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feed IC-705の簡易的アンテナアナライザー機能 (2020/12/29 12:09:09)



 アンテナの自作をしたり、アンテナ測定や調整が楽しく、それ自体を趣味としているので、山岳移動をする際も時々アンテナアナライザーを持参します。環境によってアンテナ特性がどのように変化するのか、といったことにも興味があり、実際、地形や植生等で変化することが少なくありません。興味の多くはアンテナの振る舞いに向けられているので、無線運用はほとんどしないで、測定のみに時間を費やすこともあります。ただ、無線機、アンテナ、バッテリーなど機材一式に加えアナライザー(AA-200)を持つと結構な重さになり、これが悩みの種でもあるわけです。

 実は購入して初めてわかったのですが、IC-705にはアンテナのSWR測定のみでなく、バンド内のSWR数値をプロットして視覚化する機能が搭載されています(プロット測定)。バンド内全域のSWRを把握したり、共振点がバンド内のどこにあるのか、といったことをおおよそ把握できる優れた機能で、いわば簡易的なアンテナアナライザーと言えるかと思います。HFから430まで全バンド可。周波数ピッチは10、50、100、500KHz。最大13本の棒グラフで表示され、SWR1.5を超えると赤色になります。アンテナの挙動とその輪郭を得るには十分かと思います。数回のタッチ操作とPTTを押すだけなので手袋をしたままでも操作可能で使い勝手も悪くありません。無線機+アンテナアナライザー付属。こんな優れた機能が搭載されていることを知り、とても得した気分になりました。IC-7300で同じことができるようですが、移動運用前提のIC-705の場合、この機能のありがた味はより大きく、自分的にはこの点だけでも価値があると思っています。


430㎒ モービルホイップ(CSB7900)


145㎒ アローライン


7㎒ EHアンテナ


 欠点というわけではありませんが、今後もし改良されるとすればこのようにしてほしい点をあげてみます。

①棒グラフではなく、曲線で表示できるようになればなお良い。棒グラフでもおおよその共振点はわかりますが、曲線であればより明確となります。

②IC-705はアマチュア無線機なのでアマチュアバンド内でのみ送信可能なわけです。なので、バンド外は測定できません。ここがアンテナアナライザー単体と根本的に異なるところです。自作アンテナ等で、共振点がバンド内にあれば良いのですが、バンド外であった場合は役に立ちません。バンド外も10mW以下の微弱な電波を出して測定できるようになると完璧かな、と思います。法令的な問題があるかもしれませんが・・・。

③今後、ハンディ機(ID-52プラス?)にもこの機能が搭載されることを期待。

 というわけで、アンテナ自作の際は別にアナライザーが必須ですが、バンド内に調整が取れていて、現地で微調整といった用途にはとても便利に使える機能と思います。装備の軽量化もできそうです。








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