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Lazy-Hアンテナを製作した (2020/11/21 18:23:10)
Lazy-H(レジーエッチ)アンテナ・・名前は小難しいが平たく言えばダブルダブレットのスタック、2段(同軸)コリニアのスタックに過ぎない。
水平偏波、垂直偏波のどちらで使用しても低い打ち上げ角が得られるためにDX用としてHFで使われてきた。
同軸コリニアばかりを製作している私が手に出すものではない?
と思ったら大間違い。Lazy-Hアンテナはブロードサイドアレーなんだ。同軸コリニアもブロードサイドアレーだ
ブロードサイドアレーとは、エレメントの配列面に対し垂直に電波を放射するものだ。色々おもしろいアンテナが作れる。
八木アンテナは、エレメントの配置方向へ電波を放射する!全く異なる性質を持つ。
Lazy-Hの基本は1/2λのエレメントを両サイドに2本配置しスタックケーブルで給電する。これが下記の写真だ。
(スタックケーブルは300Ωのリボンケーブルを使用した)
【製作したLazy-Hアンテナ】
この形状と似ていることから同一または変形アンテナと思われているアンテナがある。
AWXアンテナ、AWHアンテナだ。これとLazy-Hは形状が似ているだけで全く別物だ。
Lazy-Hの放射パターンを見てみよう!
Lazy-H、見かけは八木とも変わらない・・その上最近WEB上にあるAWHとも同じに見える!(これが誤解のもと!)
しかし下記の放射パターン、八木ともAWX等とも全く異なっている。
同軸コリニアのスタック実験と全く同じ放射パターンだ。エレメント配置方向の90度に放射。
一方、AWXもブロードサイドだがエレメント配置方向に放射されている。
またLazy-Hと比べて高い放射が多く・・私好みじゃない?山岳移動用には向かなそうだ。
ところでLazy-H?何に使うのか?
「東京UHF参戦」
23日は天気も良さそうなので3年ぶりに「東京UHF」に参加しようと思っている。
今回はダウンチルトアンテナテストを主目的として山岳移動5Wで参加する予定だ。
ダウンチルトには大きな弱点がある。地上の山を超えて電波を飛ばせないことだ。
ダウンチルトのポールの下側にLazy-Hを取り付けて尾根筋方向に電波を飛ばす魂胆だ!
上手くいくのやら?また・・寒さで凍えて作戦通りに進展しないかも。
今年は各所のブログでは歴代都外上位局が勢揃い?するようでアンテナテストの場合じゃない??
QROの誘惑には負けそうだが・・・