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feed CB無線機などのQRPパワーメーター (2021/4/22 16:37:30)
0.5WのCB無線機などに使える、QRPパワーメーターの制作依頼です。

私のブログにおいて、測定器のカテゴリにて過去にも作成しました。

1個作って欲しいとの要望により作成です。

タカチのプラスチックケースに白色えんぴつでケガキ線を書きます。

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本体になるほうです。


IMGP1532

ピンバイスでざっくりと穴を開けます。


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ブリッジになった部分を彫刻刀で叩いて落とします。


IMGP1534

ヤスリで整えます。


IMGP1539

ラジケーターです。


IMGP1535

このスケールは針が中央にあるので、


IMGP1536

ヒゲゼンマイのヒゲ持ちをピンセットで摘んで移動させます。


IMGP1537

これで針が左に寄りました。


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ラジケーターを取り付けました。


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グルーガンで固定しました。


IMGP1541

BNCコネクタです。


IMGP1542

コネクタをケースに取り付け。


IMGP1543

検波部分の作成です。

平ラグ板を利用します。

IMGP1544

51Ωの抵抗。


IMGP1545

50KΩのトリマ抵抗。


IMGP1546

0.01uFの積層セラミックコンデンサー


IMGP1547

検波ダイオードです。

ゲルマニウムダイオードの 1N60 

スイッチング整流ダイオードの 1N4148 でも動作しないわけではありませんので、入手の都合で使ってみて下さい。

IMGP1549

100Ωの抵抗2本並列の50Ωダミーロードにパワーを食わせます。


IMGP1548

検波ダイオードは壊れやすいので、ソケット交換式を採用しました。

トランジスタのB-E・B-C間や、LEDでも検波できるので取り替えて遊べます。

IMGP1550

ケースに取り付け。


IMGP1551


IMGP1553

ラジケータに配線します。


IMGP1552

検出用のコードを作りました。


IMGP1555

白色のコードは耐熱線を使いましたので、ある程度の曲げに強いです。

赤いクリップはアンテナに、黒いクリップはアースに繋げるか手で握っても良いです。

IMGP1556

較正です。

DC10Vの直流電圧を入力して、

IMGP1558

針がマックスに振れるように50KΩのトリマ抵抗を調整します。

フルスケール1Wです。

CB無線機の場合、中央付近を指示すれば良好ですね。

IMGP1559

クルスタルイヤホンを繋げば変調モニターになります。

AM、SSBはよく聞こえます。

FMも音さえ小さいですが聞こえます。

IMGP1560

BNCコネクタにハンディー機のアンテナやワイヤーを付ければ電界強度計として、ファイナルが飛んだ無線機のプリドライブから微弱な電波が出ているかなど、オシロスコープでなければ見ることができない高周波というものを、このような方法で視覚的に見ることができるようになるのです。
アンテナに添わせてスライドさせればアンテナの腹とヘソがどこかがわかりますし、使い方はいろいろです。

IMGP1561

配線図


771682d6


ーーー 検証 ーーーーーーー


今回、CB無線機など27Mhz専用QRPパワーメーターを作成するにあたり、特性等を検証した結果があるので記事にしてみます。

ブレッドボードにて回路を仮組みします。

IMGP1566

このQRPパワーメーターは、50Ωのダミーロード両端にかかる電圧を検波してメーターを振らせる仕組みです。

ダミーロードに使う抵抗の違いはどのように影響するでしょうか。

左から→ 金属皮膜抵抗(51Ω)、酸化金属皮膜抵抗(51Ω)、セメント巻線抵抗(50Ω)

IMGP1567

較正

直流電圧10Vのとき、

IMGP1571

10Vにて較正したときの画像、フルスケール1Wです。

金属皮膜抵抗。

抵抗とメーターの両方を撮影しようとすると画像がピンぼけになってしまうのでゴメンナサイ。

IMGP1574

酸化金属皮膜抵抗。


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セメント巻線抵抗。


IMGP1572

YAESU FT-817ND

28Mhz AM 0.5W (送信は28Mhzで実施です)

IMGP1568

2.5Wレンジにて0.5Wであることを確認。


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金属皮膜抵抗。

中央付近を指示しました、いい感じです。

IMGP1575

酸化金属皮膜抵抗。

いい感じです。

IMGP1576

セメント巻線抵抗。

だいぶ誤差が出ますね。

交流における巻線抵抗はインダクタンスを持ち、周波数特性が悪化します。

周波数が上昇するに従い、その影響は顕著となります。

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何も付けない状態。

メーターは振り切りました。

IMGP1578

同じことを7Mhzでやってみましょう。


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金属皮膜抵抗。

7Mhzでの特性は少し上気味ですね。

IMGP1581

酸化金属皮膜抵抗。

金属皮膜と同じかな?

IMGP1582

セメント巻線抵抗。

あまり変わりませんね。

IMGP1583

何も付けいない状態。

こちらもメーターは振り切りました。

IMGP1578

次に、

検波部品の違いではどうでしょう。

トランジスタ 2SC1815 B-E間

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10Vでの較正。

組み合わせは酸化金属皮膜抵抗。

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28Mhz AM 0.5W

検波は問題ないです。

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高輝度白色LED。


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10Vでの較正。

LEDは光りますね。

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28Mhz AM 0.5W

メーターはほとんど振れませんでした。

LEDはボーッと光っています。

IMGP1596

結論。

CB無線機など27Mhz専用として、ダミーロードの耐熱性も考慮するとバランスが良いのは。

ゲルマニウムダイオード 1N60 と、

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酸化金属皮膜抵抗を組み合わせた、


IMGP1598

この組み合わせのとき、周波数27MHzあたりのメーター指示値が最良であると認めました。


IMGP1599

100Ωを2本並列にしたらどうなるでしょうか、このたびの制作では抵抗2本並列にて50Ωとしています。

実験中の51Ω1本によるわずか1Ωとの差はあるだろうか。

IMGP1600

全く変化はありませんでした。

1Ωの差は誤差程度もありません。

IMGP1601

100Ω2本並列にて、0.5W 1分間送信したときの抵抗の温度変化。

開始前の温度。

IMGP1602

1分間送信後の温度。

約4度の上昇です。

1分間とは相当長くに感じられましたが、耐熱性もまったく問題ないでしょう。

IMGP1603


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