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link ZCR/bLOG ZCR/bLOG (2024/10/22 5:35:45)

feed NanoVNA (2020/11/3 21:44:08)

だいぶ遅れてしまったが、話題の NanoVNA を入手した。
さすがに VNAなので 伝送特性も測定できるわけだが、当方でのメイン使用方法は やはり アンテナ・アナライザだ。

存在自体は 早い段階で知っていたのだが、まさか ホントに安価だとは・・ (^^;)

NanoVNA


ネット通販 *1 で発注したが、取説は無し。

まぁ メーカが違っても 基本的に 同一のハードウエア *2 だし、ネット上には いろいろ 情報が転がっているので なんとかなる・・って感じ。

アンテナ・アナライザとしては SWR画面と スミス・チャート画面くらいしか使わないし。

気をつけるべきなのは、キャリブレーションかな。コネクタがSMAなので Mコネに変換するために BNC経由でおこなっている。OPENとLOADは いいとして、SHORTを確実にしないと ワケ判らない測定結果となってしまうので注意。


NanoVNA JA7KPI Sloperoid SWR 1.8MHz


測定結果を USBケーブル経由で PCに取り込むこともできる。というか、PCの画面から 測定パラメータを設定可能だ。 *3

これは ウチの スローパーモドキの 1.8MHzにおける SWR特性。

雨が降ると SWR最小周波数は 低下すると思いきや、実は 上がってしまうということが判明。晴天→1.81MHz 雨天→1.89MHz。なんでやねん?? *4


NanoVNA JA7KPI Sloperoid SWR 3.5MHz


同じく スローパーモドキの 3.5MHz。こちらは安定。全天候型。

3.7MHzを超えると Rig内蔵ATUでは マッチングがとれなくなる。


NanoVNA JA7KPI Sloperoid SWR 7MHz 波打ってる原因は不明。


同じく 7MHz。こちらも ほぼ安定。

SWRだけじゃなく、スミス・チャート画面では 複素表示のインピーダンスも判るのでFB。

ただし、液晶画面が小さくて 当方の眼力では ギリギリだ。ロー眼進んでる方は キビしいかも? *5


しかし・・ いつのまにか立冬も過ぎ、本日は 初雪が降った。
予定していた アンテナいじり、マトモにできるのか・・ ??

B07WCPQGBF *6



2019.11.20 追記 :

ファーウエア Ver.Up後。液晶の汚れは ご勘弁を。


ファームウェア が なんと Ver.0.5.0まで Updateされていたので、さっそく 入れ替えてみた。

たしかに 測定レンジが 1.5GHzまで拡張されている。
しかし、当方の SMA~BNC~M型の変換コネクタの特性がぜんぜんダメで マトモに測定できそうにない。SMA→Mや SMA→Nの変換コネクタを調達する必要があるだろう。

本家のマニュアル も発見した。たいへん参考になる。

電池残量表示用ダイオードのハンダづけは なんとかできたものの、視力的に ここらへんが限界である(^^;)。
なお、使ったのは 1S1588系の普通のスイッチング用シリコンダイオード。



2019.12.6 追記 :

1200MHzアンテナの測定 3例。黄:14el八木宇田
赤:5elクアトロヘンテナ 青:22el Hヘンテナ。グラフ色を変えて 3画像合成。


1200MHz用 自作アンテナのSWRを測ってみた。

  • 黄: 14el 八木宇田
  • 赤: 5el クアトロヘンテナ
  • 青: 22el Hヘンテナ

ノイズなのか他の要因なのか、かなりギザギザ *7 *8 になってるものの 傾向は判る。ただし 1300MHzを超えると かなり怪しくなるようだ。

ちなみに、ウチの NanoVNAは 無シールドのやつである。
自分でシールド版をハンダづけすることも可能だが、シールド版 装着することで 逆効果となることも考えられるので もう少し様子見しようと思う。 *9



2020.1.21 追記 :

M型コネクタ使用のUHFでの測定で どうにも信頼できない値が出ることがある。これは自作の50Ωダミーロードがヘタレなのでは・・??

ということで、新たにダミーロードを作ってみた。

自作ダミーロード。M型コネクタの内部は 1/8W型51Ω 1本


ブツは 白いプラスティック樹脂絶縁体のM型コネクタのオス。抵抗器は 100Ω2本使った方が性能が良いような気もするが 1/8W型の51Ω 1本のみ。

これを使って他のダミーロードのSWRを測ってみたら・・ 某D社の放熱器がカッコいいやつは 430MHz帯から既にダメ。1.5もある。古い某H社のものは430はクリア。1290MHzでも 1.5だ。旧い自作ダミーは 430はセーフだったが 1290MHzではダメダメだった。

SMAコネクタしか使わないのなら 付属のダミーロードを使えばいいわけだが、他のコネクタを使う場合は それぞれのコネクタでダミーロードを用意してCALIBRATEすべきだろう。


なお、ファームウェアは 先日リリースされた 0.6.0に更新した。マーカのトラッキング機能が追加され、SWR最小周波数を自動的に追跡してくれるのはありがたい。

さて、ソフトウエアの方は 上のグラフ画面でお判りと思うが、NanoVNA.exeというのを使っている。NanoVNASharp.zipというアーカイヴで配布されているっぽい。
現在 Ver.1.03のようだが、これは ソフト側から指定できるレンジは 900MHzまでとなっている。ようするに1500MHzまで拡大した新ファームウェアには完全には対応していないわけだが・・ なんとかなる。(^^;)

NanoVNA Saverというソフトも発表されているが、なんか デザインが好みじゃないので・・ (^^;) *10


あと、シールドの件だが、やはり S11側を シールドすると特性が劣化 するようだ。予想どおり シールドするなら S21側で、アンテナ・アナライザとして使うだけならシールドしないままの方が良いみたいである。

・・というか、完璧なシールドは なかなか難しい・・ということなのかもね。



2020.3.5 追記 :

ファーウエア 0.7.0に Ver.Up後。


ファームウェアを 先日リリースされた 0.7.0に更新した。

フォントが少し見やすくなったような気がする。その他細かい修正がなされているっぽい。

表示されているのは、降雨後の 1.8MHz用スローパーモドキのSWR。


Comments(20)

*1 AMAZONでも購入可なのには驚いた。

*2 ハードの多くは中国製。もともとの設計者は 日本。

*3 ソフトウエアも複数発表されている。

*4 本件については さらに検証が必要。

*5 ファームウェア更新すればフォントサイズが若干大きくなるとか? そのほかに 1.5GHzまで測定可能にもなるらしいが 安定度がちょっと心配・・

*6 この製品以外にもクローンが 複数販売されている。もちろんアマゾン以外でも。

*7 3つとも 手持ちでの測定。HFのワイヤアンテナが 風が吹くとギザギザになるのと同じ?? いや、それだけではないだろう。

*8 900MHz超は 5倍高調波使用で NanoVNAの出力が弱いのが原因とのこと。

*9 S21を使うなら、アイソレーションが気になるのでシールドした方が良いのだろう。

*10 デザインは 極めて重要である。


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