無線ブログ集
メイン | 簡易ヘッドライン |
430MHzプリンテナ (2021/1/2 15:21:53)
年始に何か作ってみようかと考えあぐねていると、ふとプリンテナことが思い浮かびました。そういえば作らずじまいものがあったはず。物置を探したところ未開封の430MHzプリンテナキットが出てきました。7~8年前、キャリブレーションの通販で1200MHz用と一緒に購入し、430の方はそのままになっていたのです。もとはFCZ研究所のキットです。今もまだ販売されているのでしょうか。こうした良心的で安価かつ面白味のあるキットも少なくなりました。
フォールデットダイポール型2エレのビームアンテナ。最大の特徴はUバランを内蔵したプリント基板です。この基板にエレメントとコネクターをハンダ付けして完成させます。親切な組み立て説明書が付属しており、その通りに作ればよいのですが、1200用プリンテナを作った際に反省点があったのを思い出し、いくつか変更してみました。
<エレメント>
エレメントを直接半田付けせず、取り外しできるように銅パイプ差し込み式にしました。エレメント部材(真ちゅう線)がきつめに入る銅パイプを所定の位置に半田付け。カットしたエレメントを差し込むだけですが、緩んで外れることもなさそうです。
<BNCコネクター取り付け>
コネクターの形に沿って基板を切り抜くのがこのキットでもっとも手間と時間のかかる作業です。これを省くことにしました。コネクターを基板の上にそのままハンダ付けし、両端に穴を開けて裏面と導通するように固定しました。芯線側はストリップラインを切断した上でコネクター先端を延ばしハンダ付けしました。
<調整>
今回もIC-705のSWRプロット機能を使って調整しました。測定器代わりにとても役立ってくれます。無調整で共振点がだいぶ下の430.000あたりになりましたが、433.000もSWR1.5以下ではあり、帯域は広いようです。ラジエーターを少しずつカットし、433.000に合わせていきました。SWR1.3止まりでベタ落ちとまではいかず、フラットな特性です。カットしすぎても戻せなくなるので、これで良しとしました。
収納寸法20cm 重さ35g
<使用感>
とにかく軽いので取り回しが楽です。ベランダで受信した感じでは、向きを合わせてRH-770と同等か少し良さそう、といったところです。2エレなりの利得は感じられます。
久々にハンダごてを握りました。BNC先端のハンダ付けがうまくいかなかったり、銅パイプにエレメントが入りにくかったり、何度かやり直しや調整を繰り返しました。こんな簡単なものでも作り始めるとつい夢中になってしまいます。アナログな工作、今年も楽しみたいと思います。
execution time : 0.017 sec