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feed <後任の副会長に尾形理事(JA7AJH)を選定 >JARL、第54回理事会報告を会員専用ページに掲載 (2021/2/27 11:00:55)

一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)は、2021年2月20日(土)と21日(日)に連盟会議室およびWeb会議で第54回理事会を開催、その報告をWebサイトの会員専用ページで公開した。同理事会では「令和3年度事業計画案について」「令和3年度収支予算案について」「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の記念局の開設について」「理事欠員にともなう今後の取扱いについて」など12の議題が討議されたほか、協議事項と業務報告が行われた。なお2月11日に急逝されたJA9BOH 前川公男副会長の後任として、この理事会においてJA7AJH 尾形和俊理事が副会長に選定された。同理事会報告の閲覧はJARL会員のみで、コールサインと登録したパスワードが必要となる。

 

 

 

 JARL Webの会員専用ページに掲載された第54回理事会報告によると、今回は次の12議題が審議された。その概要と要点を同報告からいくつか抜粋で紹介する。

 

第1号議題:令和3年度事業計画案について
第2号議題:令和3年度収支予算案について
第3号議題:第10回定時社員総会の開催について
第4号議題:選挙管理会管理者の選任について
第5号議題:東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の記念局の開設について
第6号議題:東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の記念アワードについて
第7号議題:東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の記念QSOパーティ開催について
第8号議題:特別記念局の開設について
第9号議題:IARU新規加盟連盟の承認について
第10号議題:地方本部・支部の会員増強企画と特別予算の付加について
第11号議題:理事欠員にともなう今後の取扱いについて
第12号議題:副会長の選定について

 

 

第1号議題「令和3年度事業計画案について」概要と要点
 社会が大きな変化を迎える中、アマチュア無線による社会貢献や次世代の育成を積極的に支援していくとともに、組織基盤の強化として会員増強活動や各種のキャンペーンを引き続き実施し、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」開催を記念した各種活動等によりアマチュア無線の魅力を国内外に発信し、「青少年」「女性」を啓発・育成に努め、アマチュア無線がICT(情報通信技術)人材の育成・発掘において注目される中、社会貢献活動を通じて次世代へつながる活動を継続していくことが説明され、審議に基づき、第1号議案の賛否を諮ったところ、全員異議なく原案どおり承認した。
※決定した「令和3年度事業計画」はJARL NEWS 2021年春号に掲載し、JARL Webにも掲載。

 

第2号議題「令和3年度収支予算案について」概要と要点
 会員数は正員会員数を+200名として予算を計上。予算全体では、経常収益計4億円(前年補正予算比+52百万円)、経常費用計4億43百万円(前年補正予算比+40百万円)となっている。当期経常増減額は△42.7百万円(前年は△53.7百万円)、特定資産の取崩は25百万円から30百万円を見込んでいる。
 経常収益では、正員受取会費を前年補正予算に比べ+9.2百万円、ハムフェアの開催に伴う収益を33.7百万円、刊行物収入は局名録発行年度のため+10百万円の24百万円を計上した。
 経常費用は、理事会費を前年補正予算よりさらに△0.6百万円とし、4月より休職から復帰する職員1名など全体で諸給与は+4.1百万円、租税公課は消費税△1.3百万円、QSL費は取扱枚数が前年比117%と大幅増加の中、送料・消耗品等の経費削減を行い、おおよそ前年同様の費用とした。JARL NEWSはページ削減などで△1.5百万、広報活動費は前年度中止となったハムフェア、WAKAMONOイベント、アイボールの費用を計上し+41百万円となるがコスト削減の交渉を取引先と行う。刊行物費は局名録が発行されるため+8百万円、会員事務費は送料、手数料など削減により△1.1百万円、選挙費は投票用紙発送費用のみとして△3百万円とした。討議の結果、全員異議なく原案どおり承認したという。
※決定した「令和3年度収支予算」はJARL NEWS 2021年春号に掲載し、JARL Webにも掲載。

 

第5号議題「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の記念局の開設について」概要と要点
 令和3年7月23日から開催される東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を記念し「都内で公開運用を中心として開設する記念局」「各地方本部ごとに開設するPR記念局」「海外向け記念局」を開設することを説明。開設期問は令和3年5月1日から同年9月5日までの間とすることや各地方本部ごとに開設するPR記念局は空中線電力50W以下の移動する局にすること等の提案があった。賛否を諮ったところ、原案を一部修正し、全員異議なく承認した。

 

第11号議題「理事欠員にともなう今後の取扱いについて」概要と要点
 JA9BOH 前川公男理事の逝去に伴い、北陸地方本部区域選出の理事(北陸地方本部長)が欠員となったため、連盟規則第28条第1項および第37条第1項に基づき審議を行った。当該地方本部区域の理事選挙に次点者がおらず、補充のための選挙実施スケジュールや理事任期の残存期間等を勘案し、理事欠員の補充は行わず、北陸地方本部長については連盟規則第37条第1項を適用し、当該地方本部区域の正員に“理事ではない地方本部長”を委嘱してはとの提案があった。審議に基づき賛否を諮ったところ、全員異議なく承認した。

 

第12号議題「副会長の選定について」概要と要点
 
JA9BOH 前川公男理事の逝去にともない、定款第22条第1項に定める副会長の定数に欠員が生じたため、定款に基づき、理事の中から理事会の決議によって一名選定されることが説明された。自薦他薦の区別無く候補者を募ったところ、髙尾会長より副会長候補として尾形和俊理事(JA7AJH)の推薦があった。尾形理事の副会長選定の賛否を諮ったところ、全会一致で承認され、被選定者はその就任を承諾した。

 

 また議題審議後の協議事項では「JARLはデジタル通信方式としてD-STARを推奨しているが、近年レピータのユーザーよりD-STAR以外の通信方式についても導入の検討を求められていることから、ワイヤレスネットワーク委員会への検討を諮間する」「会員の在籍年数に応じた表彰制度は会員継続の動機となり、会員数減少に歯止めをかけることが期待できるので、会員表彰規程の変更準備を進めていく」「QSOパーティで十二支のステッカーを2巡以上集めた方から“記念品を有償で頒布してほしい”との要望があることから、新たに十二支達成のステッカーを2巡目以上集めた方を対象に2巡目がブロンズ、3巡目がシルバー、4巡目以上がゴールドを用いた記念楯を、毎年4月1日から4月30日までの1か月間、各5,000円(消費税・送料込み)で受け付ける」などを承認したという。

 

 このほか理事会報告の詳細は、下記関連リンクのJARL会員専用ページ(要ID、パスワード)からPDF形式で閲覧できる。

 

 

 

●関連リンク: 第54回理事会報告(JARL Web 会員専用ページ)

 

 

 


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