 22:57:14)
昨晩はオリオン座流星群を利用したデジコミでのメテオスキャッター狙いで出かけてきました。場所は、通称「機動隊ポイント」
さいたま市の西区にあります。
15局くらいからのIDが引っ切り無しに飛び込んできて、とても賑やかでした。このどれかが流星に反射してどこかへ飛んで行ったかどうかは未確認です・・・今のところは。どなたか、14-1112
のIDを遠くで受信された方がいらっしゃいましたら、ご連絡ください。
ライセンスフリー無線でメテオスキャッターと言う話は昔からありました。古くは、イワテB73局提唱による市民ラジオによる実験です。しかし、成功したという話は聞いたことがありません。そして、最近のデジタル小電力コミュニティによる実験は、かしわFX866局による呼びかけで始まりました。
すみません、正直に言います。実はライセンスフリー無線でのメテオスキャッターなどは無理だと思いながらこれまで参加してきました(笑)。お祭り気分での参加ですね。過去の無線家の方々の実績を見ても、メテオスキャッターには高出力が必要とありました。ライセンスフリー無線の出力ではありえないと思い込んでいました。アンテナも低利得の無指向性ですし・・・。
でも、そんな思いを覆すできごとが今年の夏に起きたのは記憶に新しいところです。デジタル小電力コミュニティ無線でのメテオスキャッターの成功事例ができてしまったのでした。ペルセウス座流星群反射の際、北海道から運用の
いぶり4233局のIDが、愛知県と長崎県で受信されたのでした。これには驚きました。いぶり4233局に少しお話を伺ったところ、アマチュア無線でのメテオスキャッター実績が今回の成功にも生きたとのこと。流石です。
というわけで、今回のオリオン座流星群メテオスキャッター実験では、自宅からのお祭り参加ではなく、少し開けた「機動隊ポイント」での参加となったわけです。同じ星の下、同じ時間を共有し、一つのチャンネルで無言のままPTTを握り合う。なんて素敵なひと時なのでしょう(笑)。
次の成功例を作るのはどなたになりますでしょうか。デジコミでのメテオスキャッター、今後も熱くなれそうなテーマの一つです。