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<2022年から「胴ベルト型安全帯」使用禁止>手袋から発電機まで、日本最大級の道工具・作業用品の総合展「第10回 ツール ジャパン」リポート (2020/10/23 12:05:45)
2020年10月14日(水)から3日間、千葉県千葉市の幕張メッセで開催された日本最大級の道工具・作業用品の総合展「第10回 ツール ジャパン」。会場には最新の工具類などが展示され、連日盛況を呈していた。今回、アマチュア無線家の視点で会場をチェック! アンテナ調整やタワー建設で使用することの多い落下防止用の安全帯は、規格の改正により現行の胴ベルト型(U字つり)などが2022(令和4)年1月から使用禁止に。ハーネス型と呼ばれるタイプの使用が原則義務付けられる点にも注目。そのほか、定番のポータブル電源・発電機やグローブ(手袋)類、移動シャックとして利用できそうな多用途・多目的なイージードームハウスなどを紹介しよう。
※小さな画像はクリックすると拡大します。
日本の無線界には、平成17(2005)年12月1日にスプリアス規格が改正されたことにより、旧スプリアス規格の無線機は、2022(平成34)年12月以降は使えなくなる、いわゆる「新スプリアス問題」があるが、もう1つの“22年問題”として注目を集めているのが、アンテナ作業などで無線家にとって身近な存在の「安全帯」の規格改正だ。
令和元(2019)年2月に施行された「墜落制止用器具の規格」により、これまでの「安全帯」という名称が「墜落制止用器具」に変わり、「高さ6.75m以上でフルハーネス型の着用を例外なく義務付ける(建設業では高さ5m以上)」というもので、2022(令和4)年1月から現行構造規格(胴ベルト型など)の安全帯(U字つり)の着用・販売が全面禁止となる。
厚生労働省のリーフレット「安全帯が『墜落制止用器具』に変わります!」
株式会社TOWAのブースでは、海外メーカーを中心に最新のフルハーネス型安全帯などを実演を交えながら展示。さまざまな器具を使って高所作業での落下防止対策の啓蒙を行っていた。
このほか会場で目を引いたのは、株式会社TCLスマートソリューション事業部が提供するドーム型の「イージードームハウス」。自社開発したというドームハウスは、パネル組み立て式(簡単組み立て90分と説明)で、ベットや専用棚、システムキッチンまでオプション類が実に豊富だ。庭先の無線部屋に、移動先でのシャックに…など、アイデア次第で楽しい空間が生まれるだろう。本体重量は約300kg。標準仕様の本体販売価格は79万円(税別/配送料別)。
グローブ(手袋)類も使用方法やタイプによってバリエーションがある。手が蒸れないことはもちろん、工具を使う場合も手にフィットする点に進化を感じた。綿とポリエステル混合の軍手とは、当たり前だが、雲泥の差がある。なかでも知智プラン株式会社が取り扱うグローブは、ドライアイスを持っても冷たさを感じないタイプは、冬場のアンテナ調整に威力を発揮しそうだ。
ドライアイスを持っても冷たさを感じないグローブの実演
そのほか、最近のキャンプやキャンピングカー生活で注目されている、リチウムイオンバッテリーを搭載したポータブル電源や、インバーター式の発電機の最新モデルの数々が目を引いた。
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●関連リンク:
・日本最大級の道工具・作業用品の総合展「ツール ジャパン」
・「安全帯の規格」を改正した新規格「墜落制止用器具の規格」を告示しました(厚生労働省)
・フルハーネス型安全帯が原則義務化へ!その背景と内容を解説!(ケンセツプラス)
・高所作業の安全帯、22年から従来型を使用禁止(日本経済新聞)
・安全帯とは?
安全帯の種類から主なメーカー、選び方まで徹底解説(Bildy-マガジン)
・「安全帯が『墜落制止用器具』に変わります!」(厚生労働省/リーフレット/PDF形式)
・墜落制止用器具の安全な使用に関するガイドライン(厚生労働省/PDF形式)
・株式会社TOWA
・EZDOME HOUSE/イージードームハウス(株式会社TCLスマートソリューション事業部)
・富士グローブ株式会社
・知智プラン株式会社
・Goal Zero 国内正規代理店 株式会社アスク
・株式会社 大進
・ETG Japan株式会社
・株式会社 山善