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10mW でパイルになる交信、信じるか信じないかはあなた次第 (2021/1/18 23:43:20)
送信出力10mWのハンディ無線機で、アンテナは内蔵ホイップのみ、双方がそんな無線機で交信を楽しむ世界があるだけでも驚きなのに、パイルアップになってなかなかピックアップしてもらえない世界があります。ライセンスフリー無線の特定小電力トランシーバー(以下、特小)の世界です。
アマチュア無線だけしか触ったことのない方には信じられない世界だと思います。私も特小が出たての頃には信じられませんでした。UHFのFMで10mW、さらに内蔵のアンテナです。信じられないのは確かです。実際に街中で使うと1kmも交信できないかと思います。
ところが、高い所に行くと100km以上の交信すら可能になってしまう、それが特小なのです。
先日の山岳ロールコールでは、キー局が
あきる野市の麻生山からのオペレートでした。10時からロールコールが開始し、自宅ベランダから私がチェックインできたのは30分後でした。その間、ずっとパイルアップ・・・と言っても、一緒に呼んでいる局は誰一人として聞こえません。チェックインする局が近くにいない限り、平地では聞こえない局とのパイル合戦に参加する点が、アマチュア無線のパイルアップとは大きく異なる点です(笑)。
多い時には100局弱がチェックインする特小ロールコールの世界ですから、パイルアップになるのも当然と言えるでしょう。
普段、CQを出してつながることはかなり稀です。だから、イベント時や特小系のロールコールの日に運用するのが交信のチャンスです。コロナ感染状況次第ではありますが、また早く皆で屋外の特小交信が楽しめる世界が来ることを願ってやみません。