無線ブログ集
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CBに使える汎用型ノイズキャンセラ その3 (2021/5/7 23:04:00)
■修理依頼
今日は、自宅に忘れていった嫁さんの財布を届けに行く事からスタートしました。
無事届けた後、単にトンボ返りは勿体無いので、そのまま鬼怒川河川敷へ運用することに。とは言え、昨日とは違いコンディションがかなり渋め。
アマチュア無線に出てみたり、ドローンを飛ばしたりしている内にローカル局が到着し、修理をまたまた依頼されました。
預かったのはプリアンプやらマイクやら、リグやら・・・。
AMECOのプリアンプは、「時々動く」と言う、接触不良な感じとのことでしたが、確認してみるとプリセレで選択するバンドによっては全く使えない所もあります。
原因はロータリーSW。樹脂プレートが入っていて反ってしまっていたり、接点が曲がったりして、接触しなくなった様です。
念の為にロータリーSWの半田も上げ直しましたが、このSWの端子メッキも古いので、これまた悪く半田がキチンと上がってくれません。端子メッキを削り半田を上げ直すことで直ってくれました。
ヨシヨシと思い、今度はゲインの確認・・・。なんと20dB以上のマイナスゲインです。ATTとしては立派ですね(笑)。
使っていた部品は、缶タイプのデュアルゲートFET。ディスクリートのデュアルゲートなんて懐かしい・・・。最後に使ったのは何年も前に作った10mのリグが最後だった気がします。
こちらは代替含め在庫部品が無いので、致し方なく”プリセレ付きATT”として返却となりました。
お次は、MFJのプリセレプリアンプ。
これは「電源が入らない」との事でしたが、見た瞬間「もしや?」と。
原因はコレ。2.5φのミニプラグを電源コネクタとして使っていますが、ジャック側の中の端子がフラフラになって接触しておりませんでした。
こちらは電源を直に接続し終了。
ゲインもIC-705のOVFがつきっぱなしになる程あり余っていました。
最後はこちら。
10m機?ですが、波が出ないとの事。パワー計を接続すると正常にRF出力が出ているので、周波数カウンタで確認すると・・・・。
はい、オフバンドで波が出てました・・・。しかも皆んな大好き4ch(27.005MHz)は親石が一個だけ抜けていて出ないと言うどうしようも無いやつでした。
こちらは、アマ機では無いので そのまま返却となりました。
■ノイズキャンセラ カップリングアンテナ
今日も長い前置きでしたが、実験の続きもちょっぴりやりました。
昨日までは、ノイズキャンセル用の輻射アンテナにロッドアンテナを接続していましたが、いかんせん、「大きい」「(場所を決めても)すぐズレる」事から、この面倒くささをどうにかするのが課題でした。
カップリングアンテナは磁界型にするか電界型にするか迷いましたが、リグ本体のアンテナ系は電界系なのでインダクタンスは小さいはず。となると相互インダクタンスによる結合はかなり疎になってしまうので、電界型にすることにしました。
ただ、電界型はどうしても大きめになってしまうので、サイズを小さくするためにLC共振型のアンテナにしてみました。
見てくれはこんな感じ。GAWANTのケースくらいのイメージです。
実際に同調させ、この小さな”輻射器”をリグの上へ置きます。そしてSGでレベルを下げて注入し、フィールドでのノイズを想定しS3くらいに振れるようなレベルを確認すると、-100dBm程度の注入で十分そうです。
■全体像
今回のキャンセラの外形寸法としては、このケースより一回りくらい大きなケース(と言っても十分小さいとは思う)に収めたいなぁと思っています。
見た目はシンプルに、電源SW兼用の位相調整ボリューム一つだけ。
と言っても、そのサイズの中に、電池はもちろん、発振を防ぐためにアンプ部にはシールドを組まなければなりません。もちろん、ノイズ輻射用のアンテナまでシールドしてはまずいので、全体を金属ケースにするわけにもいかずです。
ということで、回路を含めた原理的な実験と入出力ANTの仕様はほぼ決まったので、フェーズ1としては完了です。
後は試作とは言え、センスよく作れるかどうか?私にとってはある意味一番高いハードルだったりします。