無線ブログ集
メイン | 簡易ヘッドライン |
<ソーシャルディスタンス確保に対応>「ARRL DXコンテスト」に参加するマルチオペレーター局のためのガイドラインを発表 (2020/11/9 11:30:37)
米国のアマチュア無線連盟であるARRLはこのほど、主催する世界的なDXコンテスト「ARRL DXコンテスト」(CWおよびPhone部門)に参加するマルチオペレーター局のためのガイドラインを公表した。世界的なパンデミックが続く中、マルチオペレーターで同コンテストに参加する局は、地域におけるソーシャルディスタンスのガイドラインを順守すると従来のような運用ができない可能性がある。そこでマルチオペレーターのコンテスト局がチームとして参加できるようにするため、一時的な便宜を図ることにしたというものだ。
ARRLが発表したガイドラインは次のとおり。
・チームメンバーは、マルチオペレーターのコンテスト局と連携してホームステーション(自宅)から運用操作ができる。
・チームメンバーのホームステーションは、マルチオペレーターのコンテスト局から半径100km以内に位置すること。
・チームメンバーのホームステーションは、マルチオペレーターのコンテスト局と同じDXCCエンティティ内に配置する必要がある(米国とカナダの局の場合、チームメンバー局は同じ米国の州またはカナダの州にあること)。
・すべてのチームメンバー局は、コンテスト期間中、マルチオペレーターのコンテスト局と同じコールサインを使用せねばならず、コンテストの期間中は、マルチオペレーターコンテスト局としてナンバーを交換すること。
・すべてのチームメンバー局が共通のログを使用するために、ロギングソフトウェアをネットワーク化していること。
・それぞれのオペレーターは、個人のコールサインまたは他のコールサインを使用して、マルチオペレーターコンテスト局または他のチームメンバー局を運用することはできない。
・バンド変更やバンド上のコンテストナンバー送信など、マルチオペレーターのルールのすべてが引き続き適用される。詳細はコンテスト規約全体を参照すること。
・チームは、バンドの割り当てを決定およびコントロールし、すべてのバンドで一度に1つのチーム局のみの送信となるようにする必要がある。
・マルチオペレーターコンテスト局については、安全を維持しつつ、定員以下のスタッフを配置することができるため、ホーム局のチームメンバーとコンテスト局のチームメンバーの組み合わせで操作することが許可される。
ARRL DXコンテストは、CWが2月の最初の週末(2021年2月20日から21日)に開催。電話(Phone)は、3月の最初の週末(2021年3月6日から7日)に開催される。(ARRLニュース 2020年10月22日 ※許可を得て抄訳転載/(C)ARRL )
●関連リンク: Guidelines Issued for ARRL DX Contest Multioperator Stations(ARRL NEWS)