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SRH770Sはアクティブなフリラー向きアンテナなのか? (2020/11/16 22:55:06)
先日の 所沢航空記念公園運用
では第一電波工業のSRH770Sの真価が発揮できなかったと嘆いたわけですが、その翌日の比較実験を経て、このアンテナはアクティブな方向けのアンテナなのかもという結論に達しました。つまり、ハンディ機を持って、「蝶のように舞い、蜂のように刺す」がごとく、全身を使って飛ばす努力を楽しむアンテナということです。
そんな話を少しだけ述べてみたいと思います。
今回比較したアンテナは3本です。すべて第一電波工業製です。これまで使っていたSRH701とロッドアンテナのSRH779、そして今回問題のSRH770Sです。下の写真2枚は左からこの順番に並んでいます。
まずは無線機をテーブルの上に置いて受信性能を見てみました。Sメーターのインジケーターの数での比較です。送信元は変動の無いローカルのレピーターです。
SRH701: 3
SRH779: 12
SRH770S: 9
なんと、70cmの長物であるSRH770Sよりも44cmのSRH779の方が良い結果となりました。なるほど、これがSRH770Sは身体を生かさないといけないアンテナと言われる所以でしょうか。
次は無線機を手持ちしての測定結果です。
SRH701: 7
SRH779: 9
SRH770S: 9
今度は、SRH779とSRH770Sが同じとなりました。
ここから後はとても体感的になるので参考にしかなりませんが、SRH770Sは手に持った状態で無線機を動かすとSの変動が非常に大きく感じました。つまり、最悪点はSRH779よりも悪いけれど、最良点はSRH779よりも良いみたいな感じです。
全身をアンテナの一部に同化させて最良点を探すにはSRH770に軍配が上がりそうです。メーカーのサイトに「※ハンディ機に直接取付けて使用して下さい。※マグネットベース等に取付けて使用すると受信感度が下がる場合があります」と書かれていたことはこのことだったのね、と納得した次第です。
さて、これからどうしましょうか。私の場合、POTAのお手軽セットとしてハンディ機は固定して使うことを考えると、SRH779に乗り換えるべきか検討中です。SRH770Sで飛ばすノウハウについては引き続き募集します。よろしくお願いします。