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クラニシ BR-510 指示不良 (2021/4/12 11:38:38)
クラニシ BR-510 指示不良でお預かりしました。
インピーダンス、SWRともに正常に指示しません。
発振周波数の点検。
3.5Mhz
周波数カウンターで確認。
異常はありませんでした。
500Mhz 発振の確認。
こちらも異常ありませんでした。
分解、基板のハンダ不良などを点検。
異常のある場所はありませんでした。
V・HFコネクター取り外し。
ダイオードを点検。
ショットキバリアダイオードです。
4本中2本がNGでした。
ショットキバリアダイオードのリード部品の入手は困難になってきました。
シリコンダイオードでの代用は出来ず、整流用ではなく検波用のものでなくてはダメです。
代替品で使えるものを探してみたところ、JRC製の1N270が手持ちであったので採用しました。
ゲルマニウムダイオードです。
1N60でも良いです。
交換しました。
UHFの指示も不良のため、こちらもダイオードを1N270に交換しました。
チップ抵抗の値は破損も無く異常ありませんでした。
アンプ JRC製 4558D 交換しました。
較正。
コネクタに何も接続しない状態で、インピーダンス、SWRとも指示が振り切れるのを確認。
Dレンジに合わせて発振周波数を最低にセットし、
V・HFは左側のトリマ
UHFは右側のトリマにて、
インピーダンスの調整。
較正用の50Ωダミーロードにて、1.8~170Mhzについては右側のMコネクタにて、300~500Mhzについては左側のNコネクタにて50Ωを指示するように調整します。
SWRの調整。
50Ωのダミーロードのとき、1.8~170Mhz及び300~500Mhzの両方とも右側のMコネクタにてSWRが1.0を指示すればOKです。
300~500Mhzについて左側のNコネクタにしてSWRを調整しようとしてもメータが振り切れます。それで正常です。
試しに。
100Ωのダミーロードのとき、SWRが概ね2.0を指示すれば良好です。
100Ωのダミーロードは販売されていないので自作するほかありません。
1KΩの酸化金属被膜抵抗を10本並列にします。
抵抗のW数は大きいものに越したことはなく、使っているのは1本3Wのものですが、調整するだけの数秒なら50Wでも行けます。
セメント抵抗にはW数が大きい10Wのものもありますが、巻き線抵抗が使われているため、交流ではインダクタンスを持ち周波数特性がよくありません、使えても7Mhzくらいが限度です。
抵抗の一端は同軸ケーブルの心線に、もう一端は外側の編線に接続です。
大きいパワーで送信するわけではないので、100Ωの抵抗1本でも良いですね。
1本自作しておけばSWR計の較正などにも使えるでしょう。
50Ωのダミーロードの作り方も同じです。
100Ωを2本並列で50Ωです。
前述のとおり、SWRは1.0を指示します。
作今のアンテナアナライザとしては、Nano VNAによるベクトルネットワークアナライザが安価で購入できますが、ベクトルなんて考え方はもう古いです。
最近はクラニシのアナライザーのように、スカラー量によるほうが直感的で良いのですってね。
インピーダンス、SWRともに正常に指示しません。
発振周波数の点検。
3.5Mhz
周波数カウンターで確認。
異常はありませんでした。
500Mhz 発振の確認。
こちらも異常ありませんでした。
分解、基板のハンダ不良などを点検。
異常のある場所はありませんでした。
V・HFコネクター取り外し。
ダイオードを点検。
ショットキバリアダイオードです。
4本中2本がNGでした。
ショットキバリアダイオードのリード部品の入手は困難になってきました。
シリコンダイオードでの代用は出来ず、整流用ではなく検波用のものでなくてはダメです。
代替品で使えるものを探してみたところ、JRC製の1N270が手持ちであったので採用しました。
ゲルマニウムダイオードです。
1N60でも良いです。
交換しました。
UHFの指示も不良のため、こちらもダイオードを1N270に交換しました。
チップ抵抗の値は破損も無く異常ありませんでした。
アンプ JRC製 4558D 交換しました。
較正。
コネクタに何も接続しない状態で、インピーダンス、SWRとも指示が振り切れるのを確認。
Dレンジに合わせて発振周波数を最低にセットし、
V・HFは左側のトリマ
UHFは右側のトリマにて、
インピーダンスの調整。
較正用の50Ωダミーロードにて、1.8~170Mhzについては右側のMコネクタにて、300~500Mhzについては左側のNコネクタにて50Ωを指示するように調整します。
SWRの調整。
50Ωのダミーロードのとき、1.8~170Mhz及び300~500Mhzの両方とも右側のMコネクタにてSWRが1.0を指示すればOKです。
300~500Mhzについて左側のNコネクタにしてSWRを調整しようとしてもメータが振り切れます。それで正常です。
試しに。
100Ωのダミーロードのとき、SWRが概ね2.0を指示すれば良好です。
100Ωのダミーロードは販売されていないので自作するほかありません。
1KΩの酸化金属被膜抵抗を10本並列にします。
抵抗のW数は大きいものに越したことはなく、使っているのは1本3Wのものですが、調整するだけの数秒なら50Wでも行けます。
セメント抵抗にはW数が大きい10Wのものもありますが、巻き線抵抗が使われているため、交流ではインダクタンスを持ち周波数特性がよくありません、使えても7Mhzくらいが限度です。
抵抗の一端は同軸ケーブルの心線に、もう一端は外側の編線に接続です。
大きいパワーで送信するわけではないので、100Ωの抵抗1本でも良いですね。
1本自作しておけばSWR計の較正などにも使えるでしょう。
50Ωのダミーロードの作り方も同じです。
100Ωを2本並列で50Ωです。
前述のとおり、SWRは1.0を指示します。
作今のアンテナアナライザとしては、Nano VNAによるベクトルネットワークアナライザが安価で購入できますが、ベクトルなんて考え方はもう古いです。
最近はクラニシのアナライザーのように、スカラー量によるほうが直感的で良いのですってね。
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