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アルインコデジ簡DJ-DPS70シリーズに新機能 (2020/12/3 0:26:57)
フリラ御用達のデジ簡機として有名なアルインコのDJ-DPS70シリーズですが、新機能が追加されました。
基本的に追加された新機能は業務用途で便利になるような機能がほとんどなので、趣味の交信で使用するフリラの方にとっては、従来の機能だけでも十分にライセンスフリー無線は楽しめると思います。
新機能追加に対応している機種は以下の通り
・DJ-DPS70KA
・DJ-DPS70KB
・DJ-DPS70YA
※DJ-DPS71ではすでに初期ロットから新機能を搭載して出荷されています。
最新ロットの製品はすでに新しい機能が追加され出荷されているようです。
その場合は、DJ-DPS70の製造番号が「T3」から始まっていますので目視で新機能に対応しているかが確認出来ます。
追加された機能は以下の通り。
●ビジーアラーム
●エンドピピ
●ACSHモード
●接客モード
フリラの方とって有効な機能は 「エンドピピ」 Ⓡです。
アルインコによるによる「エンドピピ」の説明は以下の通りです。
相手が送信を終わった時に、最後に受信した信号の強度に応じて、強い時は「ピッ」、通話ができるレベルなら「ピピッ」、通話が不安定になりそうなときは「ピピピッ」、信号が途中で切れたか、弱くて通話が困難なレベルなら「ピー」と鳴ってお知らせします。
いわば「耳で聞くアンテナマーク」です。
「エンドピピ」を選択すると動作します。音量はセットモード「操作音設定」の「ビープ音量」で、他のビープ音と同じレベルに設定できます。
ビープ音量が「オフ」設定の時はエンドピピも鳴りません。
●エンドピー
オフ/低音レベル1/高音レベル1/低音レベル2/高音レベル2/低音レベル3/高音レベル3/エンドピピ
上記のエンドピピ以外の機能については文末で、メーカーによる、それぞれの説明文を記載しています。
新機能に対応していない製品はどうする?
今回のファームアップについては、アルインコとしては無償で対応するとしています。
ただし、ファームウエアの不具合の修正ではないので、希望するユーザーにのみ対応すると言うことです。
対応にはいくつかの条件があります。
まず、初期バージョンでは対応しておらず「DCR-PRO」バージョン(エアクローン機能の追加)も無条件で適用されます。
今回の機能だけの追加は出来ないとしています。
旧バージョンの確認方法
まずは、お持ちのDJ-DPS70シリーズを次のように操作して、追加機能に対応していないことを確認する必要があります。
1.PTTキーの下にある「短縮キー」を押したままで電源を入れる
2.画面に「 ACSHモード
」が表示され無ければ旧バージョンです。
業務ユーザーは要注意です
デジ簡は業務で使用しているユーザーも多いので、アルインコとしては業務ユーザーにも配慮しています。
その配慮とは以下の4点です。
・5台以上まとめて送られるときは事前に下記のサービスセンターに納期をご相談ください。
・更新後、サービスセンターでは簡単な動作テストしか行いません。
測定器を通して性能を確認することはせず、更新が反映されている事と、最低限の送受信ができる事のみ点検します。
送受信できないなど明確な故障があればご連絡します。それ以上のサービスは保証(無償:保証書の提示が必要)または有償の点検修理扱いになります。
・更新に関する印刷した取扱説明書、更新したことが分かる銘板、ラベルはありません。
<送付時の注意>
新機能対応で、製品をメーカーに送る場合は以下の点に注意してください。
バッテリーパック、アンテナ、ベルトクリップなどの付属品は一切お送りにならないでください。不具合のある製品は通常の修理点検を承ったうえで更新します。
② 以下を記入したメモ:
「最新のプログラム更新希望」、ご返却先の住所、氏名(法人の時はご担当者名も)、平日の10~17
時頃につながる電話番号、佐川急便の宅配が受け取りやすい時間帯または曜日(日時はサービスセンターと事前打ち合わせをされた場合を除いて指定不可)
※
「プログラム更新希望」の旨を必ず明記願います。
何も書かれていないと一般の点検依頼扱いになり、プログラム更新せずにご返却します。
不審な点が無いかぎり、こちらからお客様にご連絡することはありません。
事情にかかわらず、有償点検の場合は既定の技術料をご請求しますので、十分ご注意ください。
※ 保証書は不要です。不具合が有った時だけ、有効な保証書をお持ちかどうか、こちらからご連絡することがあります。
〒541-0043 大阪府大阪市中央区高麗橋(こうらいばし)4-4-9
淀屋橋ダイビル 13F
アルインコ電子サービスセンター 「DPS70 ACSH更新係」宛て
TEL:0120-464-007
(お問い合わせ:平日 10~12,13~17 時、お盆と年末年始は休業致します。)
追加機能の説明
ユーザーコードや通信モードが一致せず受信音声は出ていなくても、そのチャンネルで強い電波(キャリアセンスがかかる強さ)を受信している時に、ビープ音でお知らせする機能です。
別のユーザーグループが同じチャンネルで通話していることが分かりやすくなります。ビープが鳴っているときはキャリアセンスが働いている可能性が高く、PTT を押しても送信できないことがあります。
スピーカーから音が出る信号を受信しているときは、ビジーアラームは鳴りません。
音量はセットモード「操作音設定」の「ビープ音量」で、他のビープ音と同じレベルに設定できます。ビープ音量が「オフ」設定の時はビジーアラームも鳴りません。
●ビジーアラーム
オフ / 1 秒ごと ~ 30 秒ごと / 入感時と消感時
・秒数設定は、その間隔ごとに受信信号の有無を確認し、強い電波があればビープ音が鳴ります。
入感している間は設定秒数ごとに何度でも鳴ります。
・「入感時と消感時」は、強い電波の入感時にピポ↑、消感時や弱まった時にポピ↓とそれぞれ一度だけ鳴ります。入感時間の長短にかかわらず、秒数設定の様に複数回鳴ることはありません。
ビジーアラームがしばしば鳴って送信しにくい状態が続くときは、別の空いているチャンネルに移ることをお勧めします。
●ACSHモード
子機(設定される側)がACSH 対応している必要があります。 送信元になる親機は、下記の条件を満たすデジタル簡易無線登録局3R のAMBE コーデック機であれば、メーカーや機種を問わず使えます。
[ACSH ができない状態、条件]
・秘話設定:秘話通信の性質に配慮して、秘話設定はACSH しない仕様です。
・CH15:呼び出しチャンネルで、通話には使えません。他のチャンネルを選んでください。
・上空用3S のチャンネル: 本機では受信専用です。3S の親機はACSH できません。
・個別呼び出しモード:設定元の無線機が個別呼び出しモードのときはACSH できません。
[重要:ACSH 操作の前にお読みください]
・鍵のアイコンが表示されキーロックされている子機は、ACSH する前に「戻る」キーを長押しして解除しておいてください。ロック中はキー操作が無効になり、「ACSH モード」は表示されません。チャンネル番号やユーザーコードは子機ごとにばらばらでも構いません。(リセットしておく必要はありません。)
・ACSH 操作は外来電波による誤作動を防ぐため、近距離で行ってください。自動設定中は電源を切らないでください。机の上に並べてそのすぐ前から送信する程度の近距離であれば、受信側の子機のアンテナは不要です。アンテナをつなぐ手間が省け、外来電波も受信しません。
・ACSH モードは1 分経つと誤設定を防ぐため自動的に電源が切れます。多数の子機をACSHする時は複数回に分けたり、複数の人で作業したりするなどの手順が必要になります。
まず1台で正しく完了することを確かめてから、多数の子機を操作することをお勧めします。
・ACSH は 完了時、使用中の誤操作を防ぐため自動でキーロックします。
後から手動でキー操作をするときも「戻る」キーを長押ししてキーロックを解除してください。
もう一度同じ操作をするとキーロックできます。
・ACSH が完了するまで最長で30 秒程度かかります。事前にバッテリーパックの充電残量を確認してください。
・親機を30 秒程度連続送信するのでセットモードで予めPTT ホールド機能をオンにしておくか、イヤホンマイクに付いていればPTT ロックを使うと楽に作業ができます。
・リセットするとACSH で自動設定した内容も全て消去されます。
■ACSH モードの操作
※ キーロックが解除されていることを確かめたうえで操作してください。
① PTT キーの下にある 短縮キーを押しながら子機の電源を入れてください。
画面に「ACSH モード」と表示されたら短縮キーを放してください。
② 「アクシュモードです、設定元のトランシーバーを送信してください」
と音声でお知らせして、電波を探し始めます。ACSH したい子機全てに同じ操作をします。
③ 準備ができたら設定元となるトランシーバーで送信します。
話す必要はありませんが、全ての子機のACSH が終わるまで送信状態にします。
正常に終了すると「自動設定が完了しました。」とお知らせした後、キーロック状態になります。
ACSH 設定できなかったときは「ACSH の設定ができませんでした」とお知らせした後に電源が切れます。
電波を探知中に電源が切れるとACSH を中止します。ACSH できなかった個体は、親・子いずれも電源を入れなおすとACSH 設定前の状態で正常に起動するので、必要に応じて再度①から操作してください。
リセット操作は不要です。
従来の「ミュート」機能やボリュームで小さくするより素早く操作でき、セットした時間が過ぎると自動で元の音量に戻るので、戻し忘れが無くなります。
【ご注意】
咽喉マイクや他社製イヤホンマイクなど、対応しないアクセサリーもございます。弊社製でもスピーカーマイクでは[タッチ]と[ボイス]は動作しません。DJ-DPS70 本体のマイクも接客モードに対応しません。動作中はDJ-DPS70 のインジケーターが水色に点灯します。
● 接客モード
セットモード「各種動作設定」の最後に下記の5 項目が追加されています。
[接客モード]
どのモードを使うか選択します。
初期値はオフ(使わない) です。
オフ/ ハンド/ タッチ/ ボイス
・ハンド: イヤホンマイクのPTT キーを短く押すと受信音量が小さくなります。設定時間を超えるか、もう一度PTT キーを短く押すと解除されます。
・タッチ: イヤホンマイクを軽くたたくと受信音量が小さくなります。設定時間を超えるか、もう一度マイクをたたくと解除されます。
・ボイス: ・送信していないとき、イヤホンマイクに自分の声が入っている間は受信音量が小さくなり、声がなくなると元の音量に戻ります。
いずれのモードも送信するときはPTT キーを操作します。VOX またはPTT ホールド機能を使う設定では、接客モードは動作しません。
[接客ボイス感度]
接客モードのボイスで、受信音量を小さくさせるときの声の大きさを設定します。
数値が大きいほど小さな声にも反応します。
初期値は4 です。
環境音が大きい場所では数値を小さく設定してお試しください。
この調整をしても騒音に反応して誤動作するような場所ではボイスモードはお使いになれません。
オフ / 1(大声で動作) / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7(小声で動作)
[接客タッチ感度]
接客モードのタッチで、受信音量を小さくさせるときのタッチの強さを設定します。
「高い」は軽く叩くだけで反応します。初期値は標準です。
低い/ 標準/ 高い
[接客復帰時間]
接客モードのハンドとタッチで受信音量を小さくしたときの継続時間を設定します。
初期値は15 秒です。
設定した時間が経過すると自動で元の音量に戻ります。
5 秒/10 秒/15 秒/30 秒/60 秒
[接客ボイス保持]
接客モードのボイスで自分の話し声が無くなった後、何秒後に元の音量に戻るかを選択します。
初期値は3 秒です。
1 秒/2 秒/3 秒/4 秒/5 秒
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