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JARDが「ハイパワー局(200Wを超える局)のスプリアス確認保証Q&A」を掲載 (2020/10/27 11:30:46)
一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)は2020年10月26日、同協会が7月から行っている「ハイパワー局(200Wを超える局)のスプリアス確認保証」に関するQ&Aを新たに掲載した。また総務省におけるスプリアス確認における一部リニアアンプの扱いが変更になり、同省が公表したリストにある「新スプリアス規格に適合したリニアアンプ」と新スプリアス規格のエキサイターの組み合せは“新規格”として扱われ、ハイパワー局のスプリアス確認保証が不要となることを告知した。
今年6月に総務省の「アマチュア局の無線設備の保証要領」が改正されたことに伴い、JARDは7月1日から空中線電力200Wを超えるアマチュア局の無線設備に関する「スプリアス確認保証」を実施している(アマチュア局の開設や設備の増設・変更で行っている「基本保証」は従来同様“空中線電力200W以下の無線設備”のみが対象のため、200Wを超える局を開設する際の落成検査が不要になったわけではない)。
こちらの記事も参考に(2020年6月30日掲載)↓
<対象となるリニアアンプのリストを掲載>JARD、200Wを超える局の「スプリアス確認保証」を7月1日からスタート
このほどJARDはWebサイトに「ハイパワー局(200Wを超える局)のスプリアス確認保証Q&A」を掲載し、ハイパワー局のスプリアス確認保証に関する“よくある質問”について回答している。掲載された項目は次のとおり。
★1.スプリアス確認の手続きを要する対象設備
・200W超え(以下「ハイパワー」と呼称)の無線設備はすべてスプリアス確認の手続きが必要か?
・平成17年の制度改正以前に国の検査を受け、そのままの設備である。この場合でもスプリアス確認は必要となるのか?
・平成17年の制度改正後に国の検査を受け、その後リニアアンプを変更したが、検査は受けていない。この場合、スプリアス確認は必要となるか?
・平成17年の制度改正後に国の検査を受け、その後エキサイターを変更したが、検査は受けていない。この場合、スプリアス確認は必要となるのか?
★2.スプリアス確認の手続きの単位
・リニアアンプは1台であり、同一局の複数のエキサイターに接続し使用しているが、その場合でもエキサイターの装置毎にスプリアス確認保証の対象となるのか?
・他の局との設備共用の装置についても局毎に手続きは必要か?
★3.スプリアス確認保証の対象・手続き
・スプリアス確認保証が可能な設備は何か?
・リニアアンプの一部にフィルター対策等の条件付きがあるが、この対応はどうすれば良いか?
・上記に該当しない設備の場合はどのような対応があるか?
・ハイパワー局のスプリアス確認保証の手続きはどうすれば良いか?
★4.その他参考
・総務省電波利用ホームページ
・スプリアス確認保証が可能なリニアアンプ
なおJARDは、総務省におけるスプリアス確認における一部リニアアンプの扱いが10月から変更になり、同省が公表したリスト「新スプリアス規格に適合したリニアアンプ」の機種と、新スプリアス規格のエキサイターの組み合せは“新規格”として扱われることになり、JARDのスプリアス確認保証は不要となることを告知している。
現時点で、総務省の「新スプリアス規格に適合したリニアアンプ」のリスト(新スプリアス確認設備)に掲載されている機種は下記のとおり。これらを新スプリアス規格に適合済みのエキサイタと接続した場合に限り「新スプリアス確認設備」として扱われる。
詳細は下記関連リンク参照のこと。
●関連リンク:
・ハイパワー局(200W超局)のスプリアス確認保証Q&A(JARD)
・JARDのスプリアス確認保証が可能なリニアアンプリスト(JARD)
・スプリアス確認保証ページ(JARD)
・新スプリアス確認設備のリニアアンプ
Excelファイル(総務省電波利用ホームページ)