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feed QSLカードも時代は電子 (2021/2/10 23:31:04)

QSLカード

アマチュア無線創生期、自作の送信機の電波が、果たしてその周波数で、きちんと相手に届いたのか、カードの交換でコンプリートだった、そうな。
カードの交換で交信実験が成立していた。
なぜCQ40mって言うのか、80mの高調波では無いですよ、これは40mで送信している電波ですよ、という意味なんです。
自作機時代はそんな無線機でした。私が生まれる前の時代ですから聞いた話ですけど。
だから我々がCQフォーサーティーなんて言う意味は既に無いんです。なんの高調波なの?。該当する周波数が無い。まぁ言いますけどね。

メールもネットも無い(電話も?あっても国際電話って高嶺の花、そうそう出来たものじゃない)時代、郵送、ビューローでカードを交換という証明手段しか無かった。
それが習慣となって、付加的な、ある人にとっては交信以上の楽しみとして長年親しみ、楽しまれてきたQSLカード交換。
アワード(賞)を得るためには、交信証明が大切。証明手段としてQSLカード交換は必須でした。アワードを目指す人にとってもQSLカードは楽しみ以上に重要な書類。
交信時だけでなく、もう一度交流が出来る、また紙でないと送れない画像なり、メッセージもある。それなりに楽しいものでもあります。

一方、ただ交信が楽しみたい人、証明なんて要らない、現にその人と話した、お互い記録した、それで十分、という人にとって、カード交換しないと無線に出てはいけないみたいな空気(は実際にある)は負担でしか無く、結果知り合いとだけ話して飽きていき、無線から離れるという結末につながる。

少年にとってQSLカードを作るのも経済的に思いっきり負担で、発行するのが楽しみな人ならともかく、その事務作業も面倒。切手代だって大変。レターパックの代金だってめちゃくちゃ負担。JARLの会費?そんな高いお金払えない。無料キャンペーン?だって、そのうち会費の請求が来る。
お年玉相当じゃないか。そんなお金あったらアンテナでも買いたいよ、ってなもんである。
大人も同じこと。カード交換にあまり関心がない人にとっては大きな負担です。

 

カード交換が楽しくてしょうがない人、必要だと思って疑わない人。義務だ、マナーだ、交換しない人は無線に出るなと思っている人。
それは自分の思いであって、みんながそうではありません。

一方、カード交換するのが面倒な人、関心がない人、批判的な考えの人、それも自分の思いであってみんながそうではありません。

私は・・・
カード交換は面倒で、無いほうが無線を純粋に楽しめるのになぁ・・・と思います。
届いたカードは楽しくないわけでは無いけれど。
発行も送るのも面倒で・・・ハムログ様様です。無かったらと思うとゾッとします。
8:2くらいで無くても良い と思う人です。(後述しますが、100%発行はしてます)

カード交換を(無理にでも)続ける人としない人、どちらが生き残って長年楽しんでいるか、やはりカード交換派でしょう。
それは、カード交換のほうが幅を効かせ、交換しない派は出にくい、出なくなる、という結果なのでしょう。

私自身、JARLを切らしていた頃、無線機はあっても交信できる相手は知り合いか、カード交換の話の出ない相手だけ。
そうなってしまいます。
だから、記念局だけはメチャクチャ呼ばれた。なぜか解りますか?。カード交換を求められないからですよ。送らなくていい(もらえなくても構わない)、送れない人も呼んじゃっても文句言われないから。
つまり、無線はやりたい、たくさん交信したい、でもカード交換出来ないから交信を躊躇している、っていう人が、山のように居るということなんです。
この山のように居る、無線をカード交換のしばり無しで楽しみたい人口のアクティビティを上げることが、明日の無線界の発展の鍵なのではないか、と思うのです。

私はある時から、カード交換(というより発行)を徹底して行うことで、思う存分無線が楽しめるようになりました。でも、それは一つ犠牲にしているからです。
これも税金みたいなもの、アマチュア無線界の入場料?、年会費?、みたいに割り切ってカード発行を負担すれば楽になれる。交換する人には失礼が無いし、嫌われることもない。
これでアマチュア無線が引け目無く楽しめるようになりました。
だから、とやかく言わず、JARLに入って、面倒でもカード交換しておけば楽になれるよ、とアドバイスします。
でも、カード交換のためにJARLに入会して、面倒なカード発行をすることがアマチュア無線をやる条件だったとしたら・・・それはやっぱりおかしいですね。

紙の書類の時代はそろそろ終わります。でも紙でないとありがたくないものもあって、紙は消えることは無いでしょう。
年賀状もゼロにはなりません。ありがたいものです。紙には心がこもりますし。

(゜~ ゜)うーん、おまえはどっちの味方なんだ?

交換面倒だけど、両方です。

というわけで、間をとって、私は交信時に「カードの交換は、」という切り出しをしません。
相手からカードの話題が出たら、感謝して交換に応じる、という姿勢でやっています。
で、交換の約束をしようがしまいが、不要と言われない限りカードはすべて発行します。
しかもカラーのきれいな自信作のカードです。
これが私なりの付き合い方です。

これだけでは電子時代に則していないですね。

eQSLはやっています。FT8での即日交換率は5割くらい。ここは進んでいますね。
ちょっと電子化も踏み込んでいます。

ベストはどこにあるでしょう。

証明の方法としてはもはや電子で十分です。
紙カードの楽しみ、これも確かにある。でも負担に感じる人が、おそらく過半数は居る(負担でアクティビティが落ちている人も含めれば)。

今後どうしたらいいと思いますか。

1 カード交換を交信時のデフォとしない。
みんな出てきますよ。間違いなく賑わいます。
むしろ相手にご負担をおかけしますが、よろしいでしょうか、くらいになればいい?。
それはそれで交換したい人が肩身が狭くなってしまう・・・そこはよくないですね。

2 基本電子で交換する。
これなら時代にあっているかな。紙はさらに希望制で。又は自分で印刷できるような仕組みで。

3 棲み分ける。
実際29MHzのFMとか、カード交換より実交信を楽しむという傾向があるバンドはあります。
例えば上の方はなんとなくカード交換しない、下の方はなんとなくする、みたいな。
QRO派とQRP派も棲み分けしないとね。たまに揉めてますね。一発で聞こえる電波よこしてくれよ、とか。
QRP局同士が交信する分にはどんなにカスカス同士でも楽しいものなのですが、同志でないと駄目ですねこれも。

4 ログを公開して交信の事実を確認できればよしとする
QRZ.comのログがそういう仕組みです。
これを御覧ください。
当局のアップロードしたログの一部です。

右端の星マークは、先方がアップロードしたログと交信記録が一致した場合に自動的に付く印です。
海外の有力局はこんなに高い確率でログが一致します。
これでよしとする、すでに世界はそうしています。
国内だけだと照合出来た局は20局に1局も無いかな・・・。

私はこの4、ログの公開、照合がこれからの時代の正解なのかなと思います。
もちろん希望があればカードは発行します。

 

さて、QSLカード交換にはもう一つ重要な側面があります。
JARLの存続にも関わることでしょう。

JARLの会員になる理由ってなんですか?。
ずばり、BUROの利用です。

カード交換、郵便でなんてやってられないですよね。今や郵送料一通63円。100交信したら6300円です。毎月こんなに払えませんね。
FT8でデビューすると月500交信以上出来ますよ。で、63倍のお金がかかるとしたらいくらですか。海外にも送らないといけません。3万円じゃきかないです。
月の食費を超えますよ。
やってられないですよね。商売じゃないですから。
世の中所得は横ばいと言われていますが、税金、年金、健康保険、介護保険、etc増えに増え、実質マイナスなのです。株価は最低から3倍も増えました。せめてその10分の1でもいい、給料3割増しになって欲しいですよね。そうすれば消費が増えて景気も良くなるのに・・・(かどうかは知らないけど)

BUROがあるからカード交換が出来る、BUROが無ければカード交換は出来なくなる、という図式です。

一部の人が利用しすぎる、JARLの負担にもなっている、と言われることもあるBUROですが、BURO無くしては会員が集まらない、というのも事実。
紙のカード交換が廃れると、JARLの会員が激減します。
ただでも会員が増えないで困っている組織が、一気に会費収入が落ち込むことでしょう。
JARLはそれ以外の価値を高めないといけませんね。

アマチュア無線を公共的な利用に開放することに反対、賛成的な話で賑わっていますが、
それより、カード交換しない人、出来ない人に開放する、って話のほうが重要なんじゃないかなぁ。ある意味、実質開放されていないわけで。


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