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IC-705の外部バッテリーその2 12V給電 (2020/12/12 17:05:19)
前回も書いた通り18650の3本直列の場合、充電直後は12V以上ありますが、使い始めてすぐに11V台に低下しそのまま下がり続けます。リグで10W設定をしていたとしても実際の出力は下がっていきます。一方、RP-PB201はケーブル側で電圧を指定する方式なので、指定電圧をキープし続け、維持できなくなったらシャットダウンということになるようです。15V3Aのほかに12V3Aも出力可能で、この方式であれば12VでもIC705の10W運用が可能では? その場合、発熱もいくらか抑えられるのでは? と考え、試してみることにしました。
12VトリガーケーブルをつなぎIC705を10W設定とし、パワー計で測ったところ、145MHzで7W、430MHzで6.5Wのパワーとなり、15V時に比べ20%ほど低下がみられました。USB電圧計では受信時12.1V、送信時11.8Vを表示。送信時の電圧が12Vを下回りますが、パワーはそこそこ維持します。バッテリー容量を減らして同じことを繰り返してみたところ、電圧およびパワーに変化はありませんでした。
受信時
送信時 (145MHzFMにて)
145MHz
430MHz
RP-PB201であれば12V給電でも5Wまで低下してしまうことはないようです。15V給電で10W出したとしても発熱によりパワーダウンということもあるわけで、最大パワーとはいかないまでも発熱を抑えバッテリー持続時間も稼ぐ、そんな使い方も良いのでは?と思いました。実際の運用でどうなのかはこれからです。
このバッテリーには21700リチウム電池が使われているそうです。18650を大きくした形状で3.6V、容量5000mAh前後。エネルギー密度を極限まで高めたような電池です。これを4本並列で20000mAhとし5V~20Vに昇圧しているのだと思われます。今のところ気になるほどのノイズはなく、USB-Cによるバッテリー側への充電もなかなかのスピードです。
電池にしてもその制御技術にしても日進月歩で驚かされます。ただ、モバイルバッテリーの宿命なのか、いつも何か落とし穴があり、予期せぬ挙動に悩まされてきました。はじめは良くても数回で満充電しなくなったり、いざ運用という時に電源が入らなかったり・・・。これまで何度もそんな経験があります。今回は果たしてどうなのか? 12V、15V双方を試しながら、しばらくこのバッテリーで運用してみることにします。
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