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ユネスコの世界遺産に登録されているスウェーデンの「グリムトン長波海岸局」、通称「ヴァールベリの無線局」から、毎年お馴染みとなっている超長波17.2kHzでのクリスマス・イブ記念運用(クリスマスのメッセージ送信)が、今年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続いている影響で、中止になったと米国のARRL NEWSが伝えた。
毎年、リスマス・イブの日本時間12月24日16時30分(UTCでは同日午前7時30分)から長波17.2kHz、出力200kWで試験電波を発射し、17時(UTCでは同午前8時)からコールサインである「SAQ」とクリスマスのメッセージを電信で送信する、SAQの送信イベント。
その様子はYouTubeでもライブ配信されなど、年数回あるSAQ恒例のイベントの1つだったが、イベントを主催するグリムトン世界遺産財団とアレクサンダーGVVフレンズ協会は、イベントのキャンセルについて「社会的な状況を踏まえ、今年の記念運用は行いません」「この決定を下さなければならないのは悲しいことですが、関係者全員を守るために必要な措置だと考えています」と発表した。
また、過去のSAQ送信イベントはYouTubeで見ることができると締めくくっている。(ARRLニュース12月21日 ※許可を受けて抄訳/(C)ARRL)
●世界遺産に登録されている、通称「ヴァールベリの無線局」
●関連リンク:
・SAQ Alexanderson Alternator Christmas Eve Transmission
Cancelled(ARRL NEWS)
・Alexander SAQ Grimeton Association(YouTube)
・
ヴァールベリの無線局 (ウィキペディア)
・アーンスト・アレキサンダーソン(ウィキペディア)